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盛岡の書店で「文庫X」として表紙もタイトルも内容も伏せて販売され、話題となった本作品。書店員さんの手書きPOPで「どうしても読んで欲しい」作品として紹介されていたため、てっきり感動モノの小説と思っていたら、ノンフィクションだったので驚きました。
今まであまりノンフィクションの作品を読んだことがなく、読む前は「完読できるかな?」と不安でしたが、読み始めるとひき込まれるように夢中になって読んでいました。ノンフィクションですが思ったより文章が堅くなくて、とても読みやすかったです。
内容は、衝撃的すぎて、一生忘れないと思います。本作で取り上げられている事件についての知識がほぼない状態で読みましたが、読み終わった後は、同様の事件のニュースにとても関心をもつようになりました。
一人でも多くの人に読んでいただきたい作品です。
是非読んでもらいたいです!
内容云々は沢山書いてる方がいるので省略しますが、中身ホントに興味引き付けられましてあっという間に読みきりました。高校卒業まで育った街での出来事だったので余計に思い入れと色々と考えさせられる内容でした。ということでまだ読んでない栃木県足利市やその周辺の方々は特に!他地域の方にもですが関係なくお薦めというか読むべきだと思います。
Posted by ブクログ
NHKの未解決事件ファイル19の事件のノンフィクション作品。テレビ見た。酷い事件だ。
筆者は真犯人と思しき人に接触している。またどうやら筆者が動かなければ、管家さんは釈放されていなかったのかもしれない。執念の取材だ。
17年の間に5人の幼女が姿を消している。ところが警察は連続犯と見做さず、一件は足利事件として冤罪を作った。管家さんは17年ぶりにDNA再鑑定で釈放された。そして既に真犯人は時効を迎えている。
79年、万弥ちゃんは神社境内からいなくなった。84年、有美ちゃんはパチンコ店からいなくなる。管家さんはこの二つの事件を自供したが、あやふやすぎると立件されていない。
科捜研が使ったのはMCT118法というDNA鑑定を使った。真実ちゃんの殺人事件での話だ。ビデオを調べたが、ロリコン物などない。靴底の足跡も管家さんのものとは合わなかったらしい。目撃証言もない。
しかし他の目撃証言なら2つあった。漫画のルパン3世に似ている男だ。
真実ちゃんの遺族に会う。真実ちゃんは自転車の荷台には乗れないという。
次にあったゆかりちゃん事件の映像の男はルパンだとわかった。
足利事件のDNA再鑑定が始まる。不一致の結果が出る。管家さんが釈放される。ルパンのDNA型も完全一致した。しかし真犯人のDNAが2種類出ていたのだった。
MCT118法を使って鑑定した飯塚事件はすでに死刑執行されていた。MCT118法に疑義が入るようなことはしたくないようだ。
飯塚事件は犯人のDNA型再鑑定は無理なのだ。全部証拠を使い切ってしまったのだ。
Posted by ブクログ
読んでいて、日本の司法や警察に対する不信感を覚えた。まるで陰謀小説のような話なのに、これが実際に起きていたことだというのが信じられないし、こんなことがあってはいけないと思った。
当時のDNA型鑑定の危うさ、捜査データの改ざん、違法な取り調べによって逮捕された人、そして何より、子どもを亡くした遺族の方々の苦しみ。読んでいて本当にやりきれない気持ちになった。
警察だけでなく、マスコミの報道にも問題があったと思う。警察から聞いた情報をそのまま報じ、遺族にも執拗に取材する。間違った情報や報道によって人生を壊された当事者からすれば、たまったものではないよなと思った。
そんな中で、既に決められた犯人像を疑い、現場検証や聞き込みを重ねながら独自に調査を続けた清水潔さんの姿勢は本当にすごいと思った。「本当にこの人が犯人なのか」と疑問を持ち続け、事実を追い続けたからこそ見えてきたものがあったのだと思う。
この本を読んで、捜査機関や報道が発表する情報をそのまま事実として受け取るのではなく、「本当にそうなのか」と疑うことの大切さも感じた。
亡くなった子どもたちのご冥福を心よりお祈りします。
そして、二度とこのような事件が起こらないこと、残された遺族の方々が少しでも救われること、そして一日も早く真相が明らかになることを願います。
Posted by ブクログ
かなりの衝撃を受けた一冊だった。
文庫Xの存在を知って手に取ってみたが、本当にノンフィクションかと疑いたくなる内容
著者の執念のすさまじさをとても感じた
これは単に検察や科警研、マスコミが悪者というだけの話ではなく、自分が日々受け取っている情報の危うさを感じた
二次情報三次情報にはどうしても主観によるフィルターが入り込むものだと再認識した、それが公的な情報だとしても意図が入り込む余地があるのだということを見せつけられたと思う
自分が受け取る情報には誰かの都合や意図が入り込んでいないかといったことを意識したいと感じた
事件が今後全面解決に向かって進むことを祈るばかりだ
Posted by ブクログ
本書は足利事件の冤罪と真犯人追跡を描いた調査報道ノンフィクション。魅力に感じた点は、単なる冤罪事件の記録ではなく、「なぜ誤りが正されなかったのか」という構造的な問題に迫っている点。
著者の清水潔氏は、警察発表を鵜呑みにせず、自ら取材を重ねて事実を検証していく。その過程で見えてくるのは、DNA鑑定や目撃証言そのものの問題ではなく、それを扱う人間や組織の保身。誤りを認めず隠蔽しようとする姿勢が、冤罪を長期間放置する原因となっていた。
また本書は、冤罪の恐ろしさだけでなく、情報を受け取る側の責任についても考えさせられる。一度「犯人」と報じられれば、その印象は簡単には消えない。だからこそ、一つの情報源だけで判断せず、複数の情報に当たり、自分の思い込みも疑う必要がある。
本書は優れた調査報道の記録であると同時に、情報社会を生きる私たちに「その情報を本当に検証したか」と問いかける一冊だった。
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