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なぜ、この事件は強く否定され続けるのか? 戦後七十周年に下された指令は七十七年前の「事件」取材? 「知ろうとしないことは罪」と呟き、西へ東へ南京へ。 いつしか「戦中の日本」と、言論の自由が揺らぐ「現在」がリンクし始める……。 伝説の事件記者が挑む新境地。 解説・池上彰
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Posted by ブクログ
調査報道というのは本当に大事だし、事実をなかったことにする歴史修正主義というやつはタチが悪いなと。 本の内容ではなく他の人の感想を見た感じだけど、一般的な感覚はこの本の内容を否定する感じはほぼなくてよかった。 ソーシャルメディアだったらアホほどクソリプがつきそうだけど、ああいうのは一部の人だけなん...続きを読むだなと思えた。
「南京事件は捏造である」という捏造に、しごく丁寧に調査を重ね、これをちゃんと読めば、南京事件はなかったなどとは絶対に言えない水準に達している。これでもなお反論する人は、この本をちゃんと読んでないだけだと思われる。しかし著者の清水さんは、南京事件だけを書いているのではなく、自分の奥底にある「差別意識」...続きを読むまで掘り下げて書かれているので、ほんとうに信用に足る人物であり、著書であると思う。
無かったら良かった、南京虐殺
死者の人数は30万でも千人でも、民間人が意味もなく殺されたのは事実。それが戦争なんだと思う。 戦争は軍人だけが戦って死ぬのではなく、民間人も蹂躙されて殺されていく。 戦争はしちゃいかんと、再確認した。
【歴史に興味があっても、なくても読んでほしい】 「事実は小説よりも奇なり」 ぼくたちはすべてを見ることができなければ、聞くこともできない。残念ながら、自分自身の目で確かめられることだって限られてしまう。 だからこそ、真実を得るための「優良な本」が必要なのである。 様々な資料、調査を経て書かれたこ...続きを読むの一冊は限りなく事実に近いものだろうと言わざるをえない。
南京が陥落したときの従軍兵士の日記などの一次資料をベースに、徹底的な裏取りを進めていく過程を記録した著作。もともとは民放テレビのドキュメンタリー番組制作のために行った取材の顛末をまとめている。取材を通じて出会う様々な年代の日本人と中国人との対話を通じて著者自身葛藤していく様子もわかる。なるべく多くの...続きを読む人が読むべき本だと考えた。
"南京事件はあったのか?なかったのか?77年前に起こった事実を調査し検証していくノンフィクション。著者の清水潔さんの本は「殺人犯はそこにいる」を読んでから、注目していた人物。この方が調査し検証してくださることで、信ぴょう性が格段に上がる。 調査報道ということは、どのような手順で調査し、裏付...続きを読むけをとり、事実認定を重ねていくのかを懇切丁寧に説明し実行していき、報道すること。とてつもない時間と労力が必要になる作業だ。 当時現場にいた人で、存命中の方を探し、その方々の証言や日記などの記録を調べる。残念ながら多く方は、お亡くなりになっている。日記に記載されている万年筆が、当時存在していたかも検証する。日記に記載されていた事柄についても公式に記録された別資料を当たり確認を重ねていく。 特集番組が放映されたとある。そちらはまだ未見なので、必ず見てみたい。 NNNドキュメント「南京事件 兵士たちの遺言」2015年10月4日放送 早速ググったら、動画がありました。"
私はこれを読むまでは南京事件などなかったのだとか、一般人というのはすべて便衣兵だったのだ、30万人など当時の南京にいなかったのだからその数字は中国のでっち上げなのだという意見を信じたいという側の人間だった。それは現代の平和な日本に住み、優しくまじめな日本人を見ていてそんなことがあり得るのだろうかと考...続きを読むえていた。しかし、この本を読んで、兵士の日記や写真から人数の正確さは証明できないまでも日本兵が犯した殺戮は否定しようもない。人数は関係ないのだと思える。兵士の日記には切り取られて事実がわからない部分が何ページかあったそうだ。それだけでどれほどの恐ろしいことが行われていたのかが逆に想像できてしまう。これまで朝鮮への軍隊の出兵は日本人を保護するためと言われていたりするが、後々まで日本軍は兵を引くことをしなかった。朝鮮にも中国にも明らかな侵略だったと思える。私は戦国時代の日本を思い起こした。切腹と捕虜になるくらいなら自害するという考え方は日本人の独特のプライドの高さだと思った。もちろん戦争とはこういうもので日本だけがそうではないが、他国と同様日本人も相当なひどいことをしたという事実はしっかりと認めていく必要があり、決して消し去られるものではなく、また繰り返してはいけないと思った。被害者は忘れることは不可能だと思うけれど、それでも未来に向かって互いに手を携えていかなくてはいけないと思う。互いに自分たちの都合の良いように解釈するのはもうやめなくてはいけない。
清水潔『「南京事件」を調査せよ』文春文庫。 『桶川ストーカー殺人事件ー遺言』『殺人犯はそこにいるー隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』と比べると少し歯切れの悪さを感じる。77年前に起きた南京事件を調査報道により紐解こうというのだから、それも致し方無しなのだろう。歯切れの悪さを感じた原因を考えると...続きを読む、終盤になり、南京事件の調査から報道に対する弾圧に論調が変化し、調査結果を明言していないことではなかろうか。 南京事件があったのは事実だろうが、様々な隠蔽工作や埋没した証拠により今となってはその規模や事件に至る背景は特定出来ない。それが南京事件を虐殺なのか大虐殺なのか明言出来ない理由なのだろう。 それでも、清水潔は南京事件と真摯に向き合い、過去の事実を示す証拠を探し出し、それらを1つずつ丹念に繋ぎ、事件の有無・真相・規模などを定義しながら明らかにしていく。その手法と過程には学ぶべき点が多い。 本書は清水潔が手掛けたテレビ番組『NNNドキュメント 南京事件 兵士たちの遺言』の取材をベースにまとめられているとのこと。
調査報道の緻密さに驚いた。 テレビで見るのは、膨大な時間と情報に裏付けされた上のアウトプットであるということに気付かされた。
イデオロギーに拘らず証言・証拠の裏付けを愚直なまでに積み重ねて「事実」への距離を詰めていく様に調査報道記者の矜持を見る。日本兵の背より高い死体の山の絵は、中国による誇張・捏造の証か。否、その真実に戦慄する。当時の日本兵による日記や証言(一次史料)の持つ圧倒的強度たるや。戦争、引いては国家(人間)が持...続きを読むつ残虐性に怖気する。
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「南京事件」を調査せよ
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清水潔
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知ろうとしないことは罪だ
騙されてたまるか―調査報道の裏側―
鉄路の果てに
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