マーダーズ

マーダーズ

1,045円 (税込)

5pt

4.5

大藪賞受賞作『リボルバー・リリー』が2023年行定勲監督で映画化決定!
気鋭の作家による衝撃の問題作。
この街には複数の殺人者がいる。彼らが出会うとき、
法では裁き得ない者たちへの断罪が始まる――。大藪賞作家が現代を舞台に描く圧倒的犯罪小説!
デビュー2作目『リボルバー・リリー』でいきなり大藪賞受賞!

ストーカーに襲われる女性を助けた夜から、
商社マンである阿久津清春の日常は狂い始める。
ブラウンの瞳と褐色の肌を持つその女、
柚木玲美は言った「あなたが殺人犯だと知っています」
17歳の夏、清春は人を殺していた。誰にも知られず――。
意図的に清春に近づいた玲美は、その「事実」と引き換えに、
母の死の真相と行方不明の姉の捜索を依頼する。
パートナーとなるのは、かつて実兄の殺害容疑をかけられた組対五課の刑事・則本敦子。
彼女もまた、過去の事件の証拠を玲美に握られていた。
異様な関係で結ばれた三人の捜査は、いくつかの未解決事件を掘り起こし、
やがて社会に潜む、起こしてはならない者たちを呼び寄せてしまう……。

この10年で日本全体の殺人認知件数は1万288。検挙率の平均は98%。
単純計算で206人の殺人犯が捕まっていないことになる。
また、年間約17万人が死因不明の異状死として届けられるが、解剖に回されるのはわずか12%。
およそ15万の「異状死体」が、詳しく調べられないまま死因を特定されている。
イギリスでの解剖率は約40%、アメリカで約60%、北欧では90%を超えるところもあり、
他の先進国と比べてこの数値は異様に低い。
つまり、この国では多くの「死」が見逃されている可能性があるのだ。

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マーダーズ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月05日

    まともなやつが一人も出てこないミステリーで面白かった。
    8/11に公開されるリボルバー・リリーにもスパイ小説とあるように今回のマーダーズでも過激なアクションシーンが終盤に出てくる。
    そこが特に自分は魅力的だった。
    殺人や暴力がテーマなっているが、無駄な描写がなく読んでいて飽きることがなかった。
    中盤...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年07月14日

    89殺人が密やかに行われた背景にあった大きな悲劇。何が正解かを問いかける作品。コントロールされた結果なのか、悲惨な人生の再出発なのか。意見が分かれると思うが一気に読みました。

    0

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