作品一覧

  • 移民リスク(新潮新書)

    移民リスク(新潮新書)

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻968円 (税込)
    クルド人=政治難民というイメージ、メディアによる入管行政への批判、移民先進国ドイツの先例――人口減や人道的配慮など移民を受け入れるべき理由はあるものの、このまま押し進めて本当にいいのか? 欧州事情に通じたジャーナリストが、クルド人問題に揺れる埼玉・川口、彼らの故郷トルコ、移民流入に悩むドイツ、「入管の闇」問題をめぐって現地徹底取材。国家の基盤を揺るがす「日本的ゆるさ」に警鐘を鳴らす。
  • 本音化するヨーロッパ 裏切られた統合の理想

    本音化するヨーロッパ 裏切られた統合の理想

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻836円 (税込)
    アフリカからの難民をイタリアが堂々と受け入れ拒否し、EU内では政権参加するポピュリズム政党が増加、ロシアの軍事的脅威には徴兵制復活の動きで対抗する……。ギリシャの共通通貨ユーロ離脱は一応回避し、外からは一見、落ち着きを取り戻したかのように思える欧州。だが、エリートたちが懸命に目指そうとする理想とは裏腹に、普通の人々の生活レベルでの不満は鬱積し、むしろ深化していた――。9年半のベルリン特派員経験を持つ著者が、緊張の現場を丹念に取材。米・英に続く、ヨーロッパの「本音化」というべき現象が、EUの協調を崩し、世界の衝突の震源地となる!
  • メルケルと右傾化するドイツ

    メルケルと右傾化するドイツ

    ビジネス・実用

    3.3
    1巻924円 (税込)
    ドイツ首相メルケルは世界の救世主か? 破壊者か? 4選を確実としたメルケルの生涯と業績をたどり、その強さの秘密と危機をもたらす構造を分析する。『ドイツリスク』(光文社新書)で山本七平賞特別賞を受賞した著者による画期的な論考。
  • ドイツリスク~「夢見る政治」が引き起こす混乱~

    ドイツリスク~「夢見る政治」が引き起こす混乱~

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻924円 (税込)
    ユーロ危機を招いたギリシャ支援における頑なな姿勢、ロシアや中国への接近と米国離れ、学者やメディアの誤解に基づく日本批判――EUのリーダーであり、GDP世界第4位の大国が、世界にとって、そして日本にとって、最大のリスクになりつつある。ドイツは変質したのか? それとも、ドイツに内在していた何かが噴き出したのか? 気鋭のジャーナリストがドイツの危うさの正体を突き止め、根強い「ドイツ見習え論」に警鐘を鳴らす。
  • 読売クオータリー選集2014年夏号1 ・脱イデオロギーの領土教育が必要だ 中西茂

    読売クオータリー選集2014年夏号

    ビジネス・実用

    -
    1~2巻220円 (税込)
    尖閣諸島をはじめ、我が国の領土に関して危機感が強まる中、いかに領土教育を進めるか。沖縄県八重山地方の教科書採択問題などを例に引きながら、イデオロギーから距離を置いた複眼的な領土教育を著者は提案する。内容:尖閣問題教えるモデル授業▽「両方使えば」という提案▽政治的な主義主張と教科書の記述▽これからの時代に必要な視点、など

ユーザーレビュー

  • 移民リスク(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    「この分野の著作物の9割方が、不法残留者に同情的、入管行政に批判的な中にあって、本書がそうした通念を相対化し、幅広い視点で考えるきっかけになれば幸いである。」
    本書のおわりに記された一文であるが、まさに本書の価値を物語っていると言える。
    本書では、第1章でクルド人問題について取り扱い、第3章ではドイツの移民問題を取り扱っているが、特におすすめしたいのが、第2章で取り扱われている入管のことである。入管の組織や難民に関する業務について分かりやすく解説されている。

    0
    2025年09月03日
  • 移民リスク(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とても良い。話の流れがとてもよい。ツカミは移民の身近な困りごと、トルコに取材に行くと違う事実があり、帰国して改めて考える、読者も同じ学習をトレースする。その流れがよい。事実の集め方も無理がない。
    まずは川口市でのクルド人の迷惑さ、国内でトルコ人と抗争。これに対してトルコでの取材で初めて分かるのは、多くのクルド人はトルコで争っていない。政治的に極右のクルド人政党のみが、エルドアン政権と抗争。大多数のクルド人は普通のトルコ人。その理解で日本で改めて取材、考え直す。結論、難民とは「帰国すると逮捕や弾圧」を受ける人。日本で難民申請をしているクルド人はほとんどそうではない。難民申請書の内容を見れば分かる。面談に来ない。面談で「自分は難民じゃない。申請は却下していい。仕事が忙しいから帰っていいか。」。却下されて再申請を繰り返すのが一番簡単に居続ける方法。
    日本は難民に厳しいか?。欧州と比較。ドイツでもクルド人は難民認定率が低い。本当の難民はシリア、アフリカ紛争地帯など。ドイツの難民の犯罪などの話がやたら詳しい。
    欧州は地続きで、本当の難民が来る。日本に来るクルド人はトルコから飛行機で来る。観光で入って不法労働をして、つかまってから難民申請する。難民が飛行機で来るか?。送り返すのも飛行機。。。
    結論は意外に普通。問題は犯罪だから、犯罪歴のある人を再入国させない方法が有効。ビザなし往来が悪い。ビザ復活である程度解決するぞ、でした。。

    0
    2025年08月22日
  • ドイツリスク~「夢見る政治」が引き起こす混乱~

    Posted by ブクログ

    ドイツリスク
    「夢見る政治」が引き起こす混乱
    著:三好 範英
    光文社新書776

    本書は、2015年断面のドイツを中心した国際政治をあつかっています。
    その軸は3つ

    1 日本の東日本大震災に端を発するエネルギー転換
    2 ユーロ、その政治と経済、ギリシア金融危機、ドイツの再統一と、EUの誕生
    3 ドイツとロシア、中国

    夢見る政治”ドイツ”というのは、一種の皮肉かと思いました。

    ドイツのエネルギーは、ロシアから供給を受けている
    つまり、日本でいう中東、サウジアラビアは、ドイツでは、ロシアである
    エネルギーの最大供給国である、サウジアラビアと日本が事を構えることが考えられないと、同様、ドイツとロシアは、エネルギーを通じてそういう関係なのである。
    エネルギー転換とは、原子力発電所をとめて、代替手段で電力を確保するという試みなのである。

    次に、西側としてのドイツ、ドイツの東西統一と、ユーロの誕生、EUとしての域内統一がセットになっているということ、EUの悲劇は、通貨という経済は統一したのだが、そのベースとなっている政治を統一できなかったこと、そのために西欧の中心である、フランスとドイツが勝者となり、ギリシアなどが、経済的危機に陥った。

    ドイツの強みは、単に、経済大国であるだけではない。第一次大戦後にハイパーインフレを経験したが故に、通貨を含む、経済政策は、堅実を極め、その手腕は他国に追随を許さない
    加えて、メルケルの登場はドイツに幸運をもたらした。待つことのできるメルケルの手腕は、マダム ノー、つまり、最適な状況下で、絶好のカードを切ることができる狡猾な指導者を、ドイツは手に入れたのだ。

    ドイツ問題:ドイツは、ヨーロッパの中央に位置していて、勢力均衡にとっては強すぎるし、覇権にとっては弱すぎるという中途半端な、半覇権状態が歴史的にヨーロッパに混乱と動乱をもたらしてきた

    ドイツの東西統一は、再び、ヨーロッパに覇権国としてのドイツを呼び戻したことになる

    最後に東側としてのドイツ、かって東側であったドイツの顔がある、プーチンの理解者。シュミット、シュレイダーという2人の元首相は、プーチンの理解者である。それは、冷戦が終了して、ロシアと資源・経済面で関係強化が行われたからである。そして、2人は、社会民主党(SPD)の主要政治家であった。
    一方、メルケルは、キリスト教民主社会同盟(CDU)の伝統を引き継ぐ西側の政治家である。

    中国とドイツ、フォルクスワーゲンの巨大市場である中国は、ドイツにとっては欠くべからざる貿易相手国である。そして、ドイツの半分は、かって東側である。本書では、中欧国という表現を使っている箇所がある。

    日本とドイツは、巨大市場である中国では、ライバルであり続けている。政府がそうだとは言えないが、ドイツのメディアは中国よりであり、日本を理解しようとはしていないと思える。ナチスドイツの贖罪を終えたドイツには、日本は、いまだ戦争責任をはたしていない国であると感じているとの感もある
    歴史的には、ドイツと日本とは、同盟国ではなく、経済的なライバルなのである。

    ISBN:9784334038793
    出版社:光文社
    判型:新書
    ページ数:248ページ
    定価:840円(本体)
    2015年09月20日初版第1刷発行

    0
    2025年01月15日
  • ドイツリスク~「夢見る政治」が引き起こす混乱~

    Posted by ブクログ

    2015年9月刊行の本だが、テーマであるドイツリスクがプーチンのウクライナ侵攻で顕在化しているので再読。

    ドイツのロマン主義というか観念論的というか、テーゼに酔って突き進むという国民性は確かにある。著者は「夢見る政治」と呼ぶが、それはアングロ・サクソンの経験主義・現実主義の対極にある。

    現在のプーチンのウクライナ侵攻に関わる部分は、できそうにもない「原発廃止」というテーゼに突き進み、電力不足からのロシアの天然ガスへの依存。親プーチンな人物も多く、十分な制裁ができないのは多分にドイツの事情である。

    ドイツは元来、親中国であり第一大戦後にドイツの軍事顧問団が蒋介石の国民党軍を指導し、さらに大量の武器を輸出(戦間期ドイツの復興の原資は中国の武器購入も大きかった)、そのため上海事変で日本軍がかなりの損害を受けた。

    明治政府がビスマルク時代のドイツの立憲君主制が日本に近い制度と考え、帝国憲法や軍隊(陸軍)や教育(大学制度)にドイツ式を採用したためドイツに親近感を覚える日本人は過去に多かっただろうし、第二次大戦では同盟関係にあったことから戦後生まれの自分にも親ドイツの感情が子供のことからある。メッシャーシュミットやパンサー戦車のプラモデルは人気だった。

    ところが、このわずかな時期をのぞき、特に現代はドイツは基本的に親ロシア、親中国と考えた方がよい。日本人のドイツびいきはとっくに時代遅れになっている。

    本書にも書かれているがナチスドイツのホロコーストという最大級の負い目を持つドイツ人は歴史認識問題などで日本人に対し常に道徳性な優越性を見せたいと思っており、日韓、日中の問題で日本を非難することが多い。

    それ以外にもドイツ人について多くの示唆が得られる良書。

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    2022年02月27日
  • ドイツリスク~「夢見る政治」が引き起こす混乱~

    Posted by ブクログ

    ドイツの人々が、いろいろな機会にあらぬ方向に暴走することを、事例によって教えてくれる。理想を追い求める「夢見る人」であるが、何かおかしい。
    顕著に表れたのが、福島原発時の反応。英国と対比されて、eccentric さを思い出した。
    日本を振り返って似た香りを感じざるを得ないのだが、反面教師としなければ。

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    2016年03月30日

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