救われてんじゃねえよ

救われてんじゃねえよ

1,540円 (税込)

7pt

主人公の沙智は、難病の母を介護しながら高校に通う17歳。母の排泄介助をしていると言ったら、担任の先生におおげさなくらい同情された。「わたしは不幸自慢スカウターで言えば結構戦闘力高めなんだと思う」。そんな彼女を生かしたのは、くだらない奇跡だった。選考委員が大絶賛した「R-18文学賞」大賞受賞作。

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救われてんじゃねえよ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    1)救われてんじゃねえよ
    深刻な家庭環境の酷さに苦しくなるが、ドライな文章で最後に笑わせてくれる。いや、これは笑わないとやってられないという状況を表しているのか。この著者只者ではないなと感じる。

    2)泣いてんじゃねえよ
    ヤングケアラーという言葉ができる以前からケアラーであった主人公。親元を離れて暮

    0
    2025年11月03日

    Posted by ブクログ

    ヤングケアラーの主人公。
    母親の介護シーンがやたらリアルだった。
    母親はもうどうしようもなくダメダメで、父親もけっこうな人。でも憎めないところもあるからむずかしい。
    つらい時に「オッパッピー」で笑って、お母さんが笑いながらお漏らし。で、二人でゲラゲラ笑っちゃう場面が忘れられない。

    0
    2025年08月31日

    Posted by ブクログ

    ただひたすら辛かった

    ところどころ自分の境遇と似てる箇所があってなお辛い。
    自分の親がひたすら自分に寄りかかってくるのは、周囲が思うよりも辛い。けどかといって周囲に可哀想とかそんな同情の目で見られるのも嫌い。だって、些細なことでみんなで笑ってくだらない時間こそ愛しかったりするから。
    私の人生は私の

    0
    2025年07月27日

    Posted by ブクログ

    確かに重たい内容ではあった。
    介護とかヤングケアラーとか。
    でも、所々笑えるし、救われてんじゃねえよというタイトルが、すごく合っていると感じた。
    読んでよかった、とても面白かった、

    0
    2025年07月11日

    Posted by ブクログ

    しんどい。ヤングケアラーなんて単語で片付けていい問題じゃない。外から見ると異様な状態に慣れきってて抜け出したいと思ったり期待したりしないところも、感情が揺れるポイントがおかしいところも、両親に障害があって沙智にも続いてるのが明らかな描写の数々から主観に寄り添えないところも、読んでいて苦しかった。介護

    0
    2025年11月08日

    Posted by ブクログ

    難病の母の介護をしているヤングケアラーの物語。

    8畳一間のアパートで家族3人で暮らす高校生の沙智は、母の排泄の世話をしている。
    父は帰りも遅く、酒を飲んでいる日もありほとんど沙智だけが家事も母の介助もしている。

    進学など先が見えない状態の高校時代が、「救われてんじゃねえよ」で、家を出て東京の大学

    0
    2025年10月26日

    Posted by ブクログ

    ニッポン放送ポッドキャスト
    「中瀬ゆかりのブックソムリエ」
    2025.5.15放送

    これ体験談なの?

    あまりな状況で、疑問ばっかりわいてきて、誰が書いた?と検索。

    上村裕香(かみむら・ゆたか)
    2000年、佐賀市生まれ。京都芸術大学大学院在学中。「救われてんじゃねえよ」で第21回〈女による女の

    0
    2025年10月09日

    Posted by ブクログ

    頼れそで頼れない大人。
    介護してるけど、それを当たり前のように思っている母親。
    それを見守るだけのギャンブラーのおっさん(父親)。
    自分の状況を発信して、ことを改善しようとしない主人公。
    救われてんじゃねぇよ…はは。もう何も言えねえや。

    0
    2025年08月16日

    Posted by ブクログ

    ヤングケアラーの実体験をベースに書かれた小説。
    決して誇張してる訳じゃなく、もっとドロドロしたものを文章に昇華してるんだと思う。
    それなのに読んでいると苦しい。
    そうか、生々しいんだ。
    がっつり向き合って、取っ組み合いしてるんだ。
    小綺麗にまとまってないから、逆に生に溢れていて、それが表面を取り繕っ

    0
    2025年08月02日

    Posted by ブクログ

    概要だけ読んだら本屋大賞によくあるウケ要素つまみ食いのヤングケアラー作品かと思ったら、一章の地獄っぷりの解像度から「笑い」を通底させて、主人公がなぜそこまで母を支えてたかを描いてるあたり、思ったより骨がしっかりしている作品だった。こういう作品では無理解やら性加害やらで主人公の物語の障害になりがちな脇

    0
    2025年07月23日

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