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無かったら良かった、南京虐殺
死者の人数は30万でも千人でも、民間人が意味もなく殺されたのは事実。それが戦争なんだと思う。
戦争は軍人だけが戦って死ぬのではなく、民間人も蹂躙されて殺されていく。
戦争はしちゃいかんと、再確認した。
Posted by ブクログ
"南京事件はあったのか?なかったのか?77年前に起こった事実を調査し検証していくノンフィクション。著者の清水潔さんの本は「殺人犯はそこにいる」を読んでから、注目していた人物。この方が調査し検証してくださることで、信ぴょう性が格段に上がる。
調査報道ということは、どのような手順で調査し、裏付けをとり、事実認定を重ねていくのかを懇切丁寧に説明し実行していき、報道すること。とてつもない時間と労力が必要になる作業だ。
当時現場にいた人で、存命中の方を探し、その方々の証言や日記などの記録を調べる。残念ながら多く方は、お亡くなりになっている。日記に記載されている万年筆が、当時存在していたかも検証する。日記に記載されていた事柄についても公式に記録された別資料を当たり確認を重ねていく。
特集番組が放映されたとある。そちらはまだ未見なので、必ず見てみたい。
NNNドキュメント「南京事件 兵士たちの遺言」2015年10月4日放送
早速ググったら、動画がありました。"
Posted by ブクログ
私はこれを読むまでは南京事件などなかったのだとか、一般人というのはすべて便衣兵だったのだ、30万人など当時の南京にいなかったのだからその数字は中国のでっち上げなのだという意見を信じたいという側の人間だった。それは現代の平和な日本に住み、優しくまじめな日本人を見ていてそんなことがあり得るのだろうかと考えていた。しかし、この本を読んで、兵士の日記や写真から人数の正確さは証明できないまでも日本兵が犯した殺戮は否定しようもない。人数は関係ないのだと思える。兵士の日記には切り取られて事実がわからない部分が何ページかあったそうだ。それだけでどれほどの恐ろしいことが行われていたのかが逆に想像できてしまう。これまで朝鮮への軍隊の出兵は日本人を保護するためと言われていたりするが、後々まで日本軍は兵を引くことをしなかった。朝鮮にも中国にも明らかな侵略だったと思える。私は戦国時代の日本を思い起こした。切腹と捕虜になるくらいなら自害するという考え方は日本人の独特のプライドの高さだと思った。もちろん戦争とはこういうもので日本だけがそうではないが、他国と同様日本人も相当なひどいことをしたという事実はしっかりと認めていく必要があり、決して消し去られるものではなく、また繰り返してはいけないと思った。被害者は忘れることは不可能だと思うけれど、それでも未来に向かって互いに手を携えていかなくてはいけないと思う。互いに自分たちの都合の良いように解釈するのはもうやめなくてはいけない。
Posted by ブクログ
清水潔『「南京事件」を調査せよ』文春文庫。
『桶川ストーカー殺人事件ー遺言』『殺人犯はそこにいるー隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』と比べると少し歯切れの悪さを感じる。77年前に起きた南京事件を調査報道により紐解こうというのだから、それも致し方無しなのだろう。歯切れの悪さを感じた原因を考えると、終盤になり、南京事件の調査から報道に対する弾圧に論調が変化し、調査結果を明言していないことではなかろうか。
南京事件があったのは事実だろうが、様々な隠蔽工作や埋没した証拠により今となってはその規模や事件に至る背景は特定出来ない。それが南京事件を虐殺なのか大虐殺なのか明言出来ない理由なのだろう。
それでも、清水潔は南京事件と真摯に向き合い、過去の事実を示す証拠を探し出し、それらを1つずつ丹念に繋ぎ、事件の有無・真相・規模などを定義しながら明らかにしていく。その手法と過程には学ぶべき点が多い。
本書は清水潔が手掛けたテレビ番組『NNNドキュメント 南京事件 兵士たちの遺言』の取材をベースにまとめられているとのこと。
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