無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
ひとりひとりの人生は奇妙にゆがみ、奇妙に偏っている――。助産婦の祖母、独身の三人のおばたち、会話の少ない父母、のびやかな姉・歩と気難しい弟・始。それぞれの願いと葛藤が溶けあいながら、三世代の時間は進んでゆく。北海道の小さな町を舞台に、失われてゆく一族の姿と、色褪せない人生の瞬間を、記憶をたどるようにして描き出す。読後、静かな余韻に包まれる百年にわたる家族の物語。(解説・江國香織)
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
北海道を舞台にした三世代家族小説。
『火山のふもとで』に引き続き、好みだった。。!
時系列というよりは、登場人物たちの記憶のアソートのようなものに感じられた。一つ一つのシーンが繊細かつ濃厚に描かれていて、読み終わった後も断片的な情景がふと思い浮かぶような余韻の長い小説だった。特に、歩と始が幼少期に訪れた冬の教会、歩が授かった終油の秘蹟のシーンが神秘的で頭に残った。
度々北海道の雪景色が描写されていて、冬読むのにぴったりだった。とりわけ私は、自身の故郷なので、共感できる感覚や体験、考え方が多く、身近なものとして読み進められた。一方で、地方小説ではあるが、「誕生」「成長」「老い」「死」など人生の機微がたっぷり詰め込まれていて、だれしもが共感できる部分があるんだろうなと思った。
Posted by ブクログ
私達の生き様は、小説家のような筆力がなくても、物語になる、ということを思わせてくれる作品です。それは何を意味するのか。第三者の共感を呼ぶ、ということでしょうか、どんな人生であっても。
「光る犬」というタイトルは、小説の終盤で、幼い歩が親犬の近くで戯れる子犬達を見ていたところから来ています。でも、なぜこのタイトルにされたのでしょう?
また、始にまとわりつく消失点は必要だったのでしょうか? 滅びゆく家族ということもまた、人口減少のこの国で、共感を呼びうる一要素なのでしょうか。「光る犬」は始まりであり、消失点とは対照的でさえあります。
私には少し疑問が浮かんだままです。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸