【感想・ネタバレ】生きる言葉(新潮新書)のレビュー

あらすじ

スマホとネットが日常の一部となり、顔の見えない人ともコミュニケーションできる現代社会は、便利な反面、やっかいでもある。言葉の力が生きる力とも言える時代に、日本語の足腰をどう鍛えるか、大切なことは何か――恋愛、子育て、ドラマ、歌会、SNS、AIなど、様々なシーンでの言葉のつかい方を、歌人ならではの視点で、実体験をふまえて考察する。

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Posted by ブクログ

 『生きる言葉』というタイトルの、歌人俵万智氏の新書。この本に何が書かれているのか、何を言いたかったのか、要約は難しい。万智さんが日本語について感じたこと、考えたことを書かれていて、はっ!としたり、そうそう!と思ったりはしたものの、つまるところ何?と言われたら、万智さんご自身も、おわりに に寄せて、「大好きな日本語と息子」の話だったようにも思う とまとめている。ざっくり笑
 ただ、読んでいる間、私の心は大いに揺れた。新書に泣かされたことなんてあっただろうか?
「もう本を読むなんて、絶対無理でしょ」どんな背景があって、どんな気持ちで言ったのか。

シャルドネの味を教えてくれたひと今も私はシャルドネが好き
作品は副産物と思うまで詠むとは心掘り当てること
最後とは知らぬ最後が過ぎてゆくその連続と思う子育て

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2026年04月30日

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言葉とは何か、どう扱うべきか。
SNSを含めて簡単に、早く、遠く、届けられるようになった言葉を。正しく使い、正しく受け止められてるか。感想を書くのも烏滸がましい程に、深い考察と洞察に感嘆の意を表したい。

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2026年04月27日

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気持ち良くスラスラと言葉が入ってくる。
今まで考えたことないような視点に気づかせてくれる。
言葉に関心があって、言葉を大事にしている人には必ず発見がある。

万智さんの子育ての話、対談を通して感じた話、どれも面白く、興味深い。

もちろん短歌を読みたくなる、自分で詠みたくもなる

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2026年04月26日

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 おもしろくて、楽しくなって、ためになる。もー、最高です!
 「言葉」のあれこれ、いっぱい学べます。わたしは、「短歌×虚構×AI」に興味シンシンでした!
 発行は一年ほど前です。これほどよい新書なら、「新書大賞」とかでも上位のはず! 調べてみました。「新書大賞2026」で十二位みたいです。残念です。
 しかし、ご自身の「好き」を書きまくられての十二位です。考えようによっては「さすが!」であり、実質一位と言えるのではないでしょうか(強引かな?)。
 この本は、俵万智先生の「言葉を生かすためには、まず自分が愉しみ・・・」とのお言葉の通り、先生みずからの「言葉」の実践集となっております。

 この本で、俵万智先生のあれもこれもの「好き好きシャワー」を浴びますと、自分の言葉が「生きる言葉」となるには、まず「好き」、そして「楽しむ」のが大切と、骨の髄までしみ込むようです。
 「好き」といっても、俵万智先生には、好きな人、好きなこと、いろいろおありのようです。
 それが、ひとたび「言葉」に関わることとなると、好きのレベルが一段ギアがあがるんですよ! 言葉の勢いが変わるんです。その勢いで、熱量ある「クソリプ」解説、きびしーです。
 さらに、さらに、「言葉」のなかでも和歌や短歌となると、もう、好きの最上級、トップギアに入るかんじです。とってもためになりました。

 俵万智先生は、かつて高校で国語の先生をされていたとか。わたしなんかが申し上げるのは失礼なことですが、文章がお上手。ちょっと優等生的でしょうか。
 そのちょっとかっちり文章のあちらこちらから、人間的な魅力がちらちらして、なんとも艶っぽいです。男性、女性にかかわらず、さぞかしおモテになられるのでは。
 この本は、そんな俵万智先生が、言葉への態度を正してくださる、楽しい愉しい一冊でしたよ。

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2026年04月26日

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仕事関係でとある教科書を開いたところ、現代短歌にハマりました。現役の頃は全く面白くなかったのに…(というか習った記憶すらない)。「短歌と言えば俵万智」の私は俵さんの短歌をいくつか読み、どんな方なのかが気になったので、この本を手に取りました。

内容としては、タイトル通り「言葉」について俵さんのエピソードとともに述べられており、どれもわかりやすく、かつ考えながら読むことのできる一冊です。個人的には、9(和歌)、10(AI関連)が特に興味深かったです。AIってただただ恐ろしい気がしていたけれど、やるな…と思いました(笑)。
他の歌人のエピソードも多く、木下龍也さんがどうしても気になってしまい、「あなたのための短歌集」を買いました。こちらも良かったです…!新たな推しを見つけられたのも収穫です^^

最近の世の中は本当に変化が多く、そのスピードも速いと感じます。言葉も簡単に調べることができ、連絡したければSNSですぐにやりとりができてしまう。そんなSNSでは文字なのに話し言葉が多くなり、言葉が熟考されることもだいぶ少なくなってしまった気がします。言葉ってこんなに薄っぺらくて軽いものじゃないのに…と思いながらも、気付くと自分もその波にのまれている。
その波に抗うとまでは言えないかもしれないけれど、それでも考えて言葉を発することを続けたいと思いました。発した言葉には責任が伴うのだから、相手を思うことを大切にして言葉を紡いでいける人になりたいと思います。

またいつか読みたい一冊です。

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2026年04月14日

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名前とサラダ記念日くらいは聞いたことあるけど、、くらいでしたが、タイトルに惹かれてジャケ買い



めちゃくちゃ面白かったです。
短歌の世界奥深さと、言葉のちから
すぐに発信できる時代だからこそ、どう伝わるのか考える力が必要なのだと改めて思わせてくれました。

俵万智さんの読みやすい文体もよいです。

個人的には
「恋、結婚、子育て、運転、引っ越しの「する」は「しない」よりも偶然」
という詩がすきでございやした

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2026年04月12日

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ネタバレ

言葉が溢れる現代社会、私も自分の心と向き合って、短歌を作ってみたくなった。30年ぶりに会った元彼に送った歌、ホスト歌会でホストが呼んだ歌、詠むとは心掘り当てること、という歌が心に響いた。歌集も買ってみようかな。

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2026年04月10日

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最後とは知らぬ最後が過ぎてゆく その連続と思う子育て

俵さんの作品。
この短い文の中に、何時間でもしみじみ振り返らせる力があって、言葉の持つ凄まじい力を体感。AIについての話題も興味深く読んだ。
平素より言葉について考えるのが大好きなので、たまらない一冊だった。

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2026年04月05日

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子育ての中の対話、子供が育つ環境、ヒップホップなどなど。知らない世界に触れられたし、もちろん、俵万智の短歌の矜持も知れる。

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2026年03月30日

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言葉の大切さを感じた。相手に理解してもらうために言葉を使う。リズムや倒置などで表現する楽しさにも気づきました。

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2026年03月29日

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本当に読んでよかった!
なんだろう、歌を書かれているからか、気づきや感動など、小さな心の動きに敏感な方なのだと思った。
普段見逃してしまうような、その小さな気づきや発見を、かわいらしい言葉にしてくれている本だと感じた。共感ポイントがありすぎて頷きが止まらなかった!
ページをめくるたびに新たな気づきや共感があって終わるまでときめきが止まらなかった✳︎✴︎

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2026年03月25日

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ネタバレ

俵万智さん初読みです。知ったきっかけは、あちこちオードリーにゲスト出演された回を見たことです。その番組内で息子さんの子育ての話を生き生きと語られる様子に強く興味が引かれました。それまでSNSや友人からは子育ての大変さについてはよく聞かされていたものの、楽しさについてはあまり聞いたことがなかったので、ポジティブに物事を語ってくれそうな予感を直感的に感じ取ったのだと思います。実際、読んでみるとその直感は的中していました。元来私は前向きすぎる方が苦手ですが、そんな私の心にもスっと入ってきてくれる人柄が滲み出ている本です。

特に印象に残ったのは小倉百人一首の1つの「忘れじの行く末まではかたければ今日を限りの命ともがな」を解説している部分です。現代語訳とさらに俵さんの解釈がされていることにより、より深く和歌を理解しました。学生時代、古典が大嫌いだったので学生時代に俵さんと出会えていたら…と強くこれまで全く読書してこなかった自分に反省しました。
こんな後悔をさせてくれるいい読書をさせて貰いました。

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2026年03月23日

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俵万智さんの子育ての短歌が大好きで、本冊にも出てきて嬉しい。

「最初からそんなふうに、言葉に表面的じゃないいろんな意図を込めているのが、人間の言葉の本質なのかなと思いますね」という記述が印象深かった。だからこそ、たくさんの言葉を考えて考えてつないで意図することが伝わるように心掛けるのがコミュニケーションであり、大切。

いつのときにも、言葉は丁寧に発していきたいな。
またきっと手に取るだろう。

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2026年05月03日

Posted by ブクログ

評判が良かったのでめったに読まない新書に手を出せた。
これが堅苦しくなくて面白い。最後まで読めて嬉しいし新書をもっと読もうと思えた。

出だしの子育ての話は優秀すぎて、もうただただ羨ましい。これで終わったらそれまでのご縁だったと思う。
それが話題が広がって急に身近になる。
『愛の不時着』を7周もした万智さんがリ・ジョンヒョクのセリフがどうしてグッとくるのか解き明かしてくれる。
コロナ禍でハマった身として、そうそう、そうだった!と激しく頷く。
ここだけでもドラマを観た人みんなに読んでほしい。

そして、『光る君へ』の鑑賞。『この世をば我が世とぞ思う望月の⋯』が歴史の授業で取り上げられることが多いことに触れ、ある意味、全国民に刷り込まれたこのイメージを1年ががりで覆したのが『光る君へ』だったのかもしれないと語っている。
お、面白い。
あの大河ドラマを観た人にもぜひ読んでもらいたい。
1000年前の人たちをドラマと文章の相乗効果で生き生きと感じられる。

ラップやクソリプ、ホスト短歌会、AIと広く語って最後はやっぱり息子さんネタで。
歌人も人の子、人の親。新書とはそのくらいの距離感をもって、今後も付き合っていこうと思いました。

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2026年04月30日

Posted by ブクログ

詩を書く人はこれほど深く色々なことを考えているのか、一つ一つの言葉にこだわっているのかを理解できた。英語を学習した身としても、一つ一つの文字にこだわって読み書き喋りができるとより自分を表現する上での言葉をうまく操れるだろうと気付いた。

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2026年04月28日

Posted by ブクログ

今、短歌と言えばプレバトの夏井先生。でもそれ以前は圧倒的に俵万智だったと思う。

言葉についての話だと思い込んでたら(それはそうなんだけど)序盤のお子さんが小さかった頃の話に涙が出そうになり、え…泣かせるような本ちゃうよね?と思いつつ引き込まれた。

お子さんが好きなことでラップに興味を持たれたようで、子どもの好きなものって影響されるよねぇとわかりみが深かった。
ちなみにうちの場合、初期は働く車(ラフテレンクレーンとオールテレンクレーンの違いがわかるようになり、UDトラックスクオンを見るとカッケー!と思う体になってしまった)、電車のこともそこいらの駅員より知ってるかもしれないレベルに…

子どものことだけでなく、クソリプ、マルハラ、AIといった最近の事象についても。

随所に出てくる色んな短歌、歌会や解釈の仕方の違いも面白かった。
サラダ記念日の制作秘話?も、天才がサラッと作ったのかと思ってたら、緻密に計算されていた(でも気に入らない点があるそう)。
昔、サラダ記念日を見た時に衝撃を受けたのを思い出す。これに限らず自分が「この感覚いいな」と思ったものがベストセラーになるって、自分の理解者が山ほどいる気がして世界を肯定できる気がする。

最後に、谷川俊太郎は俵万智の中は「日本語と息子だけで十分」と言ったらしい。
この本も大好きな日本語と息子の話になったと書かれてた。
子育て卒業記念的な側面があるのかな。

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2026年04月27日

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過去の巡り合わせがあまり良くなかったから、「新書」ってあまり読まないのですが、本屋さんで何となく手に取った本書はアタリでした。言葉の専門家が書く文章は小説のように面白かったです。

ただ、「愛の不時着」リ・ジョンヒョクの言葉、って章があってネタバレ注意とあったので、読み飛ばすのは勿体なくて16話全部見てから、やっと完読しました。こっちも見てアタリでした^^;

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2026年04月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

俵万智さんの言葉についてのエッセイ。子育ての話、演劇やヒップホップ、SNSやネットスラング、AI、歌会……などなど話題は多岐にわたる。この話題の豊富さを支えているのが俵万智さんの好奇心の強さと行動力の高さだと思う。読んでいてわくわくやなぜ?なぜ?という気持ちが伝わってきて、門外漢の分野の話でも興味深く読めてしまうのだ。文章も地に足の着いた感じでしっかりしていて非常に読みやすく、面白かった。

息子さんの話が多いのだけど、息子さんの言葉が独特の視点を持って飄々とした感じで良い。特に、入院した祖父の本を勝手に捨てる祖母についてのコメント(ばあばはじいじに関わることをしたり、考えたりしたかったんじゃないの)(オレは距離があるから、客観的に見られるだけ)はなるほどそんな見方もあるのかと思った。入院した配偶者の大切にしているものを捨てる、というのはSNSに投稿すればかんたんに炎上しそうなエピソードだが、自分の知るその人と母の心情を慮ってそんなことを言えるのは尊敬する。人生何週目なのかと思ってしまった。
シングルマザーで子育てのために離島に引っ越し、中学校からはまた遠く離れた謎の面白中高一貫校を探し出して寮に入れる…など、まねできないアグレッシブな子育て、そして何より母万智さんが日々そそいだ愛のおかげなんだろうなあ。うーん、すごい。

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2026年04月12日

Posted by ブクログ

言葉の名手と言っていいだろう俵万智の、言葉についての本書。本人のイメージ通り(私の)、深く柔らかくしかし鋭い本だ。最近読み終えた「小説」という小説が思い浮かんだ。どちらも、言語化する意味?のようなことを考えさせてくれる作品だ。
国語教育はそれなりに受けてきたはずだけど、おわりにの章の「連濁」のルールについて初耳のような衝撃を受けた。こういうことを大学生は学ぶのか?面白そうだな。羨ましいなと。

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2026年04月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

泣いちゃったな

最後とは知らぬ最後が過ぎていく
その連続と思う子育て

朝起きたらぎゅうしてた
手を繋いで歩いてた
布団ぴったんこして寝てた
いつが最後だっのだろう
今日、これが最後のぎゅうと知っていたら

息子は明日中学生になる
知らない部分がどんどん増えてく
いいのよ
それは喜びとちょっとの寂しさ

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2026年04月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

★4.1
ちょっとうろ覚えだけど面白かった! なんかツイッターでレスバみたいなしてる部分があって、イメージはすごく物静かな印象だったから面白かったw そうだクソリプの話だ!思い出した! クソリプにも色々いて自覚無い奴いるよなと思いつつ そういうやつらには毒を吐くんだなってちょっと身近に感じた覚えがある笑

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2026年04月03日

Posted by ブクログ

言葉のスペシャリストだけあって、言葉の捉え方や言葉の大切さに凄く説得力がある。
言葉は時代と共に変化しているが、今のSNSやAIの時代だからこその言葉の大切さを凄く学べる。

ラップについて語ってるのも面白い。

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2026年04月02日

Posted by ブクログ

誰でも発信できる時代だけど、やっぱり言葉のプロが書いたものは抜群に面白い。
息子さんの成長を見ながら言葉の獲得を観察してる場面『毎朝聞いている「パン」という音は、毎朝食べているこのモニャッとした美味しいモノのことなのだ、と。』
私だって日々こういうことに出会ってきたはずだけど、もう忘れてしまっているような場面を思い出させてくれて、そしてほかの章でも笑って涙ぐんだり。
私も言葉が好きなんだなと思った。

軽く読めるのに、俵万智さんの文や短歌の一つ一つが心に響く。
河野裕子、ホスト万葉集、萩原慎一郎、谷川俊太郎、改めてまたははじめましてで作品に触れてみたい。

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2026年04月02日

Posted by ブクログ

名言あり!100点と言うのは自分がわかっている問題しか出なかったと言う事だ。90点なら、10点分、テストのおかげで、自分の理解できなかった点が明らかになったわけだ。それでこそ、テストを受けた意味があると言うもの、、、素晴らしい言葉っ!
短歌、やっている作者。ことばのレパートリー、とても多くて会話しても楽しいのだろうなと思った

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2026年04月02日

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日本語は難しく、深く、おもしろい
あらゆる視点からの言葉
生活の中で、言葉に意識を向けてみようと思う

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2026年03月30日

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文章そのものについては読み進む所と詰まりやすい部分が自分の中ではっきりしていた。日常生活において自分の身に置き換えても想像しやすい箇所はどんどん進んだし、芸能人の話などあまり現実味を感じない箇所はかなりゆっくり読み進めることになった。その箇所がダメという訳ではなく自分が関わることの無い世界線だからこそじっくり読むことができた。
読んでいく中で自分自身も言葉を贅沢に使っていると思うことが多々ある。ほんのちょっとのことを伝えるのにあの手この手で変な言い回しをしようとしたり、誤魔化そうとしたりする。短歌そのものには触れ合った経験があまりないが五七五七七の中でこれを収めきることの大変さは想像にかたくない。
この本で少しだけ短歌の読み方を学べたような気もするので自分ならどう捉えるかをこれから短歌と触れ合う時に大事にしたい。

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2026年03月27日

Posted by ブクログ

俵万智さんのように日常的に短歌に触れていらっしゃる方ならさぞかし言葉、特に日本語のひびきや意味合いには敏感になるだろうなぁと思うが、言葉が本当にお好きな方なのだなぁというのが全編を通して伝わってきた。私も言葉が好きなので、共感できる箇所が多かった。

話の途中で「……と思っていて」という言い回しが気になると書かれていたところでは思わず「そうですよね!」と叫びそうになった。常々そう思っていても周りの人にあまり共感してもらえない点だったので、なんと俵万智さんは同じように感じてくださっていると嬉しくなった。また、ひところ話題になった、マルハラやSNS上での言葉のやり取りにもご自身の見解を書いていらっしゃって興味深い。

私が一番楽しく読んだのは、俵万智さんと息子さんとのエピソードだ。やりとりがほほえましく、どこをとっても面白かった。小さいころから自然の中で育ち、たくさんの言葉に触れて、言葉で遊んで、そんなふうに育てられたらどんな大人になるのだろう。沖縄に移住してしばらくしてから「最近ゲームをやらないね」と言ったときの息子さんの返しが最高だ。どんなにかキラキラした表情だったであろうか、書いていなくても読者はありありと思い描ける。

もちろん、短歌についてもたくさん書いてある。私は嗜んでいないので、少々難しく感じる部分もあったが、短歌をやってみようかなという気にはなった。

全編通して日本語の大いなる魅力と生きている言葉を実感できる一冊。言葉好きな人にはおすすめの本である。

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

よかった。短歌を読みたくなった。
さすが「言葉」に向き合い続ける歌人だ、と思うくらい、「言葉」のことならいくらでも話せそうな感じだった。

俵さんは、いろんな方面から「言葉」と向き合う。
最初は、母として子育て、子供の成長というほんわかした面から始まり、続いてインターネットでの「言葉」や、学校教育における「言葉」、ラップや短歌における「言葉」、さらには自身の炎上経験も踏まえての「言葉」へと展開していく。

こういった言説は、母として、歌人として、学校教師として、今を生きるメディア人として生き、その都度「言葉」と向き合ってきたからこそ話せることだと思った。

最後の方では、芸術分野で特に議論の余地のある「AIによる創作活動」にまで言及している。しかも、AIの創作に、俵さんがかなり寛容な姿勢を見せたのは興味深い。ふつう、人の温かさがない!とか、こんなのはなから読む人なんていない!とか思いそうなところだが、AIの受け入れにかなり柔軟な考えを持っていそうだった。
そういうところも、俵さんの紹介された短歌にもみられた哲学、「形にされるのは副産物であり、大事なのは自分の心を掘り下げること」と通底していると思われた。「自分の心を掘り下げる」部分さえ見失わなければ、あとは形にするのは人間であれ、AIであれ、なんでもよいのだという考えは凛々しく、かっこよかった。

また、この本を契機に、短歌に興味が出た。
自分は石川啄木の短歌を読もうとして挫折した経験があるが、この本の後半では短歌の解説や、読み方が一つに定まらない魅力などが紹介されており、「短歌の読み方」の手本を見せてもらえた。これを契機にもう一度、短歌にチャレンジしてみようと思った。

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2026年03月28日

Posted by ブクログ

言葉の捉え方に新鮮な視点を与えてくれる。特に息子さんとのやりとりが素晴らしい。子供にも言葉のおもしろさを感じてほしいと感じつつ、言葉を知ることで言葉に惑わされない人間になってほしいと思った。

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2026年02月27日

Posted by ブクログ

サラダ記念日にいいねについて触れた部分
万葉集の中の短歌に触れた部分に「わかるー」となった。
結婚式のスピーチで使おっと

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2026年04月24日

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