プリンシパル(新潮文庫)

プリンシパル(新潮文庫)

1,155円 (税込)

5pt

3.8

非情と外道がこの家の規律だった。1945年、東京。関東最大級の暴力組織、水嶽(みたけ)本家の一人娘・綾女(あやめ)は、父の訃報に呼び戻され「組長代行」となることを余儀なくされた。戦後混乱期を牛耳るヤクザたちの熾烈な抗争、利権を貪るGHQ、それらを利用しようとする大物議員。流血も硝煙も権力の策謀も懼れぬ究極の「悪女」と化した綾女が、最期に目にするものは。一気読み必至の超弩級ピカレスク・ロマン。(解説・末國善己)

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プリンシパル(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    好き嫌いわかれるだろうけど、個人的にはこの結末しかないんじゃないかと思った。というか、この結末じゃないと納得できないかもしれない。でも、なんだかな、なんにも言えなくなっちゃう。戦後の日本で、望まないままヤクザのトップになった綾女の立場で、いったいなにが正解だったんだろうね。なにがただしいと言えたんだ

    0
    2025年08月04日

    Posted by ブクログ

    昭和20年8月15日、信州から東京に帰る途中の駅舎で玉音放送を聞く水獄綾女(23歳)
    関東を牛耳る水獄組4代目の父の危篤の知らせに渋々ながら帰宅する途中だった
    「あの狂った家には戻りたくない」
    そう思っていた綾女だったが、子分の青木家が自分を庇い惨殺された現場を目にし、水獄組の跡目として生きて行くこ

    0
    2025年03月24日

    Posted by ブクログ

    戦後の日本の闇社会のプリンシパルを
    極道大河小説風に

    極道の家系に生まれるも 教室の道を選んでいた女性が、父親の死により突如「組長代行」を担うようになる
    彼女は血筋の才覚か、時代の本流に乗り
    経済・政治・外交の闇世界のトップとして走り続ける
    なかなかの獣ぶり
    ビマキさんの好みの死に方ではないと思う

    0
    2025年06月28日

    Posted by ブクログ

    長浦京『プリンシパル』新潮文庫。

    終戦後の東京を舞台に関東最大の暴力組織のトップとなった女性を主人公にしたピカレスク長編小説。

    長浦京の作品を読むのは『リボルバー・リリー』『マーダーズ』『アンダー・ドックス』『アキレウスの背中』に続き5作目。『リボルバー・リリー』と『アンダー・ドックス』は非常に

    0
    2025年03月17日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    戦後焼け野原となり、秩序も治安も乱れ切った東京の街を取り仕切ったのは、GHQでも警察でもなく、やくざたちだった。

    原爆で焼き払われた広島の戦後動乱期を描いた仁義なき戦いを彷彿させる傑作。吉田茂や鳩山一郎、山口組三代目に美空ひばりなど、仮名を使っているがモデルまるわかりの実残の人物が出てきて、実際の

    0
    2025年10月12日

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