生きる言葉(新潮新書)

生きる言葉(新潮新書)

小説・文芸
1,034円 (税込)

5pt

スマホとネットが日常の一部となり、顔の見えない人ともコミュニケーションできる現代社会は、便利な反面、やっかいでもある。言葉の力が生きる力とも言える時代に、日本語の足腰をどう鍛えるか、大切なことは何か――恋愛、子育て、ドラマ、歌会、SNS、AIなど、様々なシーンでの言葉のつかい方を、歌人ならではの視点で、実体験をふまえて考察する。

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生きる言葉(新潮新書) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    著者の生活•経験•人生を知りつつ、短歌を通して言葉の存在について考えながら読んだ。
    言葉で全てを説明できるわけはない。
    言葉を使いこなす人は言葉を疑う。
    文章はすぐに作れるものだけど作る時間見つめる時間が意味を持つ。
    するしないの判断。しない方が意志がいる。しっかり考えた証拠。

    0
    2026年10月11日

    Posted by ブクログ

    「いい短歌を作るためのヒントがほしい」と思って読んだ。
    印象に残ったのは「言葉は目印」という言葉。人の心を表す言葉は言い尽くせない。言葉が小さいのではなく、人の心が大きいのだという。
    短歌は、最初からぴったりの言葉を探すのではなく、とりあえず言葉を置いてみて、あれこれ組み合わせるうちに、あとから意味が生まれることもあるのかもしれない。関係なさそうな言葉が思いがけずつながるのも、短歌の面白さだと思った。
    「短歌という小さな種は、受け取った人の心の中で培養されて、思いがけない花を咲かせることがあるし、そこまで含めて歌なのだ」という言葉も印象に残った。

    また、『枕草子』の話で、「随筆は何を書いて、何を書かないかが肝」というのが興味深い。何でも書けばいいわけではない。残したいものを決め、それを徹底的に描くために、あえて書かないものもある。ありのままをすべて書くことだけが、随筆ではないのだと思う。

    言葉を過信しすぎず、ときには立ち止まりながら、それでも何かを伝えるために言葉を紡いでいきたい。

    0
    2026年10月08日

    Posted by ブクログ

    人と話すとき、何を言うかと同じくらい、何を言わないかを考える。
    誰に向けての言葉なのかを意識する。
    発してしまう前に、一呼吸おいて確認したい。
    言葉が簡単に届けられる時代だから、尚更である。

    凄く深い。

    0
    2026年10月07日

    Posted by ブクログ

    俵万智さんが子育てやラップ、SNS、AIなどをテーマに、言葉の大切や意味を教えてくれる、素敵な内容。
    クソリプについて語っているのは笑った。

    また高校生の頃に英作文コンテストで優勝した際の作戦や、小話には素で感心した。
    期待値を思い切り下げた上で想像を超えると、よりインパクトを与えるし、悪い物でも「覚悟していたのより、ずっといい」ともなる。
    一社会人としても大変勉強になりました。

    0
    2026年09月24日

    Posted by ブクログ

    言葉の力を信じているひとが、最後は谷川俊太郎の「言葉は疑うに値する」のエピソードを書いて終わる。

    「ホスト万葉集」と「歌集 滑走路」を買うか。

    0
    2026年09月20日

    Posted by ブクログ

    俵万智さんが言葉について、子育てから、ドラマ、SNS、ラップ、そしてもちろん短歌と、様々な方面から探っています。
    SNSやWebコンテンツからは日々新しい言葉が生まれ、呟かれた言葉はあっという間に浸透し、だんだん形を変えたりも。普段気にもとめなかった言葉の面白さと「生きてる!」感に気にづきました。
    バズる言葉には流行る理由があったんだ、言われてみたらどれも納得です。

    言葉を組み立てる作業でも、助詞の違いや単語の位置で印象はガラリ。そこはやっぱり日本語難しい〜、プロってすごい!と唸るばかり。

    俵さんの語り口がとにかく楽しく、何よりやっぱり所々に挟まれている短歌に「短歌すげー」ともなります。

    あとは息子さんの「オレが今マリオ」発言!子どもの言葉にハッとする事もよくありますが、これは胸アツでした。

    0
    2026年09月16日

    Posted by ブクログ

    俵さんの「言葉」という考え方そのものみたいな根源的なものに触れた気がする。すごく読みやすく、読むのが楽しみだった本だった。

    今の現代にある、様々な言葉に関する物が取り上げられていて、ハラスメント、ラップ、。ハラスメント、などなど。とても面白い。そして何より折々に挟まれている短歌が素晴らしいなと思った。

    ーつかうほど増えてゆくもの かけるほど子が育つもの 答えは言葉ー
    ー優しさにひとつ気がつく ×でなく⚪︎で必ず終わる日本語ー

    俵さんも言っていたが、今後いくらAIが流行っても、言葉はなくならないと思う。言葉は大きな力を持っている。千年前の和歌に思いを寄せることができるように、今後何百年立ったとしても言葉による意思疎通は必要となる。グローバル化が進めば進むほど、価値観は違い、それを埋めるために言葉を使う。自分を主張するために言葉を使う。たとえば「ハラスメント」という現象が起こるのは、お互いの認識が違うから。それを埋めようとせずに歩み寄らなければ嫌な思いというのはなくならない。だからこそ、言葉が必要だ。そうつよく思った。とてもよい本だった。また読み返したい。

    0
    2026年09月04日

    Posted by ブクログ

    この本を読んでもっとたくさん古典や短歌を読みたくなった。味わい方を知った。歌会など他者に触れることで、一つの短歌からもっと深く世界が広がる。視点がかわれば感じ方もかわる。
    もういちど、大河ドラマ「光る君へ」を見たくなった。韓ドラ愛の不時着も。この言葉の選び方にはこういう優しさが隠されていたのかなど、言語化されていてなるほどと思った。
    クソリプの分類は面白かった。たしかにたしかに、と納得しながら読めた。

    0
    2026年09月03日

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。そして短歌に関心を持った。
    本書の中に出てきた歌集を今度読んでみよう。

    言葉って、日本語って、深くて難しくて面白くて不思議で素敵だな。
    私も少し言語学を学んできたし、言葉を扱う仕事であるからこそ、言葉の危うさも繊細さも魅力的に感じる。
    時代の変化によって意味も解釈も変化してくる言葉もあれば、時代を越えても共感され詠まれ続ける言葉もある。

    万智さんは、言葉を伝える・言葉で表現する力はもちろん素晴らしいけど、言葉を受け取って紐解いて解釈する力もずば抜けておられる。

    そして息子さんの感性と言葉の力もすごいなー。



    言葉の力は鍛えられる

    過不足なく伝える

    0
    2026年08月30日

    Posted by ブクログ

    単語選びだけでなく助詞のひとつひとつまで向きあう俵さんだからこそみえる言葉の世界を覗かせていただいた。とことん私的な内容であり、AIの章にあったように「自分の心の羽根を折り込」んでいるからこそでした。

    0
    2026年08月24日

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