ジュリアス・シーザー

ジュリアス・シーザー

“おれはシーザーを愛さぬのではく、ローマを愛したのだ” 高潔な勇将ブルータスは、自らの政治の理想に忠実であろうとして、ローマの専制君主シーザーを元老院大広間で刺殺する。民衆はブルータスに拍手を送ったが、アントニーの民衆を巧みに誘導するブルータス大弾劾演説により形勢は逆転し、ブルータスはローマを追放される……。脈々と現代に生きる政治劇。

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ジュリアス・シーザー のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年01月30日

    「ブルータス、お前もか」
    「賽は投げられた」
    セリフが独り歩きしてしまっている作品。私もそのセリフしか知らなかったのだが、その背景をようやく知れた。

    シェイクスピア四大悲劇前に執筆された政治悲劇で、大雑把に史実をなぞる展開になっているのでローマ史の勉強にもなるかも。

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    Posted by ブクログ 2015年07月14日

    ローマの専制君主シーザーを殺害するブルータスたち。
    しかし、アントニーが演説によって民衆の心をつかみ、ブルータスを追い詰めてゆく…

    解説でも触れられていた、登場人物たちの交わす「愛情」や「友情」を楽しんで読んだ。
    政治の話だし、権力争いの話だし、普通はもっとドロドロすると思うんだけど、びっくりする...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年11月21日

    「ブルータス、お前もか」で有名なカエサル暗殺。
    タイトルはジュリアス・シーザーとなっているが、シーザーによる、ブルータスのための劇のように感じる。
    『ハムレット』『マクベス』『オセロ―』『ロミオとジュリエット』など、シェイクスピアの悲劇はたくさんあるが、このジュリアス・シーザーはそれらとは一線を画す...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年04月29日

    結局、善人などいないのだ。シーザー、ブルータス、アントニー、それぞれの信念は理屈が通っているのに、どこかに決定的な弱さがある。もし、シーザーが決然と王冠を退けていたら、ブルータスはキャシアスの唆しには乗らなかったろうし、また身内と政治を決然と分けていたら、ブルータスは暗殺に乗り出さなかっただろう。ア...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年02月23日

    セリフが有名なシーザーの最期をはじめ、死を予期していないあっけない別れ、友情を確かめ合ったあとの爽やかな別れ、部下との信頼にあふれる別れなど、人と人とが別れるシーンが印象的な作品。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    「…いくらでも怒れ、その傲慢な心臓が裂けるまで。まあ、自分の奴隷どもでも相手に、その癇癪に猛り狂った姿を見せてやり、精々奴らを震え上がらせてやるのだな。この俺まで尻尾を巻かねばならぬと言うのか?…よしてくれ、貴様の腹の虫が吐いた毒汁ではないか、またその胃の腑に押しもどしてやるだけだ、それで貴様の腹が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月19日

    タイトルからの想像を裏切る構成が面白い!
    読んでいて思ったこと。
    シーザーは織田信長
    ブルータスは明智光秀
    アントニーは豊臣秀吉
    オクタビアヌスは徳川家康
    と設定かぶりがあるような気がした。
    シーザーは暗殺されたから偉大な存在になったとも言えるのかもしれない!そんな史劇のカタルシスがなんともたまらな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年12月29日

    シーザーの勉強していたついでに初のシェイクスピア作品

    どのセリフも格言チックで面白い
    個人的に好きなのは
    シーザーの「勇者にとって、死の経験は一度しかない」
    ブルータスの「おおよそ人のなすことには潮時というものがある」

    ブルータスとアントニーの演説を比べて、
    具体的な事実で感情的に訴えることが民...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年01月11日

    四大悲劇(ハムレット、オセロ―、リア王、マクベス)執筆の直前に書かれた政治劇で、そのほぼ全てをプルタークの『伝記』から取っている。
    英国では、知識人・エリートと呼ばれる人々はみなシェイクスピアを読んでいると言われるが、中でも、現在最も読まれているものは本作品であろうと言われ、教科書にも取り上げられて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年01月16日

    ドラマティックであることを求めるなら、シーザーがルビコン河を渡った瞬間か、あるいはブルータス等の一団に暗殺される場面を劇のクライマックスに選ぶだろう。タイトルからは、そうした劇を想像していたのだが、シェイクスピアはそんなに単純ではなかった。そもそも本編にはシーザーはほとんど登場することがない。その代...続きを読む

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