伝言

伝言

1,001円 (税込)

5pt

5.0

わたしは、やっと、自分がなにを作っていたのか知った。

満洲国・新京。
そこで彼女たちに何があったのか。

戦後80年
『きみはいい子』『世界の果てのこどもたち』『天までのぼれ』の著者がおくる、語り継ぐべき物語。

『世界の果てのこどもたち』には書かれなかった、もう一つの真実。


わたしは気づけなかった。
気づけなかったことはたくさんあった。

この物語の中で繰り返されるこの言葉が、いまを生きる、私に迫る。(略)
私はこの作品が『伝言』と題されたことの重大さを、ずっと考え続けている。

――小林エリカ(解説より)


満洲国・新京で暮らす、ひろみ。
聖戦とよばれた戦に勝つため、工場に集められた彼女たちは、鉄の機械とのり、刷毛を使って畳ほどの大きさの「紙」を作り続ける。
それが何なのか、考えもせずに。
五族協和、尽忠報国――信じていた国でひろみたちはどう生きたのか。
これはわたしたちが忘れてはならない物語。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    残り半分を今日読んだぞい。何故にはかどるかというと古殿流鏑馬を初めて見たから たまるかぁ〜。731部隊の証言 風船爆弾と知らずに作った目が痛くてたとえ見えなくなっても お弁当におかずを埋めて音を立てずに食べる 青酸カリを持たされる の全てが今も受け継がれる勤勉な日本人の精神、同調圧力と同じこと。嫌悪

    0
    2025年10月12日

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    山も海もない地平線が広がる平地の続く旧満州帝国(中国東北部)で育ったひろみは、「ふるさと」を聞いて歌ったとしても、「ふるさと」の情景がぴんと来ない。五族協和と唱えながらも、そこで暮らす中国人を満人と呼ぶことに違和感を持たない。肉体労働や雑役をする人たちは日本人ではなく満人であるのが当たり前。
    女学校

    #泣ける #深い

    0
    2025年10月29日

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