ユーザーレビュー 鯉姫婚姻譚 藍銅ツバメ 人と人ならざるものの話。 事情があり若くして隠居の身となった孫一郎と、上半身は人、下半身は錦鯉の姿をもつおたつの話。 おたつに強請れる度に孫一郎が語って聞かせる『人と人ならざるものが夫婦になる話』が随所に差し込まれるのですが、この話がまたどれもいい。 人に憧れた猿婿。 愛した人のいない世...続きを読むを生きる八百比丘尼。 同じ温度の血と水となって溶けるつらら女。 あなた以外は全て水の中に沈める蛇女房。 ともに駆けていく馬婿。 そして最後には孫一郎とおたつ自身が語られる話になる。語られる話へのおたつの感想がまた少しズレているところがいい。 愛することが本当にひとつになることなら、これは最高のハッピーエンドにほかならない 彼らの世界に 彼ら以外の存在など何の意味もなさないのだから Posted by ブクログ 鯉姫婚姻譚 藍銅ツバメ とても好きな感じ。不思議で怖くて、あやしくて。 こういうのが読みたかったんだよ。 それでいて、シンプルで読みやすい。 Posted by ブクログ 鯉姫婚姻譚 藍銅ツバメ これはおもしろかった。 このダーク具合はちょっと苦手にも関わらず、ページをめくる手が止まりませんでした。 日本ファンタジーノベル大賞、納得です。 Posted by ブクログ 鯉姫婚姻譚 藍銅ツバメ 庭に人魚の娘たつを買う、金持ち呉服屋の若隠居の孫一郎。 たつは孫一郎に恋心を抱いているようだが、まだまだ幼いつたないもので、そんなたつに孫一郎は民話伝承を伝えるのだった。 民話伝承はいずれもが、人間と妖異なるものの婚姻譚(だからタイトル)、そして最後は孫一郎とたつの…となるわけやねんけど。 この...続きを読むラストがあんまり好きじゃないねんなぁ。残酷は寓話童話に有りやけど、変に露骨というか民話綺譚の風味が損なわれてるように思うのは俺の好みの問題かな? Posted by ブクログ 鯉姫婚姻譚 藍銅ツバメ 鯉の人魚と隠居した若旦那の婚姻譚の中で語られる5つの物語。人と人でないものの幸せとは言えないそれぞれの話に共感するするたつ。不幸か幸せか理解を超える最後に驚きながら、これもありかなと納得。面白かったです。 Posted by ブクログ 藍銅ツバメのレビューをもっと見る