建築史的モンダイ

建築史的モンダイ

715円 (税込)

3pt

近代建築史研究一筋だった著者が中世ヨーロッパ建築、さらに初期キリスト教建築、新石器時代の建築へと歴史を遡るうちに気付いたのは、建築の発祥という大問題だった。何が始まりだろうか?住まいか?それとも神殿か?そもそも建築とは何をもって建築というのだろうか?長い長い年月を経て、石や穴だけとなった遺跡を訪ね、その遺跡のもらすつぶやきに耳をすませて見えてきたものとは?建築の起源、和洋の違い、日本独自の建築の歩み…「建築」にまつわる疑問を縦横無尽に解き明かす。

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建築史的モンダイ のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2014年10月27日

    [ 内容 ]
    近代建築史研究一筋だった著者が中世ヨーロッパ建築、さらに初期キリスト教建築、新石器時代の建築へと歴史を遡るうちに気付いたのは、建築の発祥という大問題だった。
    何が始まりだろうか?住まいか?
    それとも神殿か?
    そもそも建築とは何をもって建築というのだろうか?
    長い長い年月を経て、石や穴だ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年09月25日

    和洋の建築の在り方についていろいろ考えを巡らせることができた。(図らずも北欧旅行とも共鳴。)

    やはり欧州の建築は「石」でつくられてきたというのが日本との大きな違いだと改めて了解した。そしてこのことゆえに、建築を豪華にしていく術は、とりあえず彫刻に結実されるのである。

    また、街のランドマークたる「...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年11月09日

    問題設定能力と解決へと導く考察力、ユーモアがすごい。ある対象を見て何かがおかしいと感じる繊細さと、解決の糸口をつかみ出す膨大な知識量に圧倒される。そして、いつもながら藤森節といえるような文章のテンポも心地よい。

    以下に、おもしろかった所を整理する。

    ・建築と住まいの違い→結局は美しさ。自然界の中...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年12月01日

    建築と住まいの違いとは?から始まって、協会、寺院建築のタテヨコ問題、準防火の考え方から始まった日本のハリボテ的木造住宅、ガラスは石でありえるか、日本人の超高層への挑戦などなど、多岐にわたる疑問を呈した上で、それを考察していく短編集のような本。ひとつひとつの章が短くて内容が濃いので電車の中でも読めそう...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年07月06日

    藤森さんの愛のあるコルビュジェ批判にかなり笑った。

    P23
    私の考える「建築と地面の接点こそ大事」説には新規性と重要性の二つがあると読者諸賢には認めていただいて、さて、早い者勝ち言いたい放題的に、これまでの名建築、大建築家たちをメッタ切りしたい。
    まず、ル・コルビュジェ大先生から。
    コルビ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    テーマが多岐に渡っていて、買ってソン無しな一冊でした。

    「WTCは至上初めて衆人にみとられながら死んだ超高層なのである。」ということも恥ずかしながら初めて知りました。
    茶室の話も興味深かった。抹茶と煎茶の点て方、歴史の違いなども初耳で、私は知らないことだらけだなと謙虚な気持ちになれたような・・。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    建築の本というと建築の言語だけで終わってしまうようなところもありがちですが、
    これはごくごく普通の読み物として十分よめます。

    建築を勉強していない人にでもわかりやすく読みやすくできています。
    専門用語もほとんど出ていません。


    この本に掲載されている内容は幅広く、

    焼き杉を作る話とかお城のこと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月02日

    古今東西の建築の歴史を縦横にめぐりながら、著者自身の感じた建築にかんする根源的な問題について論じているです。

    エッセイふうの文章で書かれていますが、冒頭から「人類が最初に造った建築は、神様のための神殿だったのか、それとも自分たちの住まいだったのか」という根源的な問題が提起されています。このばあいの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月05日

    ところ変われば建築物も変わる。それぞれの時代や、気候などの土地柄に合わせた建築物が作られるのは当然のことなのであろう。そういう意味で、教会建築の「バシリカ式」と「集中式」の違いについての記述は興味深いものであった。

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    Posted by ブクログ 2014年03月23日

    藤森センセイによる一般向けの建築雑学的散文、決して批判的な意味ではなく。
    藤森センセイらしいくだけた文体。一見思いつくまま(失礼)のように展開する内容。
    本書で読むべきは、藤森センセイが自ら見たりインタビューしたりした事由。ふざけているようで奥が深い。
    個人的に興味深いのは、最終章の柔構造と剛構造に...続きを読む

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