中脇初枝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現代(いま)を生きる者、全員必読。現代を生きる私達が、当たり前に享受しているものは全て、これまで生きてきた人達が作り上げてきてくれたものなのだという、それこそ当たり前のことをようやく理解しました。選挙権があることを『義務』だと思っていました。その選挙権を得る為に、必死に闘ってくれた人達がいる。『義務』ではなく『権利』だった。後世のために何かをしたいなど思ったこともなかった。そんな大それたことをできると思っていなかった。そんな私でも、身近な人からでもいい、今を生きる人の役に立つことで後世を生きる人達にとってより良い国に、世界になってほしいと心から思いました。そのひとつが選挙ですね。自分たちの国の方針に、自分たちの意見を反映させていく。次に投票に行くときは、自分が日本をどういう国にしたいのか真剣に考えて投票したい。この小説を通じて、こんな格好良い女性がいたことを知れて良かった。素晴らしい小説です。ありがとうございます。老若男女問わず、沢山の方に読んでもらえますように。
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親からの虐待やネグレクト被害にあっている子どもがいて、その状況やそれが起きる背景について描かれている。苦しい内容。赤の他人が出来ることって何だろうか。児童相談所に通報してあとはお任せするとか短絡的なことでもなくて、ここに登場する大人たちのそっと見守る目が絶望の中のひとすじの希望に感じる。それがいいとか悪いとかって事でもなくて。
名も無きどこかの誰かによって見守られている。ひとりぼっちにしない。今苦しんでいる子の周りにもそんな優しい世界があるといいなと祈らずにはいられない。一方で、現実はもっと残酷なはずとも思う。これは祈りの物語なのかもしれない。
静かに深い良い文章だった。 -
Posted by ブクログ
戦時中に満州で出会った三人の娘達の激動の人生
以下、公式のあらすじ
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戦時中、高知県から親に連れられて満洲にやってきた珠子。言葉も通じない場所での新しい生活に馴染んでいく中、彼女は朝鮮人の美子(ミジャ)と、恵まれた家庭で育った茉莉と出会う。お互いが何人なのかも知らなかった幼い三人は、あることをきっかけに友情で結ばれる。しかし終戦が訪れ、珠子は中国戦争孤児になってしまう。美子は日本で差別を受け、茉莉は横浜の空襲で家族を失い、三人は別々の人生を歩むことになった。
あの戦争は、誰のためのものだったのだろうか。
『きみはいい子』『わたしをみつけて』で多くの読者に感動を与えた著者が、二十年以上も暖めてきた、新たな代表作。
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私はこの時代に生まれていたとしたら、こんな過酷な状況の中、それでも生きていたいと思えただろうか?と考えた
戦中もさることながら、戦後も決して安心できるような社会ではなかったし、寧ろ更に過酷な生活の始まりでもあったんだよな
一方で、現地中国人の心境を思えば、先祖代々の土地を奪われ、日本軍の言いなりになっていたけど、日本軍が撤退したので奪われたものとその損を取り返したというものなのでしょうね
珠子視点では、戦後の中国のあれこれがわかる
中国残留孤児、文化大革命、大躍進政策などの実態など
日本語を忘れるような環境、そして日本に帰国してからの生活の大変さ
むしろ、中国にいた方がよかったのではとも思える
私が子供の頃は中国残留孤児が帰国というニュースがたびたび目にした事があったけど、一概に日本に帰国できたことが幸せとは言えない状況でもあり得るのですね
美子視点は、日本の在日問題のあれこれが今までとは違った視点で見える
「祖国に帰れ」という暴言がどれだけ正確性があるのかどうか
もしかしたら、祖国なんてものはもうどこにもないのかもしれない
かと言って、日本に帰化という選択も躊躇われるのでしょうねぇ
茉莉の環境変化が一番ギャップがある
戦後は誰もが生きていくのに精一杯で、人のものを奪うのも自分のため家族のためというのはお互い様なんんだよな
子供の頃の約束のまま迎えに来てくれたけど、その手を取らなかった選択はなぁ
幸せになってもいいと思うだけどねぇ……
この本は読んでいて辛かった
内容もさることながら、眼の前ではないけれども、今もなお世界で戦争が起こっている事実があって
そしてその被害を受けている人、そして子供がいる事を思い知らされる -
Posted by ブクログ
ただ「泣ける」、それだけの本なら山ほどある。だが魂の内側に入り込んでそこの奥深くにある傷にそっと寄り添うような作品がいくつあるだろうか。
「子供」と「大人」に焦点を当てたこの連作短編集は大人だって子供だし、子供だって実は大人の目線を持っている、という事を我々に突きつけてくる。
虐待に教師の悩み、幼少期とは死ぬまで永遠に続く檻のようなものだ。本書を読んでもしかしたら自分自身もそうだという事に気付かされる方もいるかもしれない。
この本はそれほどよく出来ている。
収められた短編は粒揃いだが、その一つ一つがわずかな繋がりを見せてくる時、読者は初めて「全ては繋がっている」という世界に辿り着く。いい本だ。何度でも言いたい。 -
Posted by ブクログ
これは良かった。
初めて行きの電車で読み耽って降りそびれたくらい。(暑い中走って疲れたけど…)
珠ちゃんとお母さんの感動の再会シーンだったから仕方ないよね。
言葉も名前も顔も忘れてしまっても、やっぱり分かるものなんだね、そりゃそうだよね。
日本で差別されていたよっちゃんと、中国で差別されたたまちゃんと、お嬢様だったのに家族を失い、施設暮らしだった茉莉ちゃんと。
もしかして戦争がなかったら出会っていなかった3人。でも、戦争のせいで大変すぎる目にあった3人。
八重ちゃんや武や、周りのいい人もいっぱい。でも名もない心無い人たちもやっぱりいっぱい。
たまちゃん、日本に帰って来ないほうが良かったのかもとも思ったけれど、みんなに会えて、それが一番だよね、きっと。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ真ん中過ぎまで、とても読むのが辛い本であった。
3人の少女が主人公だけど、太平洋戦争下に満州へ行く子と、朝鮮人の子と、横浜育ちのお嬢様って、もう不穏な要素しかない設定。
特に、横浜で空襲に遭う時とその後、そして満州開拓団からの引き上げのくだりは本当に読むのが辛かった。
中盤を過ぎて少女たちが成長するに連れて彼女たちの人生が少しずつ上向いていき、ようやく安心して読み進められるようになった。
それでも満州からの引き上げ中に誘拐され、中国人の夫婦に買われてその子供として育てられた珠子の人生は、彼女が中国残留日本人孤児として故郷に帰ってからも辛いものだった。
こういう人がきっとたくさんいたのだろう。
とにかく言葉が分からないというのはものすごいハンデになると感じた。
帰らない方が幸せだったのではとも思うし、そういう選択をした人も多かったろう。
それでも、帰ってきたから、生涯の友を得た。
とにもかくにも、最期はハッピーエンドで良かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレさいしょみんなとしをとってなにもできなくなっちゃったことがつらかったなあとおもう。
でもろばはブレーメンのおんがくたいになろうとして
いぬ、ねこ、にわとりをさそって
どろぼうたちのかくれがをうばおうとしたことがちょっといいことだとおもった。なぜかというとどろぼうたちはおいはらったほうがいいとおもった。
にわとりがとびはねているのがおもしろかった。
みんながきもちよさそうにねてたところがよかった。
どろぼうが、どうぶつたちのいえのことを「ばけものやしき」とほんとうでないことをいってだまされていたのがおもしろかった。
さいごみんなでしあわせにくらせてよかった。
ブレーメンのおんがくたい
よんだ日 2021.9.10 6さい