中脇初枝の作品一覧
「中脇初枝」の「神の島のうた」「神の島のこどもたち」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「中脇初枝」の「神の島のうた」「神の島のこどもたち」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ひろみさんの一代記。ひろみさんは中国で生まれ育った。満州で高校生活を迎えたが、そのうち学徒勤労動員で工場で働き始める。和紙を貼り合わせたり、グリセリンで煮たりして、あとから思えば風船爆弾を作っていたのだった。知らされなかったが、最近兵器のペストなどを乗せたこともあったようだ。この辺りは気象連隊が七三一部隊に研修に出されたあたりで語られている。
ひろみさんは隣の家の李さんのおうちと仲が良かったし、父は完全に中国語を話せて中国人を尊重していたからいい関係が築けていた。やがて日本に帰り、中国残留孤児のお世話をしながら、孫のあかりちゃんに伝えることがたくさんあるのだった。
匿名
山も海もない地平線が広がる平地の続く旧満州帝国(中国東北部)で育ったひろみは、「ふるさと」を聞いて歌ったとしても、「ふるさと」の情景がぴんと来ない。五族協和と唱えながらも、そこで暮らす中国人を満人と呼ぶことに違和感を持たない。肉体労働や雑役をする人たちは日本人ではなく満人であるのが当たり前。
女学校で、将校さんから指示されて大きな紙で何かを作らされていても、それが何かわからなくても、「軍事機密」と言われれば疑問を持つことも封じてしまう。
うっすらと何かの兵器なのだと思っていても。
終戦、というか敗戦で、関東軍はさっさと引き揚げてしまい、満州に残された人は、「満人」と呼ばれていた中国人からどれ