大和ハウス工業総合技術研究所の作品一覧
「大和ハウス工業総合技術研究所」の「改築上手―「心地いい家」のヒント52―」「近代建築そもそも講義(新潮新書)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
藤森さんといえば、茶室にタンポポハウスやニラハウス。
本なら『日本の近代建築』とか、『日本建築集中講義』を読んだことがある。
だから、この人の本が書店に出ていると、つい手に取ってしまう。
買った後、岩波新書の本ともしかして内容的にかなり重なっているのでは、と不安になった。
たしかに、後半は少しそうかもしれない。
が、前半は「そもそも」話で、かなり面白い。
例えば、上下水道や防火の問題に、明治初期の行政がどう取り組んだか、スリッパという不思議な履物がいつ、どのように生まれていくか、洋館が建つ中で、新しい石材に対する職人の混乱…などなど。
やっぱり、新しい文化が入ってくる時期は面白い。
『日本の近代建築』と比べ、ざっくばらんな文体で書かれているし、いわゆる小ネタがまた面白い。
例えば、東京駅の駅舎に御影石を採用した際、東京の石工はその硬さと、加工しなければならない量の多さに並行し、反乱を起こした、とか。
その東京駅、日銀本店、そして本人の急逝で実現はしなかったけれど国会議事堂の設計を担当した辰野金吾は、実は在学中、先生のコンドルからの評価はむしろ低かった、とか。
さて、本書の著者表記に、藤森先生だけでなく、「ダイワハウス工業総合技術研究所」も記載されている。
研究所と組んで書かれた文章であるようだが、どんな風に書かれたのだろう?
「中の人」の働きは何なのか?
巻末の既刊書案内によると、シリーズ化されたもののようだ。
・平尾俊郎さんとの『改築上手』
・永江朗さんとの『いい家は「細部」で決まる』
・荒田雅之さんとの『段取りの”段”はどこの”段”?』
機会があったら、読んでみたい。