鉄路の果てに

鉄路の果てに

1,300円 (税込)

6pt

「だまされた」
父が遺したメモを手掛かりに、
気鋭のジャーナリストが戦争を辿る。
いつの時代も、国は非情だ。

本棚で見つけた亡き父の「だまされた」というメモ書き。
添えられた地図には、75年前の戦争で父が辿った足跡が記されていた。
どんな思いで戦地に赴き抑留されたか。
なぜ、犠牲にならねばならなかったか。
薄れゆく事実に迫るために、韓国・中国・ロシアへ。

国は過ちを
繰り返してきた。
何度も。
これからも。

目次
序章 赤い導線
1章 38度線の白昼夢
2章 ここはお国を何百里
3章 悲劇の大地
4章 ボストーク号
5章 中露国境
6章 シベリア鉄道の夜
7章 抑留の地
8章 黒パンの味
9章 バイカル湖の伝説
終章 鉄路の果てに

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

鉄路の果てに のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    非常に読みやすく、勉強になった。令和版深夜特急といった感じ。鉄道と戦争の関係が非常によくわかった。満州やシベリア鉄道、ぜひ行って、乗ってみたい。

    0
    2024年01月24日

    Posted by ブクログ

    ジャーナリスト清水氏が終戦後にシベリア抑留されていた父親の足跡を追って,イルクーツクまで旅をする.わが国がかつて満州で中国の人のみならず自国民ををどんなに痛めつけたか,をたどる旅であり,その過程で日露戦争から第二次大戦におけるソ連参戦までの日露関係の意味を明らかにしてゆく.

    0
    2020年12月24日

    Posted by ブクログ

    中国ロシアと国境超えの長い旅路の紀行文。日本が満州を侵略していた当時のことをまじえながらすすむ。日本人を助ける為に進んだ関東軍のはずだつたがいざその時には多くの日本人を見捨て上級民と共にとんずらした。結局日本人は日本の戦争を推し進めた政治家たちに殺された。暗い歴史を振り返りながらも清水さんの車内での

    0
    2024年05月08日

    Posted by ブクログ

    初老版『深夜特急』by沢木耕太郎
    ジャーナリストの清水潔氏と小説家の青木俊氏によるドタバタ鉄道旅行記。いや、本来はそういう読み方ではなく、戦争を巡る日本とロシア周辺の歴史を辿る旅でもあり、重々しいテーマを取り扱ったものだ。しかし、それを2019年にタイムトリップして当に現代を旅するものだから、まるで

    0
    2023年08月27日

    Posted by ブクログ

    積読2年笑

    著者とお父様が、私と私の父のちょうど10歳上で、色々と考えました。私の父は旧制中学3年が敗戦の年で、8月後半は、動員先で戦争協力の証拠破棄していたそうです。

    親族でシベリア抑留された人はいないので、通り一遍の事しか知らなかったですが、元気があれば関連書籍も読みます。

    0
    2022年07月29日

    Posted by ブクログ

     筆者は、亡き父が残した本の中に貼りつけられたメモ用紙から、生前は戦争や抑留体験についてほとんど語らなかった父親のシベリア体験の痕跡を見つける。筆者は、メモに残された「だまされた」の一言にまるで追い立てられるように、長年取材を共にしてきた友人と共に、父が強制労働に明け暮れたシベリアの地に出掛けること

    0
    2021年05月10日

    Posted by ブクログ

    亡き父の戦争体験を追って。釜山からイルクーツクへ。朝鮮半島から満州、シベリアを辿る旅。

    亡くなった父の残したメモ。多くを語らなかったシベリア抑留を追体験するため筆者は旅に出る。

    父は鉄道連隊に所属し満州へ。終戦直前のソ連軍の突然の侵攻。捕虜となりシベリアへ送られていた。

    日本から大陸を渡る筆者

    0
    2020年10月02日

    購入済み

    旅がしたくなる

    韓国から中国東北部を経由し、シベリア鉄道で亡父の辿った鉄路を行く。シリアスでありつつ、微笑ましくもある道中記。形は変わり、時は流れても、そんな旅に出てみたくなる人間の性を感じる。それにしても私はあまりにも日露の歴史に疎い。勉強したい。

    0
    2020年08月16日

    Posted by ブクログ

    清水潔さんの本を初めて読んだ。「桶川ストーカー殺人事件」や「殺人犯はそこにいる」を読みたいと思っているのだが未読。
    暗く重いものを想像して読み始めたが、思っていたより軽いタッチ(と言ってしまっていいのか)だった。ユーモアを感じさせ、クスリと笑える部分と現実の歴史の厳しさ、戦争の残酷さ、国家の薄情さを

    0
    2020年08月10日

    Posted by ブクログ

    国は民衆の命を犠牲にして戦争を仕掛ける。権力者は民族云々という空疎な思想によって暴走する。戦死によって労働力を失った戦勝国は、捕虜を尊厳無視して強制連行する。そこは極寒のシベリアであり、乏しい衣食住によってさらなる落命を連鎖させてしまう。この書籍ではその責任を問うのではなく、現在の街を行き交う道程と

    0
    2023年10月18日

鉄路の果てに の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める ノンフィクション

ノンフィクション ランキング

清水潔 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す