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Posted by ブクログ
親からの虐待やネグレクト被害にあっている子どもがいて、その状況やそれが起きる背景について描かれている。苦しい内容。赤の他人が出来ることって何だろうか。児童相談所に通報してあとはお任せするとか短絡的なことでもなくて、ここに登場する大人たちのそっと見守る目が絶望の中のひとすじの希望に感じる。それがいいとか悪いとかって事でもなくて。
名も無きどこかの誰かによって見守られている。ひとりぼっちにしない。今苦しんでいる子の周りにもそんな優しい世界があるといいなと祈らずにはいられない。一方で、現実はもっと残酷なはずとも思う。これは祈りの物語なのかもしれない。
静かに深い良い文章だった。
Posted by ブクログ
ただ「泣ける」、それだけの本なら山ほどある。だが魂の内側に入り込んでそこの奥深くにある傷にそっと寄り添うような作品がいくつあるだろうか。
「子供」と「大人」に焦点を当てたこの連作短編集は大人だって子供だし、子供だって実は大人の目線を持っている、という事を我々に突きつけてくる。
虐待に教師の悩み、幼少期とは死ぬまで永遠に続く檻のようなものだ。本書を読んでもしかしたら自分自身もそうだという事に気付かされる方もいるかもしれない。
この本はそれほどよく出来ている。
収められた短編は粒揃いだが、その一つ一つがわずかな繋がりを見せてくる時、読者は初めて「全ては繋がっている」という世界に辿り着く。いい本だ。何度でも言いたい。
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