中脇初枝のレビュー一覧

  • はじめての世界名作えほん 38 せつぶんのおはなし
    好きな説で、納得いく(笑)
    ふく=福との考え方は真っ直ぐすぎる
    生き方をレクチャーされたような一冊で馬鹿にはできない
  • 世界の果てのこどもたち
    2016年本屋大賞三位。
    過酷なエピソードばかりだったが、ラスト、また3人で穏やかにお茶を飲める、奇跡の様なひとときが眩しかった。

    入念に取材し、丁寧に紡がれた素晴らしい作品でした。
  • 伝言
    優しい語り口で読みやすい。主に満州で暮らす少女から見た戦中戦後の生活。国ではなく、一人一人の人間として向き合い接することの大切さ、自分の判断基準をぶれずに持つこと。『伝言』…よいタイトル。しっかり受け取りました。
  • 伝言
    読み進めるのが辛くなりながらも、『これは知らなくてはならない話』…と最後まで。

    他作品も読んできたが、誰かが書かなければならない物語を書いてくれるひとだと思う。
  • 神の島のこどもたち
    方言を難しく感じてなかなか読めずにいたのですが、通勤時間を使って読み始めたら止まらなくなりました。

    沖永良部島に暮らす、こどもたちの物語。
    戦時中から始まり、終戦、戦後まで。

    「ヤマトゥ」と「沖縄」の間で、「日本」と「アメリカ」の間で、生きのびるためにそれぞれが選んだ道があって、何が良いとか悪い...続きを読む
  • 世界の果てのこどもたち
    これは良かった。
    初めて行きの電車で読み耽って降りそびれたくらい。(暑い中走って疲れたけど…)
    珠ちゃんとお母さんの感動の再会シーンだったから仕方ないよね。
    言葉も名前も顔も忘れてしまっても、やっぱり分かるものなんだね、そりゃそうだよね。

    日本で差別されていたよっちゃんと、中国で差別されたたまちゃ...続きを読む
  • きみはいい子
    面白かったよ、自分の親がいかにまともだったかを思い知らされたし単にそれってラッキーなだけだったのかも。愛されて育った子はいい子に育つんだよなあ多分、愛されずに育った子供は絶望だろうなあ、かわいそうだよなあ。本当にクソな親に当たると性格や人生変わっちゃうよなあ。あるただ愛されたいだけなんよなあ。
  • きみはいい子
    うん、
    子どもは家族にだけに育てられる訳じゃない。
    身近な大人の関わりが大切。
    そして、そんな大人に出会えるか、なんだよね。
  • きみはいい子
    子育て中の今、心に深く浸透してきた
    もしこの先子どもに手をあげたくなることがあるとしても、今子どもを心の底から可愛いと思っている事実を忘れないようにしようと思わされた
  • 世界の果てのこどもたち
    真ん中過ぎまで、とても読むのが辛い本であった。
    3人の少女が主人公だけど、太平洋戦争下に満州へ行く子と、朝鮮人の子と、横浜育ちのお嬢様って、もう不穏な要素しかない設定。
    特に、横浜で空襲に遭う時とその後、そして満州開拓団からの引き上げのくだりは本当に読むのが辛かった。

    中盤を過ぎて少女たちが成長す...続きを読む
  • わたしをみつけて
    読みながらなぜか涙が出てきました。こんな世の中に藤堂師長さんや菊地さんみたいな人がいること。
    上辺の優しさじゃない、染み入る優しさに。涙が出ました。

    世の中いろんな人がいる。嫌な人もいるけど、いい人もいる。その時気づかなかったけど後から気がつくこともある。
    主人公の気持ちの変化、行動の変化に心揺さ...続きを読む
  • 世界の果てのこどもたち
    幼い頃、ひとつのおにぎりを3人で分け合った、やさしい記憶。
    その記憶が再会へと導く。

    少女たちがいとおしく、本を抱きしめた。
  • はじめての世界名作えほん 63 いなばのしろうさぎ
    むかし、オオクニヌシと言う神さまがいました、ある日オオクニヌシのおにいちゃんがヤマガミヒメと言うやさしいひめにけっこんをもうしこむために、いなばのくにへ、行くことにしました。
  • 世界の果てのこどもたち
    夜中に読み出して止まらず朝になってしまった。中国東北部の地図を見ながら読んだ。山崎豊子の「大地の子」を思い出した。読後は長編映画を見終わったような疲労感はあるものの、主人公3人の逞しさと切なさと愛しさが胸に残る。
  • はじめての世界名作えほん 54 ながぐつをはいたねこ
    さいしょは男の子が3人いた。
    すいしゃごやとろばとねこをのこしておとうさんがしんでしまった。
    いちばんめのむすこはすいしゃごやを、
    にばんめのむすこはろばを、
    さんばんめのむすこはあとにのこったねこをもらうしかなかった。
    3ばんめのむすこは、ねこはなんのやくにもたたないとがっかりした。
    でもねこはむ...続きを読む
  • わたしをみつけて
    プロ意識と人間性は切っても切り離せない。
    日頃自分がどんな仕事でもプロ意識を忘れずに
    一生懸命やってきたことを肯定された気がして
    とても嬉しくなりました。
    医療機関は患者には見えない上下関係があり
    権力関係がある。
    でも患者を前にしてその権力は果たして必要だろうか?
    と不満に思っていた私に、
    とても...続きを読む
  • 世界の果てのこどもたち
     美子が茉莉と珠子に1個しかない自分のおにぎりを分け与え、自分は1番少ない部分を食べた場面には、子供なのに、自分もお腹が空いているのに、助けが来るかどうかも心配な状況で、神みたいだなと思った。
     この3人は、それぞれ中国残留孤児、在日朝鮮人、戦災孤児という精神的にとても辛い状況にありながらも生きてこ...続きを読む
  • 世界の果てのこどもたち
    幼いころ満州で出会った3人の女の子の、戦中・戦後の物語。
    一人は貧しい高知の村から開拓団として満州に行かされた珠子。一人は生活のためにどちらかと言えば親日の考えを持っていた両親のもと(ただし母親は学校にも行っておらず読み書きができなくても、朝鮮人としての誇りは失わなかった)、満州で仕事をしていた朝鮮...続きを読む
  • きみはいい子
    桜が丘小学校と小学校のある「烏ヶ谷」の地域の連作短編集
    児童虐待がテーマとなっている
    どの話も重くつらいが、必ず見守ってくれている人がいるのが救い

    「サンタさんの来ない家」
    学級崩壊させてしまった新任の男性教師の岡野と義父から虐待を受けている男児神田を中心とした物語
    「べっぴんさん」
    自分も虐待さ...続きを読む
  • わたしをみつけて
    素敵な話。
    始まりは重たく、暗く、どこまでこの調子?とも思ったが、新しい藤堂看護師長が来てから全てがつながり、面白くなってくる。

    看護師という仮面を被りプロの態度で看護し、患者を救い、院長に楯突いてやめさせらせられるものの、全ての看護師が意識を変えるきっかけになる。

    弥生は、「自分で自分を育てた...続きを読む