オレがマリオ

オレがマリオ

702円 (税込)

3pt

4.3

新しい光に満ちた第五歌集。

「電信柱抜けそうなほど揺れていた」震度7とはそういうことか
空腹を訴える子と手をつなぐ百円あれどおにぎりあらず
子を連れて西へ西へと逃げてゆく愚かな母と言うならば言え

東日本大震災発生当時、東京にいた著者が仙台の家に帰れたのは、4日後だった。余震と原発事故が落ち着くまでと思い、翌朝息子の手をひいて、西へ向かう。
醤油さし買おうと思うこの部屋にもう少し長く住む予感して
第三者的には「軟禁」とも言える車を持たぬ離島の暮らし
「オレが今マリオなんだよ」島に来て子はゲーム機に触れなくなりぬ

紆余曲折ののち、沖縄の石垣島に住むことになった親子。豊かな自然、地域の人々との密な触れ合いは、様々な変化をもたらした。

愛、発見、出会い――。かけがえのない石垣島の日々から生まれた第五歌集。

解説・松村由利子(歌人)

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オレがマリオ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    購入済み

    とても素敵

    子供の感性って、凄い。表題になっている「オレがマリオ」も、そうだし、「じゃあ、有線で」というのも良い。また、そのキラキラ輝る子供の感性を、見事にすくい取っている母も凄い。「出来事に、プラスの面と、マイナスの面が、有ったら、プラスの方を受け止めていきたい」という考え方も、とても素敵だ。

    0
    2023年08月26日

    Posted by ブクログ

    俵万智の作品の中でもかなり好きなものだった。自分の年齢が上がったからか。3.11について、子供について。さらに刹那的に感じられ、母として女性の愛を感じる。

    0
    2021年09月11日

    Posted by ブクログ

    万智さんの人生が垣間見れたように感じた。
    お子さんも万智さんもどこまでも自由で美しい人だなと思った。

    0
    2021年01月18日

    Posted by ブクログ

    それぞれの詩が繋がりあったエッセイのような小説のような詩集。詩ならではの躍動感と自然の描写が想像力を掻き立てる作品に。
    母でありながら1人の女性であることを忘れず恋の描写もあったのが人間らしかった。
    他の作品も読みたい。
    77/100

    0
    2021年08月28日

    Posted by ブクログ

    詩人の感性の高さに心震わせる。
    歌にすることで想像力をかき立てられることを、俵万智さんから毎度強く思い起こされる。
    この時はこんな状況かな?と思いを巡らしながら読む素敵な詩集。

    0
    2020年06月07日

    Posted by ブクログ

    サラダ記念日の後に読むと、作品の作り方が違っていることに気付く。ありのままを素描したもの、自己の中で練り込まれたもの、私はどちらも好き。

    0
    2021年06月05日

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