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大学の先輩後輩、江戸川乱歩と杉原千畝。まだ何者でもない青年だったが、夢だけはあった。希望と不安を抱え、浅草の猥雑な路地を歩き語り合い、それぞれの道へ別れていく……。若き横溝正史や巨頭松岡洋右と出会い、新しい歴史を作り、互いの人生が交差しつつ感動の最終章へ。「真の友人はあなただけでしたよ」――泣ける傑作。
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Posted by ブクログ
ああ…良いわ、良い話だわ…。 もう直木賞、これで良かったわ。 これで良かったじゃない。ブレイクショットも捨て難いけどこれで良かったやん…解せん!! とは言えこれは私の意見。大分贔屓目が入っています。 何故ならば、私は杉原千畝さんを大尊敬しているのだ!! まさか杉原さんが主人公の小説に出会えるとは!...続きを読むそれだけで青柳さんに土下座したい。しかも江戸川乱歩との夢のコラボ。 面白くないわけがない、と思っていたらやっぱり面白かった。 江戸川乱歩はもう今更説明も要らないので、杉原千畝さんについて少し。(知ってるわい!な方は読み飛ばして下さいね。←既に少しにするつもりが無い) 父親の希望で医大を受験するも、語学の道に進みたい為に白紙答案を出してわざと不合格になり、早稲田大学の英文学科に進みます。在学中に外務省のロシア語留学試験の存在を知って挑戦。見事合格した杉原さんは大学を中退して中国のハルビンへと渡りロシア語を学ぶ事に。 1924年に外務省に正式採用され、外交官としての人生がスタート。 39歳の時にリトアニアの首都、カウナスに新設された日本領事館に在籍する事となるのですが、もしこの時に彼がここへ来ていなかったら、約6000人のユダヤ人が命を落とす事になっていました。 杉原さんが着任したその頃、ナチスがリトアニアに隣接しているポーランドに侵攻、第二次世界大戦が勃発していました。ユダヤ人迫害の件は皆さんご存知の通りですが、ナチスを逃れ東に逃げていたユダヤ人を今度はソ連の脅威が襲い、逃げ場を失ったユダヤ人は当時中立国だったリトアニアに逃げ込んでいました。ところがなんとソ連がリトアニアを併合してしまう。 このままでは追放されてナチスの毒牙にかかってしまう。ユダヤ人に残された道は、一旦日本を経由地にしてアメリカ等の第三国に脱出する事のみでした。 その為には日本の通過ビザが必要。その為、数百人のユダヤ人が杉原さんの在任するリトアニアの領事館に押し寄せたのです。 ビザを求めて。 後に『命のビザ』と言われますが、詳しくは割愛しますがユダヤ人は通過ビザ取得の条件を満たしていなかった為に、日本政府はこれを許可しませんでした。 杉原さんは外交官としての立場と人間としての立場に苦しみながら何度も何度も、人道的問題なので許可して欲しいと電報を打ったのですが、返事は全て不可。 もしビザを出せば杉原さんは外務省から懲罰を受ける、更に自分もナチスに捕えられるかも知れない。眠れずに悩みに悩み抜いた末に、彼はビザを発行し人命を救う事を選んだのです。 うぉおおおおん!!! なんと言う…なんと言う尊き決断!! 併合を進めていたソ連に撤退を命じられるまで、寝食も忘れて腕もパンパンにしてビザを書き続ける!(当時は手書きでした) 本来手数料が必要なのに困窮したユダヤ人の為に途中からそれも無料にする!! 嗚咽。 何故私が杉原さんを存じ上げていたかと言うと、そもそも父と『シンドラーのリスト』を観て号泣し、こんな偉大な人がいたのかと感銘を受けている私に、父がこっちも見とけと、唐沢寿明さん主演の『杉原千畝』という映画を教えてくれたからなのです。 そりゃもう嗚咽。いよいよ撤退せねばならないのに汽車に乗りながらもビザを発行するシーンで嗚咽。 珍しく父の残した名言が今も忘れられません。 「人間の真価は、こういう場面でどういう行動がとれるかで決まる」 本当にたまには良い事言う(失礼極まりない) ああダメだ、このままでは杉原千畝さんの偉大さを叫ぶレビューになってしまう。まあ良いか。 本書は完全にifストーリーです。 もしも江戸川乱歩と杉原千畝が出会っていたら。 本書の見所はこの2人の友情物語です。海外生活の多い杉原と日本を放浪している江戸川乱歩なので実際に会うシーンは意外にも少ないです。ところがお互いの影響力は離れていても強い。ロシア語に翻訳された江戸川乱歩の小説を杉原が目にする所は胸熱。 その他にも有名な文豪が続々と登場します。 横溝正史、松本清張、鮎川哲也、そして我らが三島由紀夫!そしてそして私の好きな夢野久作!! この辺りも文豪好きな方にはおっ!となれるポイント。 ドグラマグラを読んで乱歩が才能に舌を巻くシーンがあるのですが、確かに送り付けてた(言い方よ) 2人の人生が交互に描かれて行き、時には交差して時には離れ… それでもお互いの存在がお互いを支えて行く。 そして迎える最終章に…感涙!! 江戸川乱歩が杉原千畝にかけた最後の言葉がもう…感涙!!(ホットケーキ焼きながら) フライ返しをブンブン振って「その通り!!」と叫んでしまった! フライ返しに付いたホットケーキミックスのタネが飛び散って余計な掃除をする羽目になりましたが、問題ない!(いや、ちょっと面倒臭かった) 直木賞、これで(強制終了) 最後に杉原千畝さんが覚悟を決めた時の事を後に語られたお言葉を置いて終わりにしようと思います。 「私がビザを発給する事を決めた時、仕事を失うかどうかなど気にしていなかった」 ちなみにその後、彼はロシア軍に捕まり収容所で過酷な生活を強いられた挙げ句、帰国後に外務省をクビになり、家族を養うために職を転々とする事に… 許すまじ、外務省!! (結局杉原さんの話で終わった)
巨匠・江戸川乱歩と、ユダヤ人を救った外交官・杉原千畝。まだ何者でもなかったふたりは希望と不安を抱え、浅草の猥雑な路地を歩き語り合い…。斬新な発想で描く波瀾万丈の物語。 最初のページから穴八幡、三朝庵…懐かしい地(店)名が登場する。愛知五中から早大という同じコースを辿った6歳違いの2人の波乱に富んだ...続きを読む人生を時代背景とともに描く壮大なフィクション。同時代の横溝正史や古関裕而、松本清張らも登場し賑やかな展開で飽きさせない。2025年上期の直木賞は受賞ならなかったけど、「直木賞のすべて」で知った選考委員たちの選評は興味深く、三浦しをんと角田光代は「2人が本当に親交あったのかと信じてしまった」と。ちなみに三浦も角田も早稲田OB。 (A)
どうして江戸川乱歩と杉原千畝?と不思議に思ったら、2人は同じ高校・大学の先輩後輩という共通点があるらしい。実際に交流があったかは謎だけど、そこから物語を構築する発想が面白い。さらに乱歩と千畝以外にも、横溝正史、山田風太郎、松本清張、美空ひばりなど、同時代を生きた人物たちが躍動する《if》が詰まった夢...続きを読むのある作品だった。的に興味があった江戸川乱歩と横溝正史の関係も掘り下げていたのも良かったな。
江戸川乱歩と杉原千畝。 事実なのは年齢が6歳差で、同じ愛知県立高校出身で早稲田大学(乱歩は卒業、千畝は中退)が母校ということだけ。 この2人が交流があったということはIFの話なのだが、広く世間にも知られている実際の個々のエピソードや、当時の社会背景をうまくリンクさせて本当に知り合いだったのではな...続きを読むいかと思ってしまう。 少年の頃の面白エピソードから軍国主義にどんどん傾いていく日本の世相の中での彼らの漠然とした若い人特有の希望。 その後、特に誰もが知る、杉原千畝のユダヤ人へのビザ発給のあたりでは外務省の対応は本当に現代を生きる、戦争を知らない自分を含めた世代には理解し難く、やるせなさしかない。 さらに戦後の外務省の千畝への対応は、敗戦国であるからやむを得なかったのか? 5月の最後の空襲で燃えていく自宅を眺めている乱歩の姿。こちらの涙がこぼれてくる。 戦後、希望に満ちた若い子がどんどんでてくるのも楽しかった。 ほんの数行だけの登場の、歌が上手な「カズエちゃん」という女の子は不死鳥お嬢。おそらく。たぶん。 〜だったら約束して。この先何か迷うことがあったら、優しいと思う選択肢を取るのよ。 最初の妻のクラウディア(ロシア人)。 外交官の妻が、反ソ連と言われていた白系ロシア人というのはけしからんという上層部の理屈で離婚までする。(不本意ではあったが、千畝は離婚した方が大切な妻の命が安全だと考えた。) 最後、千畝は、妻に恵まれた(2人とも)人生だったと思いおこしていた。 ラストまでとてもよかった。 青柳碧人先生、ありがとうございました。 追記 お二人の出身高校の同窓会の集合写真に、前列左右の端と端に分かれて収まっているのを見た。(検索すると出てくる。) ちょっとだけでも交流があったのかな?などと他愛のない想像を膨らませた。
江戸川乱歩と杉原千畝、ふたりと時代を一緒に駆け抜けたような圧倒的な読後感。ふたりが出会ったいたならという設定。素晴らしい作品。
平井太郎が江戸川乱歩になる前、杉原千畝が外交官になる前からのお話。史実通りでは出会っていないかもしれない2人。フィクションだろうけど、実際に会ったかもしれない世界。 ラストにかけて、バロンさんや、横溝正史に対して書いた書評が面々たる作家に影響を与え、松本清張など知っている名前も出てきて、最後の1文に...続きを読む全てが詰まっていて涙腺が緩くなった。
おもしろかった!!!!個人的に敬愛している杉原千畝さん、そしていつか触れてみたいと思っていた江戸川乱歩さんのコラボ、これは読むしかない!と思い、読んでみたら大ヒット!!!2025ベストブックかも? 古典はあまりなかなか手が伸びず、勝手に苦手意識持ってたけど、好きな作品に出てきたことで読んでみたいと...続きを読む思えた!史実的なことは参考文献がなかったからわからないけど、夢のコラボが自然に実現していて、2人の活躍やその裏の苦悩などが多様な登場人物と共に描かれていて、読み応えがものすごかった!!出会えてよかった!文庫が出たら必ず買います! p.250 「男にとって、仕事とはなんだろうね」ため息をつくように、夫は言った。 「がむしゃらにやってやりたい仕事ができたと思ったら期待通りのものではなかった。それでも周りは出世したともてはやす。・・・・・人から見た幸せと、自分の中で納得いく姿が正離していく。 今になってようやく、あのときの平井さんの気持ちがわかった気がするよ」やっぱり、そうだったのだ。 外交官として、自分のロシア語が生かせない場所で出世することに対するもどかしさ。今までごまかしていた心情を、ついに夫は、幸子に吐き出した。 幸子の中にわきあがってきたのは、慰めたいという気持ちでも、労りたいという気持ちでもない。 いらだ 苛立ちである。 ぜいたく 「贅沢よ」 「え?」 横で夫は瞬きをする。幸子は布団の上に手をつき、半身を起こした。 「女学校に通っていたとき、「もし男に生まれていたら」ってずっと思っていたわ。男に生まれていたら、就職口の選択肢だってあっただろうし、小説を出版できる機会だって広がっていただろうって。でも先生は、裁縫と料理と言葉遣いだけを覚えたら、あとの勉強は男の人と話を合わせられるくらいの教養でいいなんて言うのよ」 あのときの悔しかった気持ち。だが今、心の中を占拠している悔しさはそれより一回り大きい。 「あなたが荷物に入れた「江戸川乱歩全集」、読んだのよ。鬱屈した、独りよがりな、気持ちの悪い心情描写。やっぱりまったく好きになれなかった。でも同時に、これを書いた人は小説家にしかなれなかっただろうな、って思ったわ。もし男に生まれていたとしても、私には到底たどり着けなかった境地。そう、私は小説家にはなれなかった」「何を言い出すんだ。平井さんに嫉妬しているのか?」 「あなたにもよ」 h 以的 興奮しつつ、夫の顔を指さす。 出まり 「私がドイツ語やフランス語を学ぶのにどれだけ苦労しているか知っているでしょう?それをあなたはやすやすと操るばかりか、英語もロシア語もペラペラで、いつのまにか私のダンスの先生と談笑できるほどフィンランド語もマスターしているじゃないですか」 「それはまあ・・・・語学は得意だから」 「あなた方には才能がある。そして、才能を生かせるステージに立っている。それなのに、ちょつと自分の納得いかない仕事だからっていじけてみせたりして。贅沢なのよ、江戸川乱歩も、杉原千畝も!」 「落ち着いてくれ、幸子」 「才能はあなたたち固有の財産よ。それを磨いてきたのもあなたたちの努力。でも、ステージに立っているのは、多くの人が応援して、支えてきてくれたからでしょう?」夫が息をのむのがわかった。 「その人たちに応えなさい。仕事というのは、そういうものでしょう?」そのとき、ドアが開いた。 「なになに、喧嘩してるの?」 節子が顔を覗かせた。弘樹がその横で目をこすっている。 探偵の三つの極意 ・粘り強く、忍耐を忘れぬこと ・あらゆる階層から情報を求めること ・けして親しい友人など持たぬこと Goodbye New York 『D坂の殺人事件』 『心理試験』 『ビッグ・ボウの殺人』 『本陣殺人事件』 横溝正史 小栗虫太郎 夢野久作 木々高太郎 鮎川哲也 仁木悦子 松本清張(森鴎外の記録)
なんだこれは! これは凄い。史実かどうかは置いといて、乱歩と千畝の友情。波乱万丈、壮絶、勇気、優しさなどなど盛りだくさん。登場人物も、推理・探偵小説の大家がどんどん出てくる。 そして、何よりこれは泣ける。 今年最高かな? あのマスクをあの人がもらったのはウケる!
杉原千畝、ユダヤ人を数千人救った日本が誇りに思うべき人です。当初この物語はこのユダヤ人救出のお話がメインでそこに江戸川乱歩が絡むのかな。ぐらいにしか思ってなく正直あまり期待しないで読みました。 いい意味で裏切ってくれました。ユダヤ人救出は本当にさらっと、江戸川乱歩と千畝の友情に感動します。 また、若...続きを読むい横溝正史の活躍が期待以上に良い。「本陣殺人事件」連載から「獄門島」新連載!横溝正史ファンとしては涙ものの感動です。 江戸川乱歩は学生時代に乱歩全集で読んだが、最初の明智小五郎と途中から別人の探偵になるのが不可解だった。この本を読んで、”そうかなるほど”と納得できました。 これは大河ドラマにすべき、作品です。
愛知五中!五女子、大須! 原田マハさんのアート小説のように、 史実をもとに創作された小説は、 ローカルな地名にほくそ笑みながら 親しみを持って読み進めることができた。 杉原千畝さんと江戸川乱歩さんは 同じ愛知五中出身だが実際には接点はなかったそうだ。 なのに、なのに! あたかも史実のように不思議な...続きを読む縁を創り出し、 キャラクターを浮き上がらせ、読者を ひょいと戦中戦後の時代に連れて行く。 推理小説を軸に当時の文化や社会を垣間見るのも楽しかった。 後半、あ、これは 松本清張だな、などと 想像しながら読むのも楽しかった。 表紙の装丁もすごく良くて、 本全体の持つ世界観が素晴らしい! 命のビザ発給のあたりは ほぼ現実の話だと察する。 読みながら情景が克明に浮かび、 勉強になったし、自分の無知をあらためて 恥じた。 映画になりそうだなー。 して欲しいなあ。 主演は誰がいいかなあ。 杉原千畝は吉沢亮かなー? 乱歩は、難しいなあ。 しばし、余韻に浸りながら 配役妄想して味わいます。
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乱歩と千畝―RAMPOとSEMPO―
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青柳碧人
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