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スマホとネットが日常の一部となり、顔の見えない人ともコミュニケーションできる現代社会は、便利な反面、やっかいでもある。言葉の力が生きる力とも言える時代に、日本語の足腰をどう鍛えるか、大切なことは何か――恋愛、子育て、ドラマ、歌会、SNS、AIなど、様々なシーンでの言葉のつかい方を、歌人ならではの視点で、実体験をふまえて考察する。
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Posted by ブクログ
俵万智はNHKインタビュー「ここから」で、この本の内容の一部に触れている。
「今は言葉の時代で、言葉が世の中に溢れている。みんな自分が発信できることで、言葉が身近なツールとしてあるけれども、便利さゆえにトラブルも起こったりどうやって使っていいかわからない・・・インフラはすごく整って高速でバンバン行けるんだけれど、みんな免許を持ってないというような状況かなと思ったりする。」
「言葉が溢れている時代だが、どちらかというと「人と人とを分断する方向」に使われる言葉も目立つ。しかし本来は言葉を使ってどう人と関係を築いていけるかということが言葉の力である。言葉はそもそも人と人をつなげたり関係を紡いでいくために人類が発明したものだ。そういうそもそもの形で言葉を使えるようになるのは一生ものの財産になると思う。」
奥が深く正鵠を射た言葉。
Posted by ブクログ
「いい短歌を作るためのヒントがほしい」と思って読んだ。
印象に残ったのは「言葉は目印」という言葉。人の心を表す言葉は言い尽くせない。言葉が小さいのではなく、人の心が大きいのだという。
短歌は、最初からぴったりの言葉を探すのではなく、とりあえず言葉を置いてみて、あれこれ組み合わせるうちに、あとから意味が生まれることもあるのかもしれない。関係なさそうな言葉が思いがけずつながるのも、短歌の面白さだと思った。
「短歌という小さな種は、受け取った人の心の中で培養されて、思いがけない花を咲かせることがあるし、そこまで含めて歌なのだ」という言葉も印象に残った。
また、『枕草子』の話で、「随筆は何を書いて、何を書かないかが肝」というのが興味深い。何でも書けばいいわけではない。残したいものを決め、それを徹底的に描くために、あえて書かないものもある。ありのままをすべて書くことだけが、随筆ではないのだと思う。
言葉を過信しすぎず、ときには立ち止まりながら、それでも何かを伝えるために言葉を紡いでいきたい。
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