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誰かの仕打ちで、ひとは傷つく。 でも、ほかの誰かのひとことで、 生きていけるようになる。 施設で育ち、今は准看護師として働く弥生は、問題がある医師にも異議は唱えない。 なぜならやっと得た居場所を失いたくないから――。
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Posted by ブクログ
読みながらなぜか涙が出てきました。こんな世の中に藤堂師長さんや菊地さんみたいな人がいること。 上辺の優しさじゃない、染み入る優しさに。涙が出ました。 世の中いろんな人がいる。嫌な人もいるけど、いい人もいる。その時気づかなかったけど後から気がつくこともある。 主人公の気持ちの変化、行動の変化に心揺さ...続きを読むぶられました。最後、菊地さんが助かったと信じたい。
素敵な話。 始まりは重たく、暗く、どこまでこの調子?とも思ったが、新しい藤堂看護師長が来てから全てがつながり、面白くなってくる。 看護師という仮面を被りプロの態度で看護し、患者を救い、院長に楯突いてやめさせらせられるものの、全ての看護師が意識を変えるきっかけになる。 弥生は、「自分で自分を育てた...続きを読むのね」 「上手に自分を育てたわね」と言われるが、まだうなづかない。 親に捨てられ、3月に拾われたから弥生。 養護施設で育ち、生きるために手に職をつけて、准看護師。 神田さんは新しい彼に子どもを虐待され、その声を心配していた、ラッキーの飼い主、菊池さん。 青森から働きに出て苦労もされながら、弥生がいるから手術も受けられた、と感謝される。 人は1人では生きられない。強く感じる感動の一冊だった。
とても素敵な師長で良い本でした。 この顔はね、仮面なの。 看護師の仮面。病院に着いたら、仮面をかぶるの。 よく、若いひとが、自分探しとか言って、ほんとの自分を探して旅をしたり、転職してみたりするでしょり ほんとの自分がどこにいると思ってる? ほんとの自分なんてね、なんだっていいのよ。そんなのないと...続きを読む言ってもいい。仮面をかぶって30年もたてば、それが、ほんとうの自分。 印象に残っています。
師長に自分の身の上を話すところで自然と涙が出て来ました。やっと彼女が救われた気がしたのかな、とても読みやすく心に響くお話でした。
私は眼科やけども、病院で働くことの意義をそっと教えてもらえた。藤堂看護師長のような方がどの病院にもいてくれたら。。私も学ばせてもらえたことがあった。明日からまた頑張ろう。 そして、弥生ちゃんの最後の心の変化…とてもとてもステキやった。 祈ってもらったことがある。素敵だ。 とっても素敵なお話やった。 ...続きを読む読んでよかった。
捨て子だった准看護師の弥生。 いい子じゃないとそこに居続けることができない。 だからいい子であり続ける。 居場所を失いたくなくて。 わかりすぎる。弥生ほどじゃないけど似たような境遇だったから。 でも弥生は出会った心温かい菊池さん、 藤堂師長に、 「だれかが私を見てくれていた」ことに気づかせてもらえ...続きを読むた。 わたしはわたし。 いい子でもわるい子でもない。 わたしはわたし。 弥生の気づきに涙が止まらなかった。 そして自分も気づかせてもらえた。 素晴らしい1冊に出会えたことに感謝。
『施設のものはみんなのものだった。 そんなこと知っていた。一度だけ、ほんとの気持を言ってみただけだった。 その一度きりで、自分がいい子じゃなければ、受け入れてもらえないことを知った。 だからこわかった。』 「名づけは親の最初の暴力みたいなものだし。 - つけられた名前で生きていかなきゃいけないんだ...続きを読むから。」 「心臓のことはいつもほめてたわ。よく何十年も休まずに動いてるよねー、えらいねーって。彼女の話をきいていると、なんだか、自分の臓器が動いて、自分が生きているだけで、自分がえらいような気がしたものよ。」 「人生の総決算よね、入院と葬式は。 - そよひとが今までやってきたことがみーんな出る。」 『それまでのわたしは、一日三回、三百六十五日、毎日だれかにごはんを作ってもらって食べていた。そんなこと、それまではあたりまえすぎて、なんとも思っていなかったけれど、実はすごいことだった。』 「看護師は患者のためにいます。それだけは、みなさん、忘れないで。迷ったら、患者のためになるかどうか、それだけを考えて。そうすれば、答えは出ます。」 「大丈夫よ。正しい答えを探す必要はありません。答えはどこかに転がっていたりはしません。答えはいつも、あなたがたの中にあります。」 『もう、わたしにはわかっていた。 今、立っているのが自分の場所。それは、たとえどんな場所でも、こんなところまで来てしまったと嘆く場所じゃない。』
こんなにも人の心の傷をやさしく描けるのは、中脇さんならでは。 いわゆる”一般的”な子供時代を経ていない子供は、自己を確立し自分を保つためだけでも、極限に伸ばされた太く平べったいゴムを常に腰に巻きつけられ後ろから引っ張られているような状態のまま前に進んでいくという日常生活を送らなければならない。 そ...続きを読むのつらさは他人には見せないし、見られたくないものである。大人になったって、一番ありのままの自分を受け入れてほしい、受け入れられなきゃならない時代に受け入れてもらえなかった寂しい思いを隠して生きている。大人になってから人にありのままの自分を受け入れてほしいと求めるのはエゴだということもわかっているからこそ、そんな子供時代に思いを馳せる。 「あなたは、自分で自分を育てたのね」 「あなたは、上手に自分を育てたわね」 という藤堂師長の言葉。 病院が舞台であるため人の死が随所に描かれており、都度感情移入しがちになってはいたが、この言葉を読んだとき、公共の場で読んでいたにも関わらずドッと涙があふれ出た。
「わたしはいい子」が余りにも辛すぎて だからその分だけ この本の感動があったのかと。 捨て子であった主人公が いい子と隣り合わせで持つ心情に押しつぶされそうになりながらも 人との出会いで少しずつ変わっていく。 言葉にしてしまうとこんなに薄っぺらくなってしまうけれど とても感動的なお話だった。 ...続きを読む医療に対する責任、人としての責任。 生きていく以上はしっかりと自覚していかなくてはと 自分自身にも警鐘となる部分もあったかな。
見えなくていいものもある 気付かなければ見えないものもある 何を選ぶかは人それぞれなのだろうけど よいものを受け取る感度の高い人は幸せだろうなーと思った。 その感度が高い人は、 真っ直ぐな愛情をたっぷり受けてきた人 もしくは 後天的に気づくことができた人 どちらにしても自分で自分をきちんと認...続きを読むめることが大切なのかなあと。 そのためには、他者の優しさの積み重ねと手放しで存在自体を認めてくれる人が必要不可欠なのかな。 小さな善意に気づけるようにありたいなあと。 気付かなければ見えない優しさを持てるようになりたいなあと思う。
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中脇初枝
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