ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
6pt
注意力散漫で移り気で、そそっかしくて人の話を聞かない。なのにクリエイティブで粘り強く、探究心旺盛でハイパーフォーカス能力があったりする……心当たりがありますか? あってもおかしくない、誰でもADHDの傾向はあるのだから、と精神科医の著者は言います。ではなぜ人類の進化において、そんな「普通とはちょっと違った」脳が生き残ったのか? 読めば生きづらさが強みに変わる、世界的ベストセラー!
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
ADHDが昔から存在し、縄張り争いや戦争において活躍したのは実はADHDの特性をもつような「気になったら動かずにいられない人」ではないかという視点は非常に面白かった。たとえば、狩猟時代には家で調理や武器づくりをするよりも、狩猟スキルが秀でている人の方が長として相応しかったし、求められていた。今で言う...続きを読むADHDの要素を含んでいる人のように思う。ADHDは後天的じゃなくて遺伝子に組み込まれてるんだから、こんなに昔の日本にADHDの遺伝子があったのであれば、現世はみんなADHDじゃないのか?とも思う。狩猟民族にとってADHDであると、捕獲率が上がり強みになる。農耕民族にとってADHDであると、じっとしてられないから収穫率が下がり、弱みになる。という視点も面白い。 ADHD遺伝子が多い人種ほど大陸を横断しての移動距離が広く、その人たちのおかげで何千年前から土地開発が進んだ、人類が発展したので、ADHDは嫌われ者ではなく人類の進歩に大いに貢献した人々であるとも言える。 そもそも、ADHDはドーパミン受容体の数が少ない。ドーパミンが出ても、受け皿が少なくてうまく結合されないから、みんなが味わえるはずの「喜び」「楽しさ」が分からなくて、「つまんねーから楽しいことしちゃお(簡単にドーパミン(快楽)に繋がるセックス、ドラッグ)」って繋がる仕組みが多いようなので、現世に不釣り合いで生きづらいのは納得できた。
■ある研究でADHDと創造性の関係を調べるために学生を大勢集めたが、ADHDの学生の方が平均的に散発的志向に優れていることが分かった。いくつものアイデアを思いついただけではなく、かなりの確率で他の人にはない独創的な答えを出した。つまりブレインストーミングに優れていたわけだが、興味深いのはロジックに重...続きを読むきを置いた創造性テストでは結果が良いどころか悪い場合が多かった。 ADHDの人はそうでない人に比べて思考が抑圧されておらず思考の流れにストップをかけないので、ブレインストーミングの際は強みになるが、ロジカルな局面では足かせになってしまう。 ■なぜ多くのADHDの人にハイパーフォーカス能力が見られるのだろうか。確かな理由はわからないが進化の過程を考えると納得がいく。ADHDの人はかつて優秀な狩人だった。狩りの決定的な瞬間に鋭い集中力を発揮することで獲物を捉え、生き延びてきた。同時にサバンナの狩人はすぐに気が散ることで常に周囲を観察もしていた。お陰で獲物を見つけられた。集中力に問題があるのに、いざとなるとフォーカスできる。集中力が0か100のどちらかで中間がない。 ■神経多様性と「病気」 人間は元々群れで暮らす動物。群れにおいて絶対的に重要なのが、「全員が同じではない」ことだ。人間でも他の動物でも違った特徴を持つ個体が集まっている方が有利である。現在でも狩猟採集社会に暮らす部族の遺伝子を調べると、一部の人はDRD4-7R遺伝子、つまりADHD遺伝子を持っているが、全員ではない。この傾向は世界中で見られる。全員が衝動的で多動だとかえってうまく行かないということ。社会が機能するためには忍耐強く秩序立てて考えられる人や長期的な計画を立てられる人も必要で、全員が衝動に従って行動していてはだめだ。 1990年代にアメリカで「神経多様性」の概念が生まれ、脳の多様性も一つの個性として尊重する考え方から、ADHDや自閉症の見方が変わるきっかけになった。それまでは医学的診断の一つであり、人間の行動の正常な範囲から逸脱した「病気」だとされてきたが、身長や髪の色が違っても異常だとみなされないように性格もそうであるべきだ。自閉症も人間の個性のバリエーションの一つに過ぎない。
とても分かりやすいADHDの解説書でもあり、またADHDの人にとっては自信を回復させてくれる一冊だと思います。 なにせADHD傾向のある人は、小さい頃から学校で家庭で叱られて、迷惑がられて、ため息をつかれて、自分を駄目だと思うことが多いから。わたしは、薬は有効な手段で、集団で上手くやれるようになり...続きを読む周囲からの否定的なメッセージにさらされ続けることが無くなるだけで、その人にとてもプラスの影響があると思っています。でも、やはり、薬だし、ADHD傾向があるというだけで、使うものではないんですね。 また、確かに医者や素人にそうだと診断されるこども達が年々増えているのを見て、これって、学校(環境)の問題では?と思うこともしばしば。そんなもやもやした疑問に答えてくれた本です。それと、運動のあとのこども達の落ち着き様とか、そういうことなんだ~と納得もしました。疲れて静かになってるだけじゃないのですね。 昔は、人は努力すれば理想の人になれると思っていましたが、性格のかなりの割合を遺伝子が決めているとか。なんだ、性格は矯正できないじゃない。ある程度努力したら、自分の素を受け入れて生かす方が、自然で無理がないし、生きるのも楽ですね。でも、こどもの場合、周りがそう思ってくれないと。 学校の先生方、特に、小学校の先生方に読んでもらいたい。多様な性質のこども達がいることが、集団にとってメリットになる、というところは、特に。学校という集団では御しやすいこども達が多くの先生方の好みではあると思いますが、そんなこどもばかりで規律正しく過ごすなんて、そんな学校はまるで軍隊みたいですから(一部の先生には理想かも知れませんが)。
凄く分かりやすくて、面白かったです。 ADHD="病気"や"治すべきもの"と捉える風潮が多い中で、それを一つの"個性"と捉えどうすれば生きやすくなるのかが書かれていて、今ADHDで悩んでいる方が読むと自己理解が深まるのではないかなと思いまし...続きを読むた。内容としては人類の歴史でなぜADHDを持つ人が生まれたのか、そもそもどのような仕組みなのか、特性に対してどんな事が有効なのかなどが網羅されている。読んでいてとても勉強になる本だと思います。
ADHDについて色々な書籍が出ているが、この本は世界的名書のスマホ脳の著者がADHDのメリットデメリットについて包み隠さず書いてある。誰でも当てはまることであり、どう向き合うかということに目を向けて読んで欲しい一冊。
分かりやすかった。 作者がいう、正常とは?ADHDかそうでないかにこだわりすぎてる自分がいた。 人類が進化していき過程から考えたら、確かに今の社会の移り変わりや発展は凄まじく、緩やかな脳の進化では、生きづらさが出てくる。 学校でも、今の社会に合わせようと、既定の箱に子ども達を詰め込み、その規定に合わ...続きを読むなかったらダメというレッテルを貼ってるよなーと気づいた。 でもそうなってしまった社会。作者がいうような解決策はなかなか難しそうだ。 全てが分かりやすく納得できる内容だったな。
色々と腑に落ちた! ADHDって欠陥があるみたいなあんまりいいイメージがなくて、でもこの本でポジティブに捉えることができて読んで良かった! 自分ももっと身体を動かして運動しようと決意し、読み終わった翌日に早速6時に起きて、寝起きで相方とランニングしたけど、遅寝早起だったので1日しんどかった。 相方...続きを読むもしんどかったらしい…。 もっと早寝早起きできてランニングできたら理想! 頑張るぞ〜!
新書なのに読みやすい!(新書だから読みにくいという私の偏見なのか?) 私ってADHD気味じゃない?と思って読みました。 そんなに大変なADHDじゃないなって思いました。 思ったこと。 ・集中力つけるために運動しよ(そういえば、朝早く起きて汗かいて掃除した日は頭がしゃっきりしてるわ)(夜じゃなくて...続きを読む朝運動がいいんだって(朝弱い絶望) ・ドラッグには手を出してはいけない
いわゆるADHDみたいな気質っていうのはグラデーションである。そんなことをが書いてあったことだけ覚えてある。今の時代流行るよね。こういう本はシーシャ読みながら読んだことだけ覚えてます。
ADHDの一部の原因としてDRD4-7R遺伝子の説明やADHDのデフォルトモードネットワークとタスクポジティブネットワークについての説明。 また、マイナスの要素よりもプラスに働く要素を取り上げてどう生きていけば良いのかなど書かれておりとても参考になりました。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
多動脳―ADHDの真実―(新潮新書)
新刊情報をお知らせします。
アンデシュ・ハンセン
久山葉子
フォロー機能について
「新潮新書」の最新刊一覧へ
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
スマホ脳(新潮新書)
運動脳
海岸の女たち
こどもサピエンス史 生命の始まりからAIまで
最強脳―『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業―(新潮新書)
最適脳―6つの脳内物質で人生を変える―(新潮新書)
サルと哲学者―哲学について進化学はどう答えるか―
ザ・インボイス――人生の請求書
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲多動脳―ADHDの真実―(新潮新書) ページトップヘ