【感想・ネタバレ】桶川ストーカー殺人事件―遺言―のレビュー

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怒りに震える

hasami 2013年11月19日

犯人はもちろん、警察の対応・体質にも凄く腹が立ち、ぶつけどころの無い怒りに悲しくなります。かと言って自分がどうこうできる問題でも無く・・・
沢山の方がこの本を読んで、少しでもこの卑劣な犯罪が減り、困った時にどう対応するかを心に刻んで欲しい。
あとがきの最後の最後で号泣。同じ娘を持つ身として。

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Posted by ブクログ 2021年02月14日

この事件を忘れてはならない。
当時、週刊誌やテレビなどで大々的に報道されていた記憶が一気に甦ってきた。
事件がきっかけで色んな法律が作られてきた。その裏で悲しい事件が起きてしまう。それを忘れてはならない。
清水さんの執念がひしひしと伝わってきた一冊だった。



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Posted by ブクログ 2021年02月06日

当時、この事件は住んでいた場所と近く、そして被害者の方とも歳が変わらず、共通の知人がいたことから、リアルすぎて避けて来ましたが、20年以上たった今読んでみて、とても衝撃を受け、真実が詳細に書かれている貴重な本でした。

実際にジャーナリストさんが事件を追っていく様が、とてもリアルでページをめくる手が...続きを読む止まらなかった。
そして、悔しく、憤り、不信感、同じ年代の女の子がこんな目にあったなんて。
それはあなたの娘かもしれないという描写に、それは私だったかもしれないし、友達だったかもしれない。
この本は多くの人に読んでもらいたいと思いました。 

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Posted by ブクログ 2021年01月14日

この事件を機にストーカー行為規制法が成立したのは知っていたのですが、こんなにも胸糞で複雑だったとは。実際に清水さんらが撮影した写真が載っているのには痺れましたね。多くの方に知ってもらいたい一冊です。

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Posted by ブクログ 2020年10月24日

読み進めていけばいくほど、文章にはまり込むと同時に、怒りと憤りの感情が抑えきれなくなりました。あてにならない警察の対応に、苛立ちと不安を持った中での生活は、苦痛の日々であったことでしょう。現場近くで実況中継をしてた男性アナウンサーの事を今でもはっきりと憶えています。風化させてはいけない事件だと改めて...続きを読む思い知らされました。

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Posted by ブクログ 2020年09月09日

これほどまで怒りに耐えながら本を読んだのは初めです。

警察のやる気の無さ、態度の悪さ、正直呆れました。警察がこんな態度であれば、警察でいる意味がないです。

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Posted by ブクログ 2020年08月11日

大学のゼミ活動の参考文献としてたまたま読んだ本でしたが、想像以上に遥かに良かった。ストーカー規制法のきっかけや、清水潔さんの存在を知ることができた。解決後の事件を追ったドキュメンタリーかと思ったら、実際にリアルタイムで事件に密着したうえに事件解決のきっかけにまでなっていたのだからとても驚いた。

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Posted by ブクログ 2020年06月24日

いろいろな意味で衝撃の一冊だった。元写真雑誌記者、清水潔氏のノンフィクションを読むのは、「殺人犯はそこにいる」に次いで2冊目。最初から有無を言わさず引き込まれる。著者の文章、構成はものすごい。
1999年に桶川駅前で女子大生が刺殺された。彼女はストーカー被害にあっており、警察に何度も相談していたが相...続きを読む手にされず、無念にも殺されてしまった。事件記者の著者は並々ならぬ正義感で独自に調査を行い、週刊誌に発表し、犯人逮捕につなげる。一方、被害者を無視しつづけた上尾署および埼玉県警を追及していく。この事件がのちにストーカー防止法の成立のきっかけになったとされる。
ごく普通の女子大生で被害者の詩織さんは犯人からの度重なる嫌がらせにゆくゆくは殺されることを予感して、家族や友人あてに遺言を書いていた。警察に見放された彼女の恐怖や絶望感はどれほどのものか。事件に至る経緯を読むだけで、胸がえぐられる。また、警察が取材を許すマスコミはどうしても警察寄りの報道になってしまう。埼玉県警は、詩織さんと両親が告訴をしたときになんと取り下げるよう説得した。理由は、調査するのが面倒くさいから。それを放置して事件が起こってしまうのだが、それからも捜査をしている気配はない。証拠を都合のいいところだけ使用して被害者に非があったかのように報道させ、調書を改ざんし、読んでいて腹が立って仕方がなかった。週刊誌が休刊になってしまった著者はテレビ局に転職する。そこでいよいよ埼玉県警の不祥事を放送し、糾弾していく。書類を改ざんした刑事たちは懲戒免職となったが、これで事件は終わりなのか。
あとがきまで読むと、著者の身に起こった悲劇にまたも胸を刺される痛みに襲われる。彼の仕事が被害者への何よりの弔いであろう。ご冥福を祈りたい。

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Posted by ブクログ 2020年01月29日

一度まともなノンフィクションを読んでみたいと思い、年末年始図書として真っ先に本書を購入。
正直、事件発生当初は「気の毒な事件だな」くらいにしか思っていなかったが、娘を授かった今となって改めて事件の真相を知りたくなったという理由もある。
この事件から15年以上も経ったのかと、時の早さを思い知らされる年...続きを読む越しとなった。

本書が世に出てから、記者クラブにも属することができない(著者本人曰く)三流週刊誌の記者である筆者が実行犯を特定し、同時に警察の不祥事とも言える極めて杜撰な捜査と、その後の自己保身の極みとも言える腐敗した組織像を暴いたことが広く知られることとなった。

被害者の猪野詩織さんのストーカーであった本事件の真犯人は北海道の屈斜路湖で自殺してしまい、結果的には真相は闇の中となってしまったが、事件そのものや事件関係者に対する警察やマスコミの浅薄な関わり方が、筆者の訴えかける悲痛な想いや憤慨と共に胸に刻み込まれてくる。

特に、事件後に遺族が起こした国家賠償請求訴訟に対する警察の掌を返すような対応は単なる保身以外の何物でもなく、これが市民を守るための組織が行うことかと、改めて驚嘆せざるを得なかった。

ここまで著者である清水氏を突き動かしたものは何だったのだろうか。
単なる仕事とは思えないほどの取材への熱の入れようと、遺族や被害者関係者への感情移入とも言える思い入れ。
著者本人も本書の中で、自分は一記者というより、事件の当事者のようであったと述べている。

あくまで想像の域を出ないが、これは筆者にも娘がいたからだったのではあるまいか。
自分にも娘がいるため、我が子が同じ目に遭ったらということを考えると、仕事を超越した使命感のようなものが著者を突き動かしたのではないかと思えてならない。

そして何よりもいたたまれないのが、事件後に著者の娘も突然の事故により亡くなっているということだ。
これは文庫版あとがきに書かれていたのだが、さすがに言葉が出ない。

桶川ストーカー事件をきっかけに、マスコミも手伝って世論を動かしたことで俗に言う「ストーカー規制法」が事件後約1年でスピード施行した。
しかしながら、21世紀になった今日でもこの手の凶悪なストーカー事件は後を絶たない。

法や国・自治体・警察だけに頼るのではなく、このような事件は誰にでも起こり得ることだと認識しつつ、自衛の精神も培っていかなければならないと、改めて強く認識した次第である。

全ての人にとは言わないが、少なくとも娘を持つ親には是非読んで欲しい一冊である。

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Posted by ブクログ 2019年12月31日

「桶川ストーカー殺人~遺言~」清水潔。初出は2000年のようです。新潮文庫。



2019年3月に、「殺人犯はそこにいる」を読んで、あまりに面白くて確かそのまますぐに「桶川ストーカー殺人」を買って、読み始めて、怒濤に読み終えちゃったはずです。



1999年に、埼玉県の桶川で若い女性が殺害さ...続きを読むれたんですが、これが実はストーカーと化していた交際相手の男性の指示によるものだった。
この事件の真相を、警察より先に暴いてしまったのが、当時写真週刊誌のジャーナリストだった清水潔さん。埼玉県警が、「自分たちの初動のミスをもみ消すように動いていた」ということもセットで暴かれて、大騒ぎになりました。と、いう実際の事件の渦中にいた清水さんによる、ノンフィクション本です。



僕もある時点までそうでしたが、詳しく知らない人からすれば、「どうして写真週刊誌の人がそんなことできるの?ウソでしょ?」という話なんですが、これがどうやらホントなんです。この本にせよ、「真犯人はそこにいる」にせよ、ほんとにぞっとするくらい警察不信に陥る名作です。まあ、全否定全不信しても仕方ないのですが、ともあれこれは、実話。実話の強さですね。

そして、「殺人犯はそこにいる」と同じく、とにかく本としてオモシロイ。
本として見つめると、「殺人犯」「南京大虐殺」に比べると、やはり文章や語り口は「若い」という気はしますが、それも含めて、とにかくナマナマしくて、スピード感たっぷり。このテンポの良さは、清水さんなのか編集者なのか分かりませんが、脱帽です。

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Posted by ブクログ 2019年12月02日

『遺言 桶川ストーカー殺人事件の深層』の文庫版。
埼玉県さいたま市浦和区の須原屋で2018年8月にポップ広告でプッシュされていた。埼玉県警の不祥事であり、埼玉県民ならば読むべしと。読んでいて埼玉県警の傲慢さや責任逃れ体質に腹が立って仕方がない書籍である。精神衛生上良くないが、埼玉県民は知る必要がある...続きを読む

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素晴らしい

shibafuya 2019年11月05日

最後の最後、びっくりで泣いてしまった。

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Posted by ブクログ 2019年11月04日

これ、随分前に一度読んだものなんだけど、昨日、ふと思い立って読み返し、一気に読みきりました。自分自身、当時のことを覚えているし、そこから始まった警察への(正当な)批判もとても印象深かったので、改めて一気読みしてしまいました。

自分の精神的なバランスが傾いていることを自覚しているときに、精神安定剤と...続きを読むして読書をすることが多いのだけど、このドキュメンタリーを読んでいたら、自分の精神の傾き具合を忘れさせられます。誰もが同じ気持ちになるかはわからないけれど、僕としては、ほんの少しだけどいい方向に作用したかな。

…しっかり生きなきゃね、生きているんだから。

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Posted by ブクログ 2019年08月18日

警察が保身に走るとここまで事実が歪んでしまうということに驚いた。告訴を改ざんして被害届にするなんて信じられない。ストーカーや性犯罪に関して世の中は寛容なんじゃないかと思うときがある。女性からしたら自分より強い力をもつ男性は恐怖の対象ということをもっとわかってほしい。もちろん男性全員がそういう人ではな...続きを読むいということはわかっているけれど。

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Posted by ブクログ 2019年05月11日

ただただ読んでおいて良かったと思える本。
ジャーナリズムとはこういうことだと純粋に思えた。
多くの方に読んでもらいたい本です。
猪野詩織さんのご冥福をお祈りいたします。

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Posted by ブクログ 2019年04月14日

一本の映画を見終えたかのような読後感。
裏社会の闇、記者クラブの柵、そして白日の下の、真の悪意へと立ち向かった男の物語。語りも上手いため、基礎知識の無い自分のような者でも話を理解するのに苦労したりもしない。
間違いなく傑作と呼ぶに相応しい一冊。

唯一にして最大の欠点は、この事件がノンフィクションで...続きを読むあるという事。

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Posted by ブクログ 2019年03月15日

この人の本は北関東連続女児殺人事件の次の二冊目。
文庫版を読んでよかった。詩織さんのお父さんが本に寄せた文章、著者の清水潔のあとがきが載っています。
猪野詩織さんと清水あずささんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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やっとわかった。

ぶんちゃ 2019年02月05日

桶川ストーカー殺人事件。
結局、詩織さんを殺害したのは、2組の組織だったのだ。
そして、1組の主犯は死に、もう1組の主犯は罪も問われず「普通に」生きている。

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Posted by ブクログ 2018年12月06日

嗚咽の波が何度も来て、鼻水で鼻が詰まり、泣きすぎて目が腫れ、大変なことになりました。同県で同時代を生きていた身として、言葉にならない思いが溢れて、人体の反応としてそうなりました。

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Posted by ブクログ 2018年12月01日

大手マ新聞社やTV局だけで組織され、警察当局にも出入りを許されている記者クラブ加盟のマスコミ各社、そして取材も受けてもらえず記者会見場にも立ち入れない非クラブ加盟のマスコミ各社、その扱いは雲泥の差。クラブ加盟記者は、よって警察記者ゆえに警察当局の権力乱用や不正を問い詰めることもできない。なぜならクラ...続きを読むブ加盟から除外されるからである。
こうした歪んだ報道体制、それ以前に警察当局の隠蔽姿勢、組織防衛の不正行為も暴かれている。警察はもとより大手マスコミの権力が、そこここに描かれているノンフィクション。桶川ストーカー事件は、そうしたことも含めて、陰湿な事件であることが、当事件を追った週刊誌記者によって綴られている。

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