あらすじ
スマホとネットが日常の一部となり、顔の見えない人ともコミュニケーションできる現代社会は、便利な反面、やっかいでもある。言葉の力が生きる力とも言える時代に、日本語の足腰をどう鍛えるか、大切なことは何か――恋愛、子育て、ドラマ、歌会、SNS、AIなど、様々なシーンでの言葉のつかい方を、歌人ならではの視点で、実体験をふまえて考察する。
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Posted by ブクログ
個人的2025新書大賞!!!
SNSが普及し、気軽に簡単に誰かとやり取りができるようになった現代。言葉の持つ魅力、威力、脆さについて、俵さんならではの考察と経験談が柔らかい文体で描かれていて、とっても面白かった!歌人として短歌や言葉と長年向き合っている方だからこそ、言葉に対しての愛がもの凄く伝わってきました¨̮♡掲載されている短歌を読んで、その優しい響きにほろりと感動しちゃった(TT)
そしてクソリプの分類図が細かくてめちゃめちゃ笑ったwwクソリプについてここまで詳細に解説と対応方法を述べている新書は初めて( ᵔ̥̥̀ᗢᵔ̥̥́ )読む時は周りにくれぐれも注意です。笑
言葉について、じっくりゆったり俵さんと考えたくなる1冊。自分で買い直してぜひまた読もう!
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今年度読んだ本の中で、個人的No. 1です。現代の言葉について、とても大切なことを学ぶことができます。何度も読んで、傍に置いておきたい本です。
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初読。スマホがあり、ネットがあり、SNSがあり、AIがあり、言葉の力について揺らいでいる。短歌という限られた文字数を舞台に表現してきた俵万智さんならではの、言葉についての考え方が素直に染み込んでくる。ホストクラブの歌会に参加されているのには驚いたし、その歌の伝えてくる力にも驚いた。その世界にいないと詠めない歌の希少さよ。いろんな人のいろんな短歌を読みたくなった。
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俵万智さんは、結婚せずに子どもを生み育てることを選んだ。まずそこ。俵万智さんが歌を詠みながら生きてきて、考えたことをつづったエッセイです。短歌を読んでいるのだから、日本の伝統を大事にしているだろうと思うのだが、AIが詠んだ短歌に共感したりとか、現代社会の激しい変化に対応し、アップデートして洗練されていく。本当に素敵だし、生き方そのものに感銘を受けました。
以下抜粋
耳を傾けるべきは外野ではなく、自分の心の中を流れる音楽なのだ
つかうほど増えていくもの かけるほど子が育つもの こたえは言葉
「どうだった? 私のいない人生は」聞けず飲み干すミントなんちゃら
【どうしてお母さんとハグすると安心する?】(小2女子からの質問)
抱きしめて確かめている子のかたち心は皮膚にあるという説
賢い人ってどういう人?
「笑顔である事。幸せである事。正直である事。誇りを持つ事。」
作品は副産物と思うまで詠むとは心掘り当てること
人生の予習復習 親といて子といて順に色づく紅葉
「かーかん」にいろんな意味のしっぽあり「かーかんやって」「かーかんちょうだい」
牛丼屋頑張っているきみがいてきみの頑張り時給以上だ 萩原慎一郎
(非正規雇用である自分について多くの歌を詠んだ歌人・この人の歌集を読んでみたいと思った)。
友に送つたメールの返事を待つ二時間 五日は待てた手紙の頃は 村田知子
また、俵万智さんは歌舞伎町のホストと歌を詠む会を催しており、中には歌集を出版するまでになったホストさんもいるとか。とても興味深いです。
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現代の言語文化に対して歌人ならではの分析を行っている点が非常に面白かった。一概に、頭ごなしに否定的ではなく、ほとんどにおいてその言葉を作り上げた意図を見抜き肯定的な意見を残していた点も大人の姿勢として見習いたい。
あれほど役に立たないと嫌煙していた古文にも興味が湧いた。「恋愛について学べる授業は古文だけなんですよ?」という謳い文句があるが、私は別に恋愛などどうでもよかった。だが、俵万智さんが相聞歌についてアツく語っている様子を見ると、果たして面白いのではないだろうか、いや、面白いに違いない、と思えた。
「勉強は大人になってもできるが、遊べるのは子供のうちだけ」という主張に共感した。確かに、子供のうちは他者と遊ぶことで衝突やいさかいが発生し、それによって少しずつ他者との関わり方を学習していったような気がする。もっとも、私は他者との衝突(レスバトルと言った方が正しいが)で勝つことしか考えていないクソガキだったが。自然の中でのびのびと自由に遊ばせるというのは大切なことなのだと、過去の苦い思い出も交えながら身に染みて感じた。俵万智さんが子育てを通して獲得した人生観には、今はまだ分からなくともこれから学ぶべきところが多くあるように思えた。成長してからも、読み返したい1冊。
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ネット、子ども、芝居、ラップ、小説、AI、短歌や和歌など、あらゆる場所での言葉の使い方を考察し、俵さんの実体験と共に語られた一冊。
クソリプの分類からの、喋る家電のクソリプセンサーの話が面白い。「あと三分で洗濯が終わります」だと「洗濯が終わりますだと?この後干すのが大変なんだよ、干して乾かして畳むまでが洗濯なんだよ!」になってしまうリスクがあるので、「あと三分で洗濯ものが取り出せます」なのか。
子どもからの質問に答える章は子育て中の自分には大変勉強になった。特になぜ勉強しないといけないの?に対する答えは、石垣島に移住して子育てをしていたことがある俵さんだからこそ説得力がある。
歌舞伎町のホストたちとの歌会の話の中の「大げさに言えば、おのれの人生で歌うに値するものは何かを問うた。言葉にするということは、その体験をもう一度生き直すということである。」が印象に残った。
他にも、「も」警察、万智さんAIの話、川原繁人さんや谷川俊太郎さんとのやりとりなど、内容盛りだくさんである。
たまに読み返したい好きな文
「五七五七七という小箱に、自分なりの言葉を詰めながら、眺めたり、位置を変えたりしてみる。別の言葉のほうがいいかなと入れ替えたりする。そんなふうに時間をかけて言葉をつむぐ場面が、昨今どんどん少なくなっているのではないだろうか。秒で言葉を届けられる時代だが、だからといって、秒で言葉をつむがなければならないわけではない。」(p234)
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子どもの相談の答えが素敵です。こんな返事を返したい。
個人的には「光る君へ」で詠まれた短歌の解説に熱くなりました。俵万智さんの解説にこちらも感涙です。
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正しく言葉を受け取ってもらうことの難しさを考えさせられる一冊。俵万智さんの言葉のやりとりに関する実体験が散りばめてられているのも面白い。あの俵万智さんでも、言葉を尽くしたにも関わらず相手に意図通りに言葉を伝えることができず苦悶されたエピソードが印象的であった。言葉は文字で書き下ろせるものであるが、受け取られるその時はそれぞれの状況や背景から意図せぬ修飾がつくということを忘れてはいけない。また、その状況背景全てを予め理解しておくことは大変に難しいという前提を忘れず、細かな言葉のやり取りの積み重ねを心がけることでそのギャップは小さくすることができるのかもしれない。
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短歌が好きになった。説明できない分からない気持ちがあるのはなんで?という5歳の男の子に対する回答が秀逸すぎる。なんとなく言語化できていないことをどんどん言語化していってる…
ありがたや
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学生時代に受けた国語の授業ってほんとにつまらなくて、(現代文は自分なりの解釈は許されないし、古典は時代背景とか何も考えずに暗記してたし、漢文なんて果たして勉強していたのかどうか怪しいし)、とにかくいつもテストで良い点数をとるためだけに、深く考えず勉強してたなと思う。
でも最近、本書も含めて、日本語や言語に関する本を読むようになり、国語の奥深さ、味わい深さみたいなものを感じるようになってきた。ちょっと大人になったのかなぁ。
本書では、ラップから短歌まで幅広いジャンルにおける日本語の魅力を知ることができ、その中でもやはりリズミカルさと、たった31字の制約の中にドラマを秘める短歌にはおおいに心惹かれた。
短歌集とか読んだことないけど、今度覗いてみようかなと思う。
Posted by ブクログ
歌人として有名な俵万智さんが独自の切り口で、短歌からラップからSNSで話題になったフレーズ(保育園落ちた日本死ね、とか)からAIに関するものまで、言葉の考察をする本。飾らない文体で読みやすかったし、折々に挟み込まれる短歌の内容も興味深かった。特に息子さんとの会話がユニークで好き。これはきっと俵さんだからこそ引き出せる表現の魅力なんだろうな。言葉って面白いし、難しいし、不思議。だからこそ大切にしたいなと思う。
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『サラダ記念日』や『チョコレート革命』は読んだ記憶はあるけれども、初の俵 万智さんのエッセイ集。
『ボールはともだち』ならぬ『言葉はともだち』について様々な角度から、考察されています。
文章が話し言葉に近い感じで描かれているので、堅苦しいと思うことなく、テンポ良く読むことができました❗️
特に印象的な話しは、『4 言葉が拒まれるとき』と『5 言い切りは優しくないのか』、『8 言葉がどう伝わるかを目撃するとき』で、文章を書く時にはマルをつけないと気持ち悪いと思っていましたが、これからは少し改めようと思いましたし、『ホスト万葉集』なるものが出版されているとは、驚きでした❗️
また話しのところどころで登場する息子さんが、イイ感じでした。万智さんとの関係も微笑ましく感じられる作品でした❗️
Posted by ブクログ
タイトルの通り生きていて、そこで用いる言葉をつぶさに見つめて拾って使うような、誰もが共感する平易な俵さんの言葉が優しい。
短歌とは写真のようだと思った。心が動いたその瞬間を限られた言葉でできる限り、それこそ制限の中でできる限りの言葉を尽くして、包んで、手渡すようなものだと思った。
言葉をもって人に伝える。人の基本的な営みだが、丁寧に包んだそれを、相手が受け取って心が解けたらとても嬉しいと思う。
Posted by ブクログ
子育てに慌ただしく過ごす中、寝る前に少しずつ読む毎日の癒しが終わってしまった。。。
SNSで俵万智の
最後とは知らぬ最後が過ぎてゆくその連続と思う子育て
を読んで心を鷲掴みにされた。
ちょうど息子が立って歩くようになったことを喜んでいた時期だった。
あぁ、この子はもうハイハイしないんだと急に悲しく寂しくなったのだ。
ピンときた通り、お子さんとのエピソードや子育てに関する話題も多く参考になったりならなかったり。
期待していたそれも勿論良かったけど、言葉に対する言及がとても面白かった。
短い章立てで新書ならではの簡易で読み易い文で綴られているので、本当に夜寝る前にちょっと読むのにちょうどいい。
定期的に読み返そうかな。
最後にはさせぬ最後の読後感また続く夜のお伴となりしか
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AIも短歌を作れるのにびっくり
大学で学ぶのが羨ましいのは本当にそう
大学時代の自分が勿体なさすぎて…
連濁を初めて知った
子どものために自然豊かなところへ移住するのがすごい
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素直、誠実、まっすぐ、温かい、丁寧、そのような印象を受ける文章。すっとここの奥まで届くような、ずっと隣りにいてほしいような言葉がたくさんありました。
私もこんなふうに言葉を使いたいと自然と思える一冊です。日本語を愛しているんだなぁというのが伝わります。
気持ちをニュートラルに整えたいときに読み直したい本。
Posted by ブクログ
上手に言葉を使いたいと普段から思っているものの、なかなか納得のいく言葉が出てこなくてモヤモヤすることしょっちゅう。この本は目から鱗がたくさん。こんなふうに言葉が紡げたらなあ。
Posted by ブクログ
序盤は、こどもの教育環境を充実させたことへの自慢か?!!と僻みの感情が出てきてしまったけど、言葉の面白さをわかりやすく伝えてくれる本だった。言葉と向き合いたくなり、詩をかいてみたくなった。
Posted by ブクログ
子育てに関するお話がいくつかあり、お子さんを自然に近い場へと送り出したことや、ラップに関する知識や動画、仕事にまつわることを親子でお互いに伝え合ったりと、こんな親子の関係って良いなあと思うエピソードでした。
「デジタルになるべく触れさせないことが1番の英才教育」といったことを本書で述べられており、私は妻にも「俵万智さんが言ってたよ!」と伝えて自分の未就園児の息子たちにも見せるのを控えるようになりました(もともと良くないなとは思ってはいたのですが、これを機に)。これが私にとってこの本から得た「生きる言葉」かもしれません。
別のところでWHOが2歳までの子に見せても良いテレビ等の時間は0時間だ、というような報告を出したことを聞いたところでして、先ほどの言葉は「まさに」だなと感じるところです。
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サラダ記念日
名前は知っていましたが、読んだことないなと思いながら手にした俵万智さんの一冊
一人息子とのやりとりが、なかなか出来た息子さんだなと思うし、俵万智さん自身も息子の言葉に感動したり。子供って、発見の連続なのでしょうね。
SNSなどで言葉が簡単に発信できる時代だからこそ、相手への想像力は大切だと思うし、AIには出来ない世界
子どもの問いに答える中に、勉強が嫌いという話しがあったけど、戦中や戦前の大人にとって、勉強が好きなだけできて羨ましいとか。立場が変われば味方や考え方も変わる物だなと。普通の人はテストで100点だと嬉しいかもしれないけど、著者のお父さんは自分の知っていることしか出なかったから、余り嬉しくないとか。80点なら、新たに自分の知らない20点が増えることとか。なるほど。
ホストの人たちとの短歌のやり取りの時間も見ていて、楽しい。言葉に触れることは、どんな立場でも必要なものなのだなと。
生前の谷川俊太郎さんの贅沢なやりとり。言葉って不安定なものだなと感じずにはいられない。
Posted by ブクログ
10章のAIに短歌を詠ませてみる話と、11章の言葉を贅沢に使うというテーマが特に面白かった。6章くらいまでは、言葉と同じくらい、息子についての話が多いなあと思ったが、最後の谷川さんの言葉を知って納得した。俵万智の中では言葉を語るうえで息子の話は欠かせないんだなーー母になったことのない私にはわからない感覚だけど。
短歌と離れた日常的なトピックから言葉を語るピースを拾い上げていくような語りは、心の揺れを見逃さない俵の作風に通ずるところがあって、この話から飛躍するの?みたいな新鮮さに恐れ入ったりもした。あと、クソリプ分類みたいなことを真面目にやってくれる作家は、俵万智くらいだと思う。
p67 ラッパーのMummy-Dさんについて
・一度ライミング至上主義から距離をとったことで、あらためて韻の面白さに気づけたという。これもまた示唆的なことだ。言葉で表現するからには技術は必要で、ただし技術ばかりを追い求めてしまうと本末転倒になってしまう。そこを自覚したうえで技術を用いるのが最強なのである。
↑
就活でちゃんとした文章を書かなければ、と気負いすぎているので自戒として心に留めておきたい
p128-129
・実は言葉で100パーセント気持ちを説明するのは不可能だ。「うれしい」「かなしい」「こわい」というのは気持ちのほんの一部というか目印のようなもので、全部を説明しているわけではない。けれど、なにもないよりはずっと助かる目印だ。
・説明できないことをわかったうえで、いくつかの目印を集めて、だいたいこんな感じなんですと伝える努力をすることが、自分コミュニケーションだし表現ということ。
p201
・作品は副産物と思うまで詠むとは心掘り当てること
・AIが小説が流行っても、作家という職はなくならない。私は作品を書く過程で自分の中を掘り下げて、嫌だったこととか楽しかったことが作品の中に何となく出てくるところが面白いので、やはり書いている過程が楽しいんですよね。(川添)
p.220
・言葉の濃度
・「生ビール買い求めいる君の手をふと見るそしてつくづくと見る」について、手の描写をすればいいというものではない。この歌は、見たものを描きたいのではなく、つい見てしまった視線を描きたいから。
↑
歌を読んでいた時はまったく至らなかった解釈で、作者本人に解説されて悔しいけどあっぱれなきもち…
Posted by ブクログ
分かりやすくシンプルで、頭にスルスルと入ってくる文章。クソリプの分類や、子どもたちからの問いに答える章などは、すっきりと言語化できない気持ちをスカッとさせてくれた。
特に息子さんとのコミュニケーションからはたっぷりの愛情が感じられたし、お二人の言葉のやり取りは本当に楽しく時にじーんとくる。
最後とは
知らぬ最後が過ぎてゆく
その連続と思う子育て
胸がギュッとなる。
言葉も瞬間も大切にしたい
Posted by ブクログ
もしも、身の回りで起こること全てを、流行り言葉に流されずに、自分の言葉で言い表せることができたなら、もっともっと世の中を見たくなるのかもしれない。あなたの隣にいる人へ、あなたが見ている世界を見せることだってできるのかもしれない。
こんなステキな事はない。
文学とは、そういうものなのかもしれないなあ、と
思える本です。
Posted by ブクログ
久しぶりに短歌に触れた気がする。
短歌を読み解く読者に正解はなく様々な捉え方があることが面白く、そして言葉の持つ力に驚かされる。
私もメールなどの文章を考えるとき、フワッとしたニュアンスを使い、相手に強く伝わらないように気を付けることが多々ある。とても頷いてしまい、現代人って生きにくいなと本当に感じる。言葉は凶器にもなり、受けとる側のバックグラウンドによってかなり形を変えるもの。
だからこそ『言葉の力』は偉大なのだなと改めて考えさせられた。
Posted by ブクログ
句を詠む時、感性だけでなく語句の配置等、様々なことを考えているのだな、と思った。
文章を書く時あまりこだわりを持ってこなかったが、何となくではいけないような、そんな気にもなった一冊。
Posted by ブクログ
万智さんの言葉オタクっぷりを堪能できる贅沢…思えばわたしも昔から言葉に強い関心を持つ人間で、言葉をどう扱えばいいのか、自分も他人も日々扱う言葉とどう向き合えばいいのか、そんなことばかり考えていた青春時代だったなあ。
Posted by ブクログ
新書を買うというのは、当たりハズレが大きいという意味においてギャンブルに近い。
本書は紛れもなく「当たり」であった。
言葉のプロフェッショナルである俵万智さんの著書である。ホストの作る短歌、大河ドラマで取り上げられた和歌、演劇、ラップ、クソリプに及ぶまで、様々な分野において言葉がどのように使われ、どのように伝わり、どのような思いを乗せているのか、また、乗せられていないのか。一文字だけで伝わり方が大きく変わってしまうことなど、言葉や、言葉を使った芸術・文化の面白さ、難しさ、深さを感じることが出来る、これからの言葉への触れ方、使い方の目線が少し変わるような一冊でした。
言葉遊び大好きで、言葉の世界にも興味がある自分にとってはめちゃくちゃ面白かったです。
Posted by ブクログ
さすがの俵万智だ。言葉について知り尽くしている。その興味は古今和歌集の時代の言葉からネットのクソリプに至るまで。そして、日々生まれ、生きて飛び交う言葉たちを追いかけ続けている。我が子が言葉を獲得するさまを愛おしみ、成長して、ラップにハマる息子からは、さらなる世界に連れて行ってもらう。だが、この本はちっとも難しくない。俵万智の興味関心に連れられて、サクサク読んでしまう。それもまた、言葉の探究者だからかもしれない。
Posted by ブクログ
教科書に載っているほど有名な「サラダ記念日」でお馴染みの俵万智さん。日本語のスペシャリストのような方が描く言葉についての本なんて、、読みたいに決まってるやんと思って読んでみました。
相手への伝え方、伝わり方や言葉一つ取っても様々な意味を持っている奥深さをとても丁寧に描いていて、たまに出る関西弁がお茶目で親近感がわいたりしながら面白く読めました。
短歌はまだまだ私にはハードルが高いですが、少しずつ触れていきたいなと思いました。