近代建築そもそも講義(新潮新書)

近代建築そもそも講義(新潮新書)

日本の近代建築が直面した最初の難題は「脱ぐか否か」だった。一八五七年、米国総領事ハリスは江戸城登城を許される。土足のハリスを迎えたのは畳に敷かれた錦の布と、その上で草履を履いた将軍家定。以降、公的な場は「脱がない(土足)」が原則となる――。「和」の建築は「洋」をどう受け入れてきたか。銀座煉瓦街計画、国産大理石競争、奇妙でアヤシイ洋館群、日本に溺れた英国人教授等、建築探偵・藤森教授が語る全68話。

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近代建築そもそも講義(新潮新書) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    とても読みやすい文章で、近代建築の流れが語られる。
    コレラ菌対策で下水が発展したこと、金沢尾山神社の印象的な神門の背景、コンドルが円朝の落語を口演していたことなど、知らなかったことがわんさか出てきて大変楽しめた。ハリスが江戸城にきたときには当然靴なんか脱いでたと思っていたので、このときのハリスと幕府

    0
    2021年08月17日

    Posted by ブクログ

    藤森さんといえば、茶室にタンポポハウスやニラハウス。
    本なら『日本の近代建築』とか、『日本建築集中講義』を読んだことがある。
    だから、この人の本が書店に出ていると、つい手に取ってしまう。

    買った後、岩波新書の本ともしかして内容的にかなり重なっているのでは、と不安になった。

    たしかに、後半は少しそ

    0
    2023年06月11日

    Posted by ブクログ

    日本の開国から明治時代の近代建築についていろいろな角度から面白い解説をしてくれる。藤森先生ならではの軽快でユーモアのある文章が楽しい。一つ一つのテーマが短くて読みやすい。

    0
    2020年12月20日

    Posted by ブクログ

    日本の開国期(江戸末期)から、皆が「近代建築」と聴いて真っ先に思い浮かべるコンドルや辰野の建築に至るまでの、日本の建築史を楽しめる一冊。
    ページの分量的に、コンドルや辰野の辺りは最後の「第八講」にちょろっと纏めているだけで、メインはそこに至るまでの長崎の居留地に建てられた洋館、コロニアル様式の建物や

    0
    2021年05月28日

    Posted by ブクログ

    <目次>
    第1章  明治政府が捨て置けなかった大問題
    第2章  天皇の行く先々に洋館出現
    第3章  突如現れたスリッパ問題
    第4章  銀座煉瓦街計画の謎の技術者
    第5章  国産大理石はどこにある
    第6章  日本で花開いたコロニアル建築
    第7章  乱立する奇妙な洋館群
    第8章  コンドル教授が育てた4

    0
    2019年10月28日

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