馬鹿化かし

馬鹿化かし

1,980円 (税込)

9pt

刀の様し斬りと罪人の斬首を生業にしている山田朝右衛門は、死に取憑かれていた。師匠、思い人、兄弟子・・・・・・大切な人を次々になくし、荒れきった屋敷でただひとり、自分の寿命が尽きるのを待ち、お役目だけの日々。そんな無聊の中、あり得ないことに、ひとりの罪人の斬首をし損ねてしまう。服部半蔵を名乗り、身軽に逃げ去ったその男は不老不死で、斬られた首さえ再生させることができるという。しかも、余人からは記憶に残らない顔に見える反面、朝右衛門からは半獣に見えていた。屋敷に転がり込んできた半蔵は、300年前から彼を知っていると言うが・・・・・・。安倍晴明の子孫、沖田総司、土方歳三、吉田松陰など幕末の激動を生きるものたちとの交流、死神との対決の末、朝右衛門がつかんだものとは――。幕末怪異ファンタジー。

【著者プロフィール】らんどう・つばめ 1995年生まれ。徳島大学総合科学部人間文化学科卒業。2020年、「めめ」でゲンロンSF新人賞優秀賞受賞。2021年、『鯉姫婚姻譚』で日本ファンタジーノベル大賞2021大賞を受賞し、デビュー。本作が二作目となる。

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馬鹿化かし のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    死神に取憑かれた山田朝右衛門と不死になった服部半蔵、人や妖怪を切るシーンは、読んでいても強烈だったが、作品全体には常に優しい気持ちが流れていて、あっという間に読めた。

    新川帆立が藍銅ツバメについてXで書いていたので興味を持ったのが、読むきっかけだった。実写版があれば見てみたいなぁとも思った。

    0
    2025年08月14日

    Posted by ブクログ

    面白くて一気読み、ちょっとあり得ない設定?なのですが「あるかも、ありそうです」となるあたりが作者の凄さ。この先どうなるのかしらと楽しみです。

    0
    2025年11月22日

    Posted by ブクログ

    初読み作家さん。どのキャラも良くて面白かった。お役目はともかく、家での内職が強烈。そりゃ近寄れないわ。

    0
    2025年11月03日

    Posted by ブクログ

    二人で事件を解決するといえば聞こえはいいが半蔵の執着っぷりがもはやブロマンスなのよ。
    ちなみに15両は200万円くらいらしいので柴丸が激おこになるのも無理はない。

    0
    2025年10月31日

    Posted by ブクログ

    鯉姫婚姻譚は自分には合わなかったけど、今作は面白かった。死神憑きと不死のコンビの掛け合いが小気味良い。

    0
    2025年07月10日

    Posted by ブクログ

    刀の様し斬りと罪人の斬首を生業にしている山田朝右衛
    周りにいる大切な人を次々と亡くし、一人淡々と役目を過ごす日々だった

    斬首をしくじり、逃亡した罪人が浅右衛門を訪ねてくる
    半蔵と名乗り、浅右衛門と一部の人には馬鹿のような頭部に見え、不老不死だという

    死に取りつかれた浅右衛門と不老不死の半蔵
    二人

    0
    2025年06月23日

    Posted by ブクログ

    はい、まだあまり世間に知られていない作家さんをいち早く読んで後々売れっ子になったとき、まぁわいはだいぶ早いうちから目を付けてたけどね!って言うための企画「発掘王への道」#10です

    なんとほぼ1年ぶり
    そんなこともやってたな〜状態です

    今回は藍銅ツバメさんの『馬鹿化かし』です
    まずは藍銅ツバメさん

    0
    2025年06月02日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ちょっとグロいけれども、どんぴしゃに好みの本だった。
    不死身の半蔵と、刀の様し切りと罪人の斬首を生業とし死神に憑かれている朝右衛門のコンビがとても良かった。
    吉田松陰や沖田総司が晴明がでてきて、面白い。
    二人だけの生活になるのかと思いきや、紺太夫の息子、犬憑きの柴丸を引き取ったことで、またさらに深み

    0
    2025年08月23日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初めて読む作家さんだが、楽しく読めた。 
    幕末の江戸で死罪人の処刑を生業としている朝右衛門の前に、馬とも鹿ともつかない獣の顔をした男が現れる。

    死神に憑かれた朝右衛門と、不老不死の呪いを掛けられた半蔵とのバディもの。
    自分の近くにいる者が次々と亡くなっていく不幸が続く朝右衛門と、何百年も生きて仕え

    0
    2025年10月21日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    明るいエンタメ。いや、人の首は飛ぶし結構血生臭い話だと思うんですが、読み終わった時の感覚がエンタメだったので、エンタメでいいと思う。幕末って雰囲気はそこまでしないし、吉田松陰をはじめ幕末の有名人が出てくるけど短編小説のゲストキャラ的な扱いなので、ほぼ作中には絡んでこない。満足はしてるけど、わがままを

    0
    2025年07月28日

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