「子供を殺してください」という親たち

「子供を殺してください」という親たち

605円 (税込)

3pt

自らは病気の自覚のない、精神を病んだ人を説得して医療につなげてきた著者の許には、万策尽きて疲れ果てた親がやってくる。過度の教育圧力に潰れたエリートの息子、酒に溺れて親に刃物を向ける男、母親を奴隷扱いし、ゴミに埋もれて生活する娘……。究極の育児・教育の失敗ともいえる事例から見えてくることを分析し、その対策を検討する。現代人必読、衝撃のノンフィクション。

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「子供を殺してください」という親たち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2017年12月12日

    これは表紙がずるい。ミスリードさせようとしている。こんな幼い子供の丸まった小さな背中を見たら、「子どもを殺したいとはなんて非情だ!鬼!悪魔!」という怒りが瞬時に湧いてくるに決まっている。想像するのはネグレクトとか児童虐待とか、暴力に抑圧されている非力な存在の子どもの姿だ。

     でも読み始めると内容が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年11月11日

    借りたもの。
    病識のない精神疾患患者を、医療機関に繋げる支援をしている著者が見た、当事者家族の姿と現在の精神医療の問題点を垣間見る本。
    子が精神疾患を患う患者の原因は親にあると明言する。何故なら親子関係――それは人間関係の根本である――が原因だからだ。
    しかし、親にその自覚などあるわけが(そして認め...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月31日

    親子との関係は望む望まないに関わらず、人の人格形成に大きな影響を与えるものだと思う。

    この本に出てくる親子は経済的には恵まれているのだが、どこか関係性が一方的で歪な感じが否めない。

    必要以上に自分の思い通りの子育てを強いる親、長年抑圧された鬱積が爆発して暴君と化してしまう子供。

    どのモデルケー...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年05月14日

    30~40代になって"異常"行動があるのは、やはり子どもの頃からの生育環境が原因なんでしょうね。ただ、行政や医療に繋げるのは重要ですが、こころの病をどうやってカンカイさせていくか、家族の関係をどうしていくかですね。精神医療のサポートと警察等の行政の連携が重要になってくるのでしょう...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月30日

    閉じ込めることしか対策を思いつかない。攻撃性のある知恵のある人間。家族任せにできない放置できない問題であることは明確。

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    Posted by ブクログ 2022年12月30日

    精神科病院で働く前には「なんだこの本!!」と憤りに近い感想を抱いたものでしたが、勤務後は「わからなくもない」に変わりました。
    ただ病院はいつも満床満杯。午前中1人退院しても午後には新たな患者が入院してきます。受け入れたくても受け入れられない現実もまた事実。保護室が空かないってのもざらだし。

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    Posted by ブクログ 2022年07月12日

    個人の尊重や平等を謳う時代で世間から取り残されている人たちの話。ノンフィクションだからこそ、本に書かれている人達の完全なる社会復帰も今の現象では難しいのもよく分かる。手を差し出し命を救っている押川さんだからこそ帰る一冊だと感じた。

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    Posted by ブクログ 2022年01月23日

    題名に衝撃を受けて、ずっと気になっていた本。現実にあるんだろうけど、実感が湧かないくらいの家族間の問題。
    でも、他人事ではなく 親の育て方、子供への関わり方によって誰にでも起こりうる事なんだと知り、本当に怖くなった。
    家族のサポートで回復した人の話は、薬や病院だけでは治らない心の支えは信頼できる人な...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年11月24日

    こんなに大変な思いをしてる家族を助けることも出来ず、家族が子に殺されてしまう、というのを見るとどうやって助けることが出来るのか、を考えないとなと思った。

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    Posted by ブクログ 2018年04月26日

    世の中、こんな崩壊した家族もたくさんいるのかと。当事者だったら迷いなく死んでくれって思うだろうな。若い人は治療?もできそうだけど、年取ってもうまわりの迷惑や驚異にしかならず家族も近隣も怯えながら暮らすとかそうなると、もう閉じ込めるかするしかない。著者はそういった人もそうなった原因があり被害者でもある...続きを読む

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