大和ハウス工業総合技術研究所のレビュー一覧

  • 近代建築そもそも講義(新潮新書)
    とても読みやすい文章で、近代建築の流れが語られる。
    コレラ菌対策で下水が発展したこと、金沢尾山神社の印象的な神門の背景、コンドルが円朝の落語を口演していたことなど、知らなかったことがわんさか出てきて大変楽しめた。ハリスが江戸城にきたときには当然靴なんか脱いでたと思っていたので、このときのハリスと幕府...続きを読む
  • 住まいの建築史 近代日本編
    週刊新潮に大和ハウスが広告として出していたシリーズをまとめた本。
    と書くとなんだか誤解が生じそうだけど、登場するのはいわゆる近代の歴史的邸宅である。
    そうした建築を訪れる前、後にこういった本があるととてもありがたい。単体の評価は世にたくさんあるが、系統立ててみることができるから。
  • 近代建築そもそも講義(新潮新書)
    藤森さんといえば、茶室にタンポポハウスやニラハウス。
    本なら『日本の近代建築』とか、『日本建築集中講義』を読んだことがある。
    だから、この人の本が書店に出ていると、つい手に取ってしまう。

    買った後、岩波新書の本ともしかして内容的にかなり重なっているのでは、と不安になった。

    たしかに、後半は少しそ...続きを読む
  • 近代建築そもそも講義(新潮新書)
    日本の開国から明治時代の近代建築についていろいろな角度から面白い解説をしてくれる。藤森先生ならではの軽快でユーモアのある文章が楽しい。一つ一つのテーマが短くて読みやすい。
  • 段取りの“段”はどこの“段”?―住まいの語源楽―
    パワーフレーズ
    「そんなことにならないよう「釘を刺し」、訪れる人が、心地よさに「釘付けになる」家づくりを心がけたいものだ」
    このフレーズは「釘を刺し」の語源を解説した際のジョークだが、言葉選びや遣いが大変に結構な本である。段取りの語源を調べるために買ったが、何度でも読んで教養を深めたい。
  • 近代建築そもそも講義(新潮新書)
    日本の開国期(江戸末期)から、皆が「近代建築」と聴いて真っ先に思い浮かべるコンドルや辰野の建築に至るまでの、日本の建築史を楽しめる一冊。
    ページの分量的に、コンドルや辰野の辺りは最後の「第八講」にちょろっと纏めているだけで、メインはそこに至るまでの長崎の居留地に建てられた洋館、コロニアル様式の建物や...続きを読む
  • 近代建築そもそも講義(新潮新書)
    <目次>
    第1章  明治政府が捨て置けなかった大問題
    第2章  天皇の行く先々に洋館出現
    第3章  突如現れたスリッパ問題
    第4章  銀座煉瓦街計画の謎の技術者
    第5章  国産大理石はどこにある
    第6章  日本で花開いたコロニアル建築
    第7章  乱立する奇妙な洋館群
    第8章  コンドル教授が育てた4...続きを読む
  • 段取りの“段”はどこの“段”?―住まいの語源楽―
    「段取り八分、仕上げ二分」確かにそう感じることが多いです(^-^)「段取り」は階段の段から生まれてるんですね。「几帳面」「根回し」「釘を刺す」「羽目を外す」「てこ入れ」なども日常よく使う言葉です。「梲(うだつ)が上がらない」「杮(こけら)落し」「埒(らち)があかない」「鯱張る(しゃちこばる)」は意味...続きを読む
  • 段取りの“段”はどこの“段”?―住まいの語源楽―
    「段取り」や「几帳面」などの語源が、住まいや建築に由来するものだったとは知らなかった。
    建築用語に的を当てているが、専門的な知識が無くても
    軽く読める。