作品一覧

  • 鉄路の果てに
    3.7
    「だまされた」 父が遺したメモを手掛かりに、 気鋭のジャーナリストが戦争を辿る。 いつの時代も、国は非情だ。 本棚で見つけた亡き父の「だまされた」というメモ書き。 添えられた地図には、75年前の戦争で父が辿った足跡が記されていた。 どんな思いで戦地に赴き抑留されたか。 なぜ、犠牲にならねばならなかったか。 薄れゆく事実に迫るために、韓国・中国・ロシアへ。 国は過ちを 繰り返してきた。 何度も。 これからも。 目次 序章 赤い導線 1章 38度線の白昼夢 2章 ここはお国を何百里 3章 悲劇の大地 4章 ボストーク号 5章 中露国境 6章 シベリア鉄道の夜 7章 抑留の地 8章 黒パンの味 9章 バイカル湖の伝説 終章 鉄路の果てに
  • 「南京事件」を調査せよ
    4.4
    なぜ、この事件は強く否定され続けるのか? 戦後七十周年に下された指令は七十七年前の「事件」取材? 「知ろうとしないことは罪」と呟き、西へ東へ南京へ。 いつしか「戦中の日本」と、言論の自由が揺らぐ「現在」がリンクし始める……。 伝説の事件記者が挑む新境地。 解説・池上彰
  • 知ろうとしないことは罪だ
    -
    1巻385円 (税込)
    ノンフィクションには「真実を描く」という絶対的な制約がある。 100パーセントの裏付けがなければ、真実として報道はできない。 一方で、そこからこぼれ落ちる膨大な「書けないこと」を切り捨て、 なかったことにしてしまって、果たしてよいのか。「書けないこと」に 潜む重要な事柄に、私たちはもっと目を向けるべきではないか。 そんな問題意識から、2冊の小説『尖閣ゲーム』『潔白』が生まれた。 作者は元テレビ東京記者。仕掛人は、昨年「文庫X」として全国の書店を席巻した『殺人犯はそこにいる』の著者でジャーナリストの清水潔である。 わからないことをわからないままにしないで、少しでもこの世の本当の姿を問うために、二人はタッグを組む。 ※本作品は三部構成です。パート1は2016年7月に「ノンフィクションの限界。フィクションの可能性」として、パート2は2016年8月に「世の中はわからないことだらけ。それを知ろうとしないのは罪だ」として、パート3は2017年7月に「死刑が誤りだった時、国は全力で真実を隠蔽する」として、幻冬舎plusにそれぞれ掲載したものを加筆修正したものです。
  • 裁判所の正体―法服を着た役人たち―
    4.2
    原発差止め判決で左遷。国賠訴訟は原告敗訴決め打ち。再審決定なら退官覚悟……! 最高裁を頂点とした官僚機構によって強力に統制され、政治への忖度で判決を下す裁判官たち。警察の腐敗を暴き、検察の闇に迫った『殺人犯はそこにいる』の清水潔が、『絶望の裁判所』の瀬木比呂志とともに、驚くべき裁判所の荒廃ぶりを抉り出す。
  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―
    4.6
    5人の少女が姿を消した。群馬と栃木の県境、半径10キロという狭いエリアで。同一犯による連続事件ではないのか? なぜ「足利事件」だけが“解決済み”なのか? 執念の取材は前代未聞の「冤罪事件」と野放しの「真犯人」、そして司法の闇を炙り出す――。新潮ドキュメント賞、日本推理作家協会賞受賞。日本中に衝撃を与え、「調査報道のバイブル」と絶賛された事件ノンフィクション。
  • 騙されてたまるか―調査報道の裏側―
    4.3
    1巻858円 (税込)
    国家に、警察に、マスコミに、もうこれ以上騙されてたまるか――。桶川ストーカー殺人事件では、警察よりも先に犯人に辿り着き、足利事件では、冤罪と“真犯人”の可能性を示唆。調査報道で社会を大きく動かしてきた一匹狼の事件記者が、“真実”に迫るプロセスを初めて明かす。白熱の逃亡犯追跡、執念のハイジャック取材……凄絶な現場でつかんだ、“真偽”を見極める力とは? 報道の原点を問う、記者人生の集大成。※新潮新書版に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
  • 対談 真犯人はそこにいる
    -
    「遺族の人は、どこかで何かを言いたい気持ちがあると思う」(清水)、「事件は社会の奥深くにある闇に根を張っているものです」(石井)――。「北関東連続幼女誘拐殺人事件」を追い『殺人犯はそこにいる』を著したジャーナリストと、貧困、医療、戦争などをテーマに旺盛な執筆活動を続ける作家。桶川ストーカー、尼崎連続変死、マレーシア麻薬密輸、そして足利事件……、自ら歩き回った事件取材の裏側とは? 現場の息吹が伝わる、社会派対談。
  • 桶川ストーカー殺人事件―遺言―
    4.7
    ひとりの週刊誌記者が、殺人犯を捜し当て、警察の腐敗を暴いた……。埼玉県の桶川駅前で白昼起こった女子大生猪野詩織さんの殺人事件。彼女の悲痛な「遺言」は、迷宮入りが囁かれる中、警察とマスコミにより歪められるかに見えた。だがその遺言を信じ、執念の取材を続けた記者が辿り着いた意外な事件の真相、警察の闇とは。「記者の教科書」と絶賛された、事件ノンフィクションの金字塔!

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ユーザーレビュー

  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

    Posted by ブクログ

     『騙されてたまるか 調査報道の裏側』を読み、こちらの本に至りました。事件の現場は地元に近い場所ですので、距離感はよくわかります。足利も太田も同じような意識で、県境というのはあまり感じられません。真犯人は特定されているのになぜ逮捕に結びつかないのか、真犯人ではないのか、警察はなぜ動けないのか・・・、いろいろと疑問が出てきます。真犯人の命が尽きる前に、とにかく早く事件解決してほしいと切に思います。

    0
    2025年11月29日
  • 騙されてたまるか―調査報道の裏側―

    Posted by ブクログ

     著者は、『桶川ストーカー殺人事件遺言』や『殺人犯はそこにいる』を書かれた方です。本書では、「調査報道」とは何かを教えてくれます。今やオールドメディアと呼ばれるマスコミは、例えば警察でいえば、都合のよいことを伝える伝書鳩のようであると感じました。マスコミであれば、調査報道によって世に出ていない、隠されている真実を報道しほしいと思います。SNSにより、一般市民がマスコミによって騙されるようなことは少なくなってきているように感じますが、やはりテレビや新聞の影響は大きいので、真実を世に伝えてほしいと願います。

    0
    2025年11月29日
  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

    Posted by ブクログ

    だいぶ前に読みました。ジャーナリストとはこんなにも自ら動いて検証して記事に書く人たちなのか、と驚きました。桶川の本も読みましたが、この人の本を通じて、新聞やニュース報道されている内容をそのまま鵜呑みにしてはいけないのだな、と思いました。そして、警察に目をつけられて犯人に仕立てられたら抜け出すのはとても困難だということも。。未だに冤罪事件が無くならないのですからね…。

    0
    2025年11月29日
  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

    Posted by ブクログ

    びっくり。表紙が隠されて販売されていたらしく前から気になっていて、それも地元の知っている書店のおすすめということもあり二度びっくり。ノンフィクションで、調べてみると実は今もまだ犯人は捕まっていないみたい。これを読んだらなんで捕まんないんだろうと思うかもしれない。本当にもどかしくて、警察や検察、科警研、裁判所が絡んだことは詳しくはわからないけど、わからないから悔しい。読んでてもなぜ?なぜ?がいっぱい。同じくらいの子どもを持つ親として時々涙しながら清水さんや遺族の方と同じ気持ちで、ただただ犯人が逃げ得になるなんて許せないし適当な判定で犯人と決めつけることも許されることではない。
    自分にとって馴染み

    0
    2025年11月15日
  • 「南京事件」を調査せよ

    Posted by ブクログ

    調査報道というのは本当に大事だし、事実をなかったことにする歴史修正主義というやつはタチが悪いなと。

    本の内容ではなく他の人の感想を見た感じだけど、一般的な感覚はこの本の内容を否定する感じはほぼなくてよかった。
    ソーシャルメディアだったらアホほどクソリプがつきそうだけど、ああいうのは一部の人だけなんだなと思えた。

    0
    2025年11月10日

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