新潮社作品一覧
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3.7剣峰成(つるみねなる)は退屈していた。都内屈指の進学校にもかかわらず、クラスメイトは凡庸な生徒ばかり。目指す高みには到底たどり着けそうにない……。そんな成の前に現れた少女、太刀杜(たちもり)からん。彼女との出会いをきっかけに、成は鷹司(たかつか)高校の真の姿を目の当たりにする。論理と論理をぶつけ合う学園裁判。殺人と暗号。連続密室爆破事件と犯人。若き才能が放つ、青春×本格ミステリの新機軸。
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4.2恋人と語らう柏崎の浜辺で、声をかけてきた見知らぬ男。「煙草の火を貸してくれませんか」。この言葉が、〈拉致〉のはじまりだった――。言動・思想の自由を奪われた生活、脱出への希望と挫折、子どもについた大きな嘘……。夢と絆を断たれながらも必死で生き抜いた、北朝鮮での24年間とは。帰国から10年を経て初めて綴られた、衝撃の手記。拉致の当日を記した原稿を新たに収録。
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-憲法のために国家があるのではない。国家のために憲法はある。ことの本質は「憲法」ではなく「防衛」なのだ――。安倍政権が提出した安保法案に対して憲法違反との声が喧しいが、ならばそもそも憲法と自衛隊の整合性はどうなのか。現実の防衛戦略を置き去りにしたまま、相も変わらず「憲法」の前で思考停止に陥っている日本。民主主義と国防の関係性という根本に立ち返り、戦後日本の“陥穽”とディレンマを突く、いま必読の論考。
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3.5“「勝ちたい」というプレッシャーが自分を強くする”“壁にぶち当たった時こそチャンス”“失敗を喜べ”。五十年闘ってきたプロ中のプロが、負けない術、「自分本位に考える」法、良い流れのつかみ方などを惜し気もなく明かす。一流と二流の差は? 稼げる条件は? スランプから立ち直るには? 真のライバルとは? 競争心、闘争心、挑戦心、好奇心を原動力に今も挑戦を止めない「世界のアオキ」が語り尽くした勝負の核心。
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4.0かくも傍迷惑で魅力的な人間がこの世にいる愉快。破天荒で見栄っ張りで小心で、しかし藝には拘り続けることへの讃嘆。談志、志ん朝、小さん、勝新、緒形拳、マルセ太郎から談春、昇太、可朝、市馬まで三十人の芸人に捧げる花束。四十年以上芸界を間近で見つめてきた著者が描く演芸人類学的「夢の寄席」!※単行本に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
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4.0不器用で寡黙にして義理と人情に厚く、作品にも人に対してもいっさい手を抜かない――死して伝説と化した名優・高倉健。著者は、緊張感みなぎる国内外の映画の現場で、私的な会合の場や旅先で、「健さん」本人をはじめ監督や俳優仲間、スタッフや縁あった人々に細やかな取材を重ねてきた。俳優として、また人として稀有な男の流儀を追いつづけた四半世紀の集大成。
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3.5進々堂。京都大学の裏に佇む老舗珈琲店に、世界一周の旅を終えた若き御手洗潔は、日々顔を出していた。彼の話を聞くため、予備校生のサトルは足繁く店に通う――。西域と京都を結ぶ幻の桜。戦禍の空に消えた殺意。チンザノ・コークハイに秘められた記憶。名探偵となる前夜、京大生時代の御手洗が語る悲哀と郷愁に満ちた四篇の物語。『進々堂世界一周 追憶のカシュガル』改題。
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4.0坂東蛍子は桐ケ谷茉莉花が嫌いだった。容姿端麗、運動神経抜群にして、自分と並び称される彼女のことが許せなかった。だが、なぜ嫌いで許せないのか、判らなかった。故に、彼女は果たし状を書く。その日、学園二大スターは、屋上にて決闘する。校舎がお化け屋敷と化し、テロリストに占拠されようと、その程度の“事件”は少女達の青春をとめられない。疾風怒濤の女子高生譚、第二弾。
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3.9箱根、富士屋ホテルに飾られていた一枚の写真。そこには1919年夏に突如芦ノ湖に現れた帝政ロシアの軍艦が写っていた。四方を山に囲まれた軍艦はしかし、一夜にして姿を消す。巨大軍艦はいかにして“密室”から脱したのか。その消失の裏にはロマノフ王朝最後の皇女・アナスタシアと日本を巡る壮大な謎が隠されていた――。御手洗潔が解き明かす、時空を超えた世紀のミステリー。
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4.0作中、何者かに殺されたハックの父。その犯人が見つからぬままに終ってしまうのはなぜか? 執拗にくり返される死にまつわる迷信や逸話、その隠喩に込められた真の意味とは? そして周到に仕組まれた結末の「ごまかし」とは? “父殺し”という観点で読み直してみると、秘められたトウェインの驚きの過去が露わとなる――。
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3.8電子書籍版オリジナル特典! 書き下ろし最新刊『当確師』の試し読み付き! 確信犯的に期限切れ食材を使った菓子職人の胸中に迫る表題作、変人官僚が事業仕分け人と対決する「一俵の重み」。逆境を支えるのがプライドなら、人を狂わせるのもまたプライド。現代を生き抜くために、絶対に譲れないものは何か。社会問題の深層に潜む、現場の人々の一筋縄ではいかない思いに光を当て、深層心理まで描きこんだ極上フィクション六編と掌編「歴史的瞬間」を収録。 ※当電子版には新潮文庫『プライド』所収の作品のほか、巻末に真山仁『当確師』(2015年秋刊行・中央公論新社)の試読版を収録しています。
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-エッグは記録に残してはいけないスポーツなの――。まさか東京オリンピックが中止になるなんて! 書き残された言葉が歴史に接続されたとき、そこは劇場になる。待望の「エッグ」再演&パリ公演を機に、美輪明宏の愛と人生に、長崎に刻まれた記憶と昭和の時代を浮かびあがらせた傑作「MIWA」とともに贈る、新たな代表作!
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4.9その時、夫は妻を抱きしめるしかなかった――歌人永田和宏の妻であり、戦後を代表する女流歌人・河野裕子が、突然、乳がんの宣告を受けた。闘病生活を家族で支え合い、恢復に向いつつも、妻は過剰な服薬のため精神的に不安定になってゆく。凄絶な日々に懊悩し葛藤する夫。そして、がんの再発……。発病から最期の日まで、限りある命と向き合いながら歌を詠み続けた夫婦の愛の物語。
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3.6梶真琴(かじまこと)が、喫茶店で耳にした不可解な会話。それは、保険外交員風の男が老婦人に契約書のサインを求めている光景だった。男は、死んだことに気づかぬ人間を説得する「死神」だと宣(のたま)う。漫画家志望で引きこもりの梶は、なかば強引に死神業を手伝わされることに。最期を迎えた人々を問答無用であの世へ送る、空前絶後、死神お仕事小説! ――あなたは、死んでいないと言い切れますか?
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4.0赤ちゃんは、学習の天才! 「自分」と「他人」をいつから区別してる? 寝かしつけに効果的な歌い方とは? どうやって言葉を覚えるの? 赤ちゃんにできて、ロボットにはできないことって? 2000人の乳幼児と接した研究者たちが明かす、赤ちゃんの知られざる能力とは。子どもを知れば、育児・保育・教育がもっと楽しくなる! 進化しつづける、〈赤ちゃん学〉の世界へようこそ――。
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