沈むフランシス(新潮文庫)

沈むフランシス(新潮文庫)

605円 (税込)

3pt

3.8

都会での仕事を三十五歳で辞め、北海道の小さな村で郵便配達をする女。川のほとりの木造家屋で世界中の「音」を集めながら暮らす男。偶然出会った両者は、急速に惹かれあっていく。からだでふれあうことでしか感じない安息と畏れ、そして不意に湧きあがる不穏な気配。その関係が危機を迎えた嵐の夜、決して若くはないふたりが選択した未来とは。深まりゆく愛と鮮やかな希望の光を描く傑作。(解説・山田真歩)

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沈むフランシス(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    この作家の文章は静謐で自然描写も丁寧で優しく北海道の四季、自然を描いている。
     40歳手前の別居中の男と東京から男と別れて子供時代を過ごした道東で郵便配達をしての男女の触れ合いを描いている。
     音を主軸に厳しい北海道の冬と短い春、秋の気候の描き方が美しい。 
     題名のフランシスは何処から来ているかは

    0
    2025年10月25日

    Posted by ブクログ

    「火山のふもとで」がとても良くて、「沈むフランシス」も手にとりました。
    やっぱり情景描写がすばらしく素敵だった。
    私の祖父母が道東に住んでいたこともあり、一層目に浮かぶ景色だった。
    この小説で感じるのは「瞬間」を生きているという感覚。自然も、佳子と和彦の関係も。
    こんな生き方してみたいなと思ったり思

    0
    2025年10月16日

    Posted by ブクログ

    いきなり物騒な始まりですが、中は至ってまともな恋愛小説。
    都会に疲れ北海道の寒村で郵便配達を始めた女性と、小水力発電の管理をする謎の男性。あるいみ、ごく有りがちなストーリー。主人公の女性のキャラクターだけ綺麗に立って、周り登場人物が全体にぼんやりした感じがありますが、何と言っても素晴らしいのはその文

    0
    2025年04月16日

    Posted by ブクログ

    なんという綺麗な本なの。
    聞いている音を通して、実際はわたしはただ活字を読んでるだけなのに、景色がとても鮮明に美しく広がる。


    清少納言の枕草子
    「春は、あけぼの。やうやうしろくなりゆく山やまぎは、すこし明あかりて、紫むらさきだちたる雲くもの、細ほそくたなびきたる。」
    に通じるものがある。

    本作

    0
    2025年03月26日

    Posted by ブクログ

    連綿と続く川の流れの中で意図せず出会い意図して一緒に過ごすことを選んだふたり。
    フランシスに堰き止められ灯りを灯し続ける未来が垣間見えた矢先に沈むフランシス。
    連綿と続く川の流れの中で今度はふたり離れずにどこまで寄り添い流れるんだろうか。
    そうかもしれないし枝分かれする川の流れに逆らえず手を離してし

    0
    2025年03月17日

    Posted by ブクログ

    松家仁之『沈むフランシス』新潮文庫。

    デビュー作の『火山のふもとで』を皮切りに本作の『沈むフランシス』『光の犬』と、3ヶ月連続で新潮文庫から刊行されるようだ。

    タイトルの『フランシス』とは一体何か。表紙に犬かキツネのような生き物の顔の写真が掲載されているが、これが『フランシス』ではない。読んでみ

    0
    2025年03月04日

    Posted by ブクログ

    タイトルと装丁から 動物絡みのサスペンスかな?と思ったわたしは いい感じで裏切られる。大人の恋の話じゃありませんか?恋愛小説だったんだぁ〜!筆致が大人。たまには こういうのもいいなと思う。途中収集された音の描写が これでもかというくらい繰り返されるのが 個人的に う〜ん の感じ。大人だからかほどほど

    0
    2025年06月07日

    Posted by ブクログ

    ただ何も考えずに読みたい時に良い¨̮⃝

    恋愛話だけじゃなくて自然の素晴らしさと恐ろしさもすごく伝わる内容だった。

    0
    2025年03月11日

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