光の犬(新潮文庫)

光の犬(新潮文庫)

1,045円 (税込)

5pt

3.5

ひとりひとりの人生は奇妙にゆがみ、奇妙に偏っている――。助産婦の祖母、独身の三人のおばたち、会話の少ない父母、のびやかな姉・歩と気難しい弟・始。それぞれの願いと葛藤が溶けあいながら、三世代の時間は進んでゆく。北海道の小さな町を舞台に、失われてゆく一族の姿と、色褪せない人生の瞬間を、記憶をたどるようにして描き出す。読後、静かな余韻に包まれる百年にわたる家族の物語。(解説・江國香織)

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光の犬(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     添島家と言う3代にわたる家族の生老病死とともに北海道犬の4代のはなしをはさみ牧師家族の話も織り交ぜて叔母たち3人の話などもいれて人間の人生のアンソロジーを書いている。祖母が産婆になり、人間の生の誕生を描いている。道東の架空の街を背景に厳しい極寒の冬の描写や天文台に就職して山中の天文の描写もていねい

    0
    2025年11月16日

    Posted by ブクログ

    私達の生き様は、小説家のような筆力がなくても、物語になる、ということを思わせてくれる作品です。それは何を意味するのか。第三者の共感を呼ぶ、ということでしょうか、どんな人生であっても。

    「光る犬」というタイトルは、小説の終盤で、幼い歩が親犬の近くで戯れる子犬達を見ていたところから来ています。でも、な

    0
    2025年09月23日

    Posted by ブクログ

    文庫の新刊。昭和の北海道本で、家と家族の物語。北海道を舞台にした小説の中でも、原点のような匂いがして、共感を得られる方も多いと思う。家族それぞれが、相手を思いながら懸命に生きた痕跡を描く。

    0
    2025年05月03日

    Posted by ブクログ

    北海道の地方の街を主な舞台として、3世代にわたる家族の日常を淡々と描いた物語。びっくりするような事件があるわけでもなく、人が生まれ、生き、出会い、別れ、老いて死んでいく様子が妙な飾りもなく進行する。この作者の本は建築や周囲の自然等も巧みに描かれていて、目に浮かぶというより匂ってくるかのような印象。ボ

    0
    2025年09月22日

    Posted by ブクログ

    架空の街に暮らす三世代を取り巻くストーリー。時系列に沿わずエピソードが展開されるので少しとっつきづらかったけど、リアリティある描写が多く小説を読むというより身近な方の話を聞いてるような感覚もあった。特に死に感するくだりは身につまされた。

    0
    2025年05月27日

    Posted by ブクログ

    松家仁之『光の犬』新潮文庫。

    デビュー作の『火山のふもとで』を皮切りに『沈むフランシス』、本作『光の犬』と、3ヶ月連続で新潮文庫から刊行。

    明確な主人公が不在で次々と語り手の視点が変わることに戸惑うばかりの普通の家族の終焉が描かれる小説で面白味は感じられない。確かに家族と暮らした北海道犬は登場す

    0
    2025年04月05日

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