【感想・ネタバレ】騙されてたまるか―調査報道の裏側―のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年02月19日

本書でも概要について触れられている、”殺人犯は~”、”桶川~”は既読で、その真相追及力にかなり信が置けると思っている著者の手になる、”騙されないため”の新書。それを読まない手はない。情報の裏を見抜く力が弱い…という自覚あるし。ここでもやはり大切とされるのは、小さな声からの気づき、な訳ですね。

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Posted by ブクログ 2020年01月03日

情報を鵜呑みにせずに自分の頭で考え裏づけをとること。
これの大事さを全章に渡って書き続けている本書。
清水さんのジャーナリズムのあり方が好きでどの本も読んでいるので中には知っている話などもあったが、日系ブラジル人が殺人を犯したあとに母国に逃げ帰っているところに突撃した話や時効撤廃についての考え方や司...続きを読む法のあり方などはとても勉強になりました。

また、ここからはこの本の本旨とは関係ないのだけれど
先日旅行で行った鹿児島の知覧特攻隊の方の遺書の中で一番記憶に残り、こんな人間になりたいと名前を記憶していた穴澤利夫さんの奥様になられる予定だった方への取材記事があり、なにか縁を感じました。
これから玉砕していく一人の人間として必要以上に強がるわけでも、後悔するわけでもなく、ただただ愛する人への感謝とその人の今後の人生を慮る穴澤さんの人柄を尊敬しています。
また折を見て鹿児島に行きたいです。

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購入済み

騙されてたまるかを読んで。

2019年02月10日

一般人がどの情報が正しいのか見極めるのは難しい。新聞、雑誌等で私が行っている方法は、どの新聞がいち早く報道したかではなく、その記事を書いた人の署名があるかないか、事件、事故の続報が日を追うごとに詳細になっているか、と、どの新聞、雑誌が何を取り上げているか、同じ問題を取り上げているならば、それぞれ何を...続きを読む読者に伝えようとしているか。を考える事です。
それにしても、記者クラブというものの存在は知っていましたが、彼らの光熱費などが税金で賄われているとは。
そういえば、以前、失言が多い麻生太郎さんがこれに税金を使うのをやめ、各社が自己負担すべきと発言して、その各社からの猛攻撃にあって実現しなかったとか聞いた事があります。
忙しい中、読者は大変です。

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Posted by ブクログ 2018年05月03日

調査報道、あまり聞き覚えのない言葉かもしれない。
ドキュメンタリーだけが持つ真実の重み。
被害者や遺族、関係者の心の叫びが聞こえて来ます。

桶川ストーカー殺人事件、
冤罪・足利事件、
箱館ハイジャック事件、などなど
筆者が携わる事件は、非常に多岐にわたる。

様々な事件を通して、真実が浮かび上がる...続きを読む
そこには、人間の本当の姿が、...

何が筆者をそこまで突き動かすのか?
やはり、そこには、悲しむに沈む人々を救いたい、という真摯な気持ちがあるのではないか。

最後の太平洋戦争の大本営発表の話。
伊達智恵子さんと穴澤利夫さんの話には、涙が止まりませんでした。

ぜひ一度読むべき本と思います。



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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年03月18日

真実を見極め、司法を恐れず、真犯人を追い詰めていく姿はまさに現代の必殺仕事人。
犯人が検挙されたところで失われた命が戻るわけではないが、命を奪われた上にありもしない悪評を言いふらされて、犯人は野放し、こんなことが許されるわけがない。
マスコミなんてくだらないものだと思っていたが、中にはこういう卓越し...続きを読むた調査をされている方もいるのだ。
もっとも、最近の彼はどうも思想が偏りがちになってきたようで残念なのだが、この本は一見の価値あり。

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Posted by ブクログ 2017年05月06日

面白い。
やっぱり真実は現場にあるよなあ。
全然関係ないはずの、自分の、ITの仕事にも通じることがあるなあって思ってびっくりした。
なにか障害が起きたとき、プログラムの設計書を眺めるのではなく、実際に動いてるプログラムのソースを見るのが結局一番真実に近い。
結局情報なんて伝言ゲームがほとんどだよなあ...続きを読む

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Posted by ブクログ 2016年10月10日

桶川ストーカーの話と、北関東連続殺人事件の調査報道の話はさすがに、単行本の方が充実していてダイジェスト版でしたが、その他のエピソードも圧巻でした。中でも、最後の特攻隊の話は感動的で、そのお話でじっくり1冊本にしてほしいくらいでした。

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Posted by ブクログ 2016年08月31日

「桶川ストーカー殺人事件」で桶川事件、「殺人犯はそこにいる」で足利事件について事件の真相を警察よりも早く暴いた衝撃的なルポを発表したジャーナリストが語る調査報道の極意。

著者の報道の原点はタイトルの通り「騙されてたまるか」。真相が闇に葬られたり、捻じ曲げられることに、報道人として我慢できない。こう...続きを読むした怒りの衝動を発する一方で、できるだけ証拠を集め、間違いない結論に達さなければ、怖くて公にできないという臆病さも持つ。彼にとっては警察からの発表も簡単に鵜呑みにしない。

真実を伝えなければならない調査報道に携わる者として、ピッタリの性格。それゆえに苦労して取材した結果もウラが取れなければ、容赦なくボツにしてしまう。

そうした著者の12の調査報道が収められた本書。短編ミステリー集のような味わいがある。

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Posted by ブクログ 2016年05月05日

「10取材して1を書け」の1が書いてあるのだと思う。息つく暇もなく読み終わってしまう。「裏取り」の大切さ、身にしみる。コミュニケーションの分野で仕事をしていると、昔より今の方が、事実確認の大切さは増しているのではないかと感じる。一方、ジャーナリズムや刑事事件、弁護士などの仕事をしている人が「裏取り」...続きを読むという言葉を使うのはしょうがないと思うけれど、一般の、しかもコミュニケーションの仕事の経験のない、文書校正を始めたばかりの人が嬉々として「裏を取る」なんて言葉を使っているのを聞くと、「何様?」「あなたは刑事なんですか?」と聞きたくなってしまった経験から、そういう仕事の人には「裏取り」ではなくて、別の表現を使って欲しいと思う。でも事実確認、以外の良い言葉が浮かばないです。この差別感、個人的なものなのかな。黒木メイサに「はあ〜?!」と言ってほしいわ。

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Posted by ブクログ 2016年01月25日

「騙されてたまるか」に込められた執念が凄まじい。
マスコミ関係者必読の書だろう。
ただ、報道はそう簡単には変わらないだろうな。
マジメに裏取りなんてしていたら商売にならない人達が多過ぎるから。
受け手が成長しなくては。

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Posted by ブクログ 2016年01月16日

「桶川ストーカー事件」、「足利事件」の真相をつきとめた報道記者の事件録。自分の足で調査したからこその臨場感が生々しい。ミステリー小説を読んでいるかのような味わい。「足利事件」の犯人と思しき人物を著者が特定し、軽鎖kつにもその情報を渡しているにもかかわらず、警察が一向に動こうとしないところには激しい憤...続きを読むりと、社会の闇があることを感じ恐怖を覚えた。著者のような真実を追い求める報道記者の数が増えること、少なくとも減らないことを祈るばかりである。

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Posted by ブクログ 2023年09月22日

FOCUS編集部を経て日本テレビに移ったジャーナリストが手掛けた調査報道の裏側に迫る。疑問を持ったらとことん追いかける。そして常に「裏取り」を慎重に行う。正義と言うよりは、権力側の都合や思惑で泣く人が出てしまうことがよほど許せないという取材姿勢が見える。

時に危険な目に逢いながらも、一旦司法が下し...続きを読むたことさえも疑問があれば覆そうと真実に迫る過程がドキュメンタリー風に綴られていて読みごたえがある。桶川ストーカー殺人事件など、筆者の執念で警察の怠慢や勝手な推測で事件を歪曲化したマスコミを糾弾した有名な事例もその裏側が語られている。

成功例だけでなく失敗やボツになった事案にも触れている。失敗した場合でも、「片方だけの意見だけに惑わされない」姿勢は同じだ。

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Posted by ブクログ 2023年02月12日

官公庁や企業から発表されたことを伝える「発表報道」の中には、それぞれの都合のいいように発表したり、都合の悪い事は隠したりする事がある。事件や地震など迅速に報道しなければならない場合もあるので全てを調査報道するのは難しいのだろうが、著者は「調査報道」をモットーに取材をされていて、桶川ストーカー殺人事件...続きを読むや足利事件をはじめ、警察でも解明できなかった事を調べ上げ、犯人に行き着いたり、冤罪を証明した。著者の事件解明への執念は尊敬に値する。

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Posted by ブクログ 2022年12月18日

足利事件の冤罪や桶川ストーカー殺人事件の埼玉県警の警察不祥事を明らかにした。国家権力の都合の良い報道にだまされない姿勢を貫いている。

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Posted by ブクログ 2020年04月19日

調査報道の真髄を、過去作を概観する形で整理。こちらを読んでから他の著作に当たるのも良。色々と読み返したくなった。ただこれ、一歩間違えば命を失いかねない...。バランス感覚をどのように取っているのだろう。
「記者に“真意”を読み取る力がなければ、情報は簡単に操られるということだ。」

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Posted by ブクログ 2020年02月10日

桶川ストーカー殺人事件や、足利幼女殺人事件などで有名な清水潔の一冊。

上記の話はもちろん、それ以外の失敗談なども含めて本当に内容が濃くて面白かった。
そして警察とメディアの恐ろしさを改めて知った。

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Posted by ブクログ 2019年09月15日

生半可な好奇心ではここまでできない。サラリーマンなのにここまでできるのは信念のなせるわざなのだろう。清水さんの著作を読むと調査報道のすばらしさや正義について考えることができる。そして、もうひとつ天職ということも著作を読んで考えることができるテーマとしてあるような気がする。誰もがこれをできるわけではな...続きを読むい。各人が清水さんにとっての調査報道のようなものを見つけて社会に貢献できたら素晴らしいと思う。
憧れているだけでなかなかその道に進めないし、余力を残してしまう。

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Posted by ブクログ 2019年05月19日

「殺人犯はそこにいる(足利事件の菅谷さん冤罪事件)」、「桶川ストーカー殺人事件」の調査報道で社会に大きな影響を与えた著者が調査報道のありかたについて、これら2冊の著作以外の案件も踏まえて述べたノンフィクション。
発表報道(対象が報道して欲しい内容を伝える)の対局としての調査報道(対象が報道して欲しく...続きを読むない内容を裏付け捜査をもとに伝える)の重要性、調査報道の現場で遭遇する種々の困難について著者のリアルな体験をもとに描かれています。「記者クラブ」という権力を保持する側の御用ジャーナリズムと化す発表報道の現場、記者会見現場で発表者の発言の真意を汲み取る努力ではなく、ただ”正確”にノートパソコンで発言をトレースすることだけに注力する昨今の報道現場など、著者が問題視する報道の在り方と、著者が重要視するポリシーが様々な事例を絡めて述べられています。
「100取材して10を書け。10しか分からなければ、1しか書くな」という著者のポリシーは説得力があります。報道とプライバシーの関りとか、報道の自由とか、政権との距離感など報道をめぐる問題が昨今は本当に多い気がします。それらに対して、1本筋の通った回答を述べられているのが本書の著者清水氏ではないかと思います。
本書にも触れられていますが、著者のスタイルを貫き通すと、様々な軋轢を生んだり(時には同業他社の報道関係者から)嫌がらせを受けるというのが今の日本だということですが、それに負けずにこれからも一本筋の通った調査報道を続けていただきたいですし、清水氏の次の著書を楽しみにしたいと思います。

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Posted by ブクログ 2019年03月09日

本作は著者の清水潔氏のジャーナリズム姿勢を明確に表した一冊で、都合の良い政府や警察などの発表を鵜呑みにして記事にするのではなく、自らの調査で得た事実に基づき報道していくという姿勢なのですが、やはり何が真実かということを判断するには、自らが関係者などに直接耳を傾けた声をベースに冷静に判断する眼というの...続きを読むが大事だということに気付かさせられます。
でも深いなぁと思ったのは、死人に口無しですが、殺人事件の被害者は事実を言う術がないことを加害者が自分都合で正当化するという話で、これも一方的な言い分をどこまで信憑性があるかは、被害者周辺の声にも耳を傾け双方の声から判断する姿勢が大事なのだということも頷けました!

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Posted by ブクログ 2018年04月23日

 おかしいものをおかしいって伝えるのは、難しい。気づいたら孤立無援になってたりする。
 おかしいと思うことなんか山ほどある。これをおかしいと言わなかったら、自分が自分でなくなってしまうと思うようなことだってある。そんなのを仕方ない仕方ないってつぶやきながら飲み込む自分になるなんて、昔の自分には教えら...続きを読むれない。大事な部分を削りすぎて、誇りも消えそうだ。
 清水さんの本は、まぶしい。
 この人に会ったこともないのに、この人の記事は信頼できると感じる。
 この本は、調査報道の裏側を書いた本だけど、それはそのまま、信頼を得るために必要なことは何かってことだ。
 ひとつずつ、やってみようと思う。せめて自分くらい自分を信頼してやりたい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年02月23日

清水さんの本は2冊ほど読んでいたので伝えたいであろうメッセージは重複しているものも多かった。ただ、事件の取材ごとに章が組まれていたので、知らなかった事件・出来事の概要を知ることができたのは良かった。
以下印象に残った箇所。

時効が存在する理由:
本気で公訴時効を潰してやりたくなった。
私は不条理を...続きを読む報じ続けた。
当初は周囲の感心も薄かった。「法律だから仕方ない」中略。
しかし法律とは人間が人間のために作ったものだろう。「おかしい」と思えば帰ればいいし、必要なら追加、不要ならば削除すればいい。日本の刑事訴訟法は百年以上、ほとんど変わっていなかった。さらに先進国の多くは、重大事件に時効はなく、あってもすでに廃止されていた。

おわりに:
人が正確な判断を行うには、まずは精度の高い情報を持つことが必須だ。そしてそれを分析し、最後に「正しい」とか「おかしい」とか判断することになる。
→清水さんの本を読んでつくづく感じたのはメディアを鵜呑みにせず自ら情報を集めることが大切。情報化社会になって理解をしていたものの、ようやく腑に落ちた気がする。

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Posted by ブクログ 2017年12月12日

調査報道について書かれた本。
筆者が関わった具体的な事例を読み進める中で、今の報道の問題点が赤裸々に。
また、筆者の報道に対する熱い思いが伝わってきた。
こんな風に真剣に仕事に取り組んでいる人がどれだけいるだろう。
「殺人犯はそこにいる」を読んだ後だったので一つひとつの事件の掘り下げに対しては少し物...続きを読む足りなさも感じたが、浅く広くいろんな事例を知ることでたくさんのことについて考えさせられた。
報道を見る目が変わった。

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Posted by ブクログ 2017年07月01日

日本社会に警察の腐敗を印象付けた桶川ストーカー事件の犯人グループの特定や、栃木県で幼女が誘拐・殺害された足利事件の犯人逮捕が冤罪であることを暴きだし、近隣で発生した他4件の幼女誘拐・殺害事件も含めた真犯人の可能性を示唆した足利事件。これらを一介のジャーナリストとして、調査報道というメソッドを元に実現...続きを読むさせた著者が、その調査報道の裏側について語った一冊。

足利事件と連続幼女誘拐・殺害事件の全貌を描いた「殺人犯はそこにいる」で、著者のとにかく徹底した現場への拘りとファクトをとにかく追求する姿勢には驚かされたが、本書ではそれが決してあの事件報道に特有なのではなく、他の仕事も含めた仕事に対する基本的なポリシーであることが理解できる。

巻末では自らの調査報道を端的に表すものとして、「100取材して10を書け。10しかわからなければ1しか書くな」という新人記者時代に先輩記者から教わった言葉が紹介される。これはファクトを追うためのリサーチとそれを何等かの形でアウトプットする際に、新聞記者でなくても通用する言葉として、自らにも戒めたい。

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Posted by ブクログ 2017年02月25日

『殺人犯はそこにいる 』を読んで、著者に興味を持ったので続けて読む。

どんな事件に対しても、著者は自分の頭で考えて、伝聞に頼らず、必ず裏を取るという姿勢を貫いている。
当たり前のことなんだけど、地道な作業の積み上げであり、いち早く記事にしたいという思いとは真反対なので焦ることもあるだろう。

だい...続きを読むたい「調査報道」はなおざりにされがちである。そりゃ「発表報道」の方が楽だもんねぇ。
でも、ここで怖いのが発表が操作されてる場合である。
著者はそれを自分の取材と照らし合あわせて「おかしい」と思うわけなのよね。それで、さらに取材を重ねるという、ね。

スクープには二種類あり、一つはいずれ世に出る情報を一歩でも早く出すもの、もう一つは報道されなければ世に出ないもの、であるという。後者にこそが報道記者との意義があるわけだけれど、時間を掛けて取材しても空振りになるかもしれないわけよね。
それでも自分が納得できるまでやる著者の姿勢と信念は、報道記者の鑑だよなぁ。。。

「100取材して10を書け、10しかわからなければ1しか書くな」と先輩から教わったらしいけど、それを貫き通すのも相当しんどいだろうに、人として立派だよなぁ。。。

最後の、特攻隊の人の恋人の取材に思わず落涙。。。

『桶川ストーカー殺人事件 遺言』も読まなくちゃ!!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年10月23日

2016年、50冊目です。
マスメディア、警察などの情報を鵜呑みにしてしまうことの恐ろしさが書かれている。要は、自分に入ってくる情報を自分でしっかり納得してあるいは正しく客観的にみて、判断することが大切だと論じています。
足利事件や日系ブラジル人の殺人後の母国への逃亡、桶川ストーカー殺人事件などが取...続きを読むり上げられています。著者のすごい執念を感じるとともに、公的権力を持つ立場の人間のいい加減さや建前主義を感じます。人は立場に胡坐をかき、楽をしてしまうため、「調査」という手間のかかるプロセスを排除してしまう。これに歯止めをかけるのは、一人一人の正義感や良心によるしかないのかと嘆息してしまう。
こういった書籍の読者を通して一人でも多くの良識ある人間を増やせればいいということなのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2016年05月15日

冤罪事件と未解決事件。
改めて、こんなにあるんだなと思いました。

著者の調査報道はすばらしいですね。
マスコミも間違ったことを報道することなく、
事実確認をしっかりとしてもらいたいです。

・・・が、警察が発表してることは正しい。
と思うのは当然か。
でも、やっぱり真実が知りたいです。

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Posted by ブクログ 2016年01月24日

桶川ストーカー殺人事件を読み、清水さんのジャーナリストとしての姿勢に強く惹かれたのでこちらも一読。
本巻も著者の徹底した仕事ぶりを垣間見ることができて、身が引き締まる。

「自分の目で見て、耳で聞いて、頭で考える。」という著者の理念は、報道のみならず私たちが生きていく上でも大事にすべきことと感じた。...続きを読む
そしていかに日本のマスコミがこの基本原則を蔑ろにしがちか…一冊かけて危機を伝えてくれる。
流れてくる情報は自分自信の責任のもと、取捨選択をする必要があるのだ。

本巻では著者の「調査報道」の代表例がいくつか掲載されている。事件の例を通して警察の怠慢を晒し、あるべき捜査の方向に軌道修正していくさまは痛快。
ニュースの見方が変わる。

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Posted by ブクログ 2015年12月18日

調査報道は必要だと思った。
本書で指摘されているように、生産性が低くやるメリットが薄いのは問題。
調査報道が評価される仕組みや世論を作ることが必要だと思った。
週刊誌出身だからか読ませる文章になっており、読みやすい。
警察も記者も自身さえも謝るのなら何を信じればいいのか。
本書で述べられているように...続きを読む、制度の高い情報を集め、正しい・おかしいと自分で判断するしかないのだろう。

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Posted by ブクログ 2023年10月24日

筆者の清水潔は、「桶川ストーカー殺人事件」や「殺人犯はそこにいる」等の、傑作ノンフィクションを書いた人である。本書は、それらの事件を含めた、清水潔の「調査報道」のやり方を筆者なりに書いたものである。

感想文を書くこと、それ以前に、読書をするのが1週間ぶりくらいである。
先週の水曜日にインフルエンザ...続きを読むに罹患し、ずっと寝込んでいた。毎年インフルエンザの予防接種を受けており、最後に罹患したのはいつか分からないくらい昔が話だ。住先週水曜日の午前中から喉が痛いな、と感じていたが、午後~夕方になり熱が急激に上がり、39度を大きく超えた。数日間は、ほぼ寝たきりとなり、金曜日くらいから熱が下がり始め、外に買い物に出かけたのは今日になってから(その間、もちろん、家族が面倒を見てくれていたのだが)という状態だった。
昨年来、感染症に関しては、あまりついていない。
昨年の3-4月にかけてコロナ陽性、この時には、無症状だったので、自分自身は問題なかったのであるが、外に出かけられずに困った。
秋に4回目のコロナワクチン接種。初めて副反応として高熱が出てしまった。コロナになっても無症状で何もなかったが、ワクチンで高熱が出るのは何だかな、とも思った。
そして、今年は今回のインフルエンザ。
コロナもインフルエンザも経験したので、しばらくは大丈夫では?と根拠なく思っている。

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Posted by ブクログ 2019年04月06日

「殺人犯はそこにいる」で清水潔の取材力や、その姿勢に惚れたが、本著では、そのジャーナリズムの哲学を存分に味わう事ができる。但し、先の著書や「桶川ストーカー殺人事件」を読んだ人には、そのダイジェスト版的な要素から、重なるページも多いだろう。

仕事の仕方として素直に尊敬するのだが、感情的な発言も時に...続きを読む気になる。最も引っかかっているのは、足利事件での、冤罪を晴らすことに興味はないという発言。まあ、言葉の綾というか、それ以上に、真犯人に興味がある事を強調するために言っているのだろうが、この発言は違うだろう。騙されてたまるかと、悪を暴く事ばかりがジャーナリズムではなく、真実を追求する事が真理ではないか。

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Posted by ブクログ 2016年04月11日

桶川ストーカー殺人事件で知られる清水さんの本。
先日、「殺人犯はそこにいる」を読んだのでこちらも。
「おわりに」にあるが若いジャーナリストの参考になればとの思いがあり、清水さんがたずさわった報道の中からいろんな事例が紹介されている。
ラストの「大本営発表」の裏にあった一人の若者とその婚約者のエピソー...続きを読むドには何もいえなくなる。

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