魚のように

魚のように

473円 (税込)

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3.3

ある日、高校生の姉が家を出た。僕は出来の悪い弟でいつも姉に魅かれていた。バラバラになった家族を捨てて僕も、水際を歩きながら考える。姉と君子さんの危うい友情と、彼女が選んだ人生について……。危うさと痛みに満ちた青春を17歳ならではの感性でまぶしく描く坊っちゃん文学賞受賞作(「魚のように」)。ほか、家庭に居場所のないふたりの少女の孤独に迫る短編「花盗人」を収録。

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魚のように のユーザーレビュー

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Rated 3.3 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    十七歳のときに書かれたという短編ふたつ。中脇さんの原点になるのでしょうか。荒々しさはなく、むしろひどくしずかに、陰のなかでもぞもぞ動いているような作品でした。
    物足りなさを感じる人もいるかもしれないけど、前述した原点をみたいという感覚で読むと、たいへん興味深いし、年齢のことを言うのはナンセンスだけど

    0
    2020年12月05日

    Posted by ブクログ

    著者が高校生のころに書いたというお話。
    家出した姉のことを一人語りする弟君のお話。
    家庭環境が、ほんの少しだけ複雑な(とは言えどこにでもあるようなものだけど)子女子高生二人のお話。
    若い!というのが第一の感想で。
    嫌いじゃないけど、もう心には響かないなぁという、自分が年とったことを実感した小説だった

    0
    2018年08月15日

    Posted by ブクログ

    10代らしさがあると思った。
    純文学を好む文学少女が書いた感じ。
    鬱々としていてちょっと耽美的というか…
    嫌いじゃないです。でも今の作品の方が好き。

    「みなそこ」同様、ここでも「みてる」という方言が登場。
    「みなそこ」で知った方言だけど良い言葉だなぁと思います。

    0
    2018年05月04日

    Posted by ブクログ

    現在40代の著者が高校3年生のときに書いたという、80頁足らずの短編2つ。

    表題作は、姉が家出をしてバラバラになった家族の弟の語り。どうしてよいのかわからない「僕」も家を出て、歩きながら考える姉のこと。もう1編の『花盗人』は、嫌われ者の祖母を亡くした孫娘の語り。副題に「隔世遺伝」と付けたくなります

    0
    2017年08月19日

    Posted by ブクログ

    17歳で書いたのかー
    相当うつうつとした感じがあるけど、書いていて苦しかったのか、書くことですっきり?していたのか…
    とにかく書き上げているところがすごい。
    花盗人のラストはえーー…

    0
    2016年04月06日

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