中脇初枝のレビュー一覧

  • 世界の果てのこどもたち

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    この作者、初読み。裏表紙に2016年本屋大賞第3位とあったけれど、それ以外はどういう本かも知らずに読み始める。

    開拓団として満州に渡り、敗戦で日本へ逃げ帰る途中、攫われて中国人夫婦に買われた珠子。
    横浜での何不自由ない生活から空襲で父母を亡くし養護施設に預けられる茉莉。
    朝鮮半島で生まれて満州から日本へと流れ、終戦後もそのまま日本で暮らし続ける美子。
    生まれも育ちも異なる3人が、一瞬だけ満州で交わり、その時の記憶を胸にその後の苛烈な人生を生き抜く。

    大きな歴史の流れを辿りながら3人の生きた様を語る話は少し駆け足の感はあるが、それでも当時の過酷な状況が余さず描かれ、こうした人々の人生の上に今

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    2021年03月27日
  • きみはいい子

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    心臓が震える。
    辛くて、読みながらしょんぼりしてしまう。
    私は、お母さんに大事にしてもらってる。
    それが罪に思えるくらい、辛かった。

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    2021年02月17日
  • 魚のように

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    十七歳のときに書かれたという短編ふたつ。中脇さんの原点になるのでしょうか。荒々しさはなく、むしろひどくしずかに、陰のなかでもぞもぞ動いているような作品でした。
    物足りなさを感じる人もいるかもしれないけど、前述した原点をみたいという感覚で読むと、たいへん興味深いし、年齢のことを言うのはナンセンスだけど、だけど到底十七歳が書いたとは思えない。毎日どんな景色をどんなふうに見ていたんだろう。

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    2020年12月05日
  • はじめての世界名作えほん 13 シンデレラ

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    最近寝る前の本はこればっか。(3歳10ヶ月)
    自分で読み返す時、12時じゃなくて3時って言っちゃう。
    字読めるようになったらたくさん本を読んでくれそう。

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    2020年11月05日
  • はじめての世界名作えほん 3 にんぎょひめ

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    寝る前の読み聞かせ。
    せつないお話。

    王子をナイフで刺せなかった というところがお気に入りの様子の娘(3歳9ヶ月)

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    2020年10月19日
  • はじめての世界名作えほん 6 おおきなかぶ

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    うんとこしょ、どっこいしょ!
    1歳児は繰り返しのかけ声と、引っ張る遊びが大好き!
    引っ張りっこをしながら遊べる本でした。

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    2020年08月27日
  • わたしをみつけて

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    この人の本の何が良いか、ストーリーも読ませるけど、文体と漢字の選び方が好きなんだと思う。孤児の看護師さんの話。

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    2020年04月28日
  • はじめての世界名作えほん 33 ゆきの女王

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    ネタバレ

    5歳6ヶ月男児。
    初めて読んだお話。
    悪魔たちがイタズラで作った「映すものを悪く見せてしまう鏡」のせいで、引き裂かれた男の子と女の子の物語。
    登場人物が多くて、難しかったかも。

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    2019年12月08日
  • わたしをみつけて

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    本当の自分なんて探してもなくて、ふりをしている自分でも、それが長くなればそれが自分になるという言葉が心に残った。自分が傷つきたくないからいい子でいる。私の無意識の中にもこの思いがあるのだと思う。でもそれは誰もが思うことだし、否定することではない。人間誰しもエゴがありつつ、普段はいい人のふりをしている。でも、それでいいと思った。それで自分が傷つかず、周りの人を助けられたりさるならいいと思った。

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    2019年06月23日
  • 神の島のうた

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    この本だけでは良さはわからないかも。
    「神に守られた島」で感動して、物語の島唄と景色を楽しみたい人にはピッタリ。
    唄を聞きたくなったら...永良部へいくしかないかなぁ。

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    2018年12月06日
  • わたしをみつけて

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    生きるために淡々と働いてきた弥生。藤堂師長がかっこいい。プロってこういうものだと思った。菊池さんも。

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    2018年08月07日
  • 魚のように

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    ネタバレ

    『きみはいい子』が面白かったので、同著者のデビュー作を。
    まだ2冊しか読んでないが、どちらも親の呪いがテーマなので、この人はそういう作風なのだろうか。
    『きみはいい子』はまだストーリー性があり、エンタメ作品に昇華されていたが、こっちはもっと純文学っぽく、よく分からない部分も多い。
    二篇とも、親に愛される姉を持つ弟妹の話。
    二つ目の「花盗人」は、ラスト2ページの急展開に驚愕した。
    闇が深い。

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    2018年04月11日
  • こんこんさま

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    思っていたのとかなり違いました。表紙とタイトルの印象から、座敷童のような超現実的な何かによって再生される家族の物語だと思ったのです。
    読み進めていると詐欺師の占い師が出てきて家族に取り込みます。この占い師の言動によって家族が変わっていく物語なのかなと思ったらそれもまた違いました。でもこの「思っていたのと違う」ということが、この作品の根幹にあるのではないかとも思えたのです。

    家族であっても親子であっても長い間寝食を共にしていても、気付かない一面があります。この人はこんなことを言うんだ、こんなことをするんだ、こんな顔をするんだ。新たに気付くことにより変わることもあるのでしょう。
    視点がスルスルと

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    2016年06月13日
  • わたしをみつけて

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    どんなに望んでも手にいれられないものが弥生にはあった
    自分の本当の名前、本当の誕生日、本当のお父さんとお母さん
    もしかしたらいたかもしれない兄弟


    七夕の短冊やサンタさんの手紙に「お母さん」と何度も
    書いて願ったのに叶わなかった。


    東京の産院で捨てられ、乳児院で育てられ二歳になると
    児童養護施設へ、弥生にとって準看護師の仕事は
    生きていくための手段にすぎず、せめてやらなくては
    いけないことさえやっていればそれ以上は責められない


    いい子でさえいればクビになることもない
    そうやってこの病院で11年働いてきた弥生


    ひっそりと息を潜めるように生きてきた彼女に
    新しい出会いが訪れます。

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    2017年09月20日
  • こんこんさま

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    ネタバレ

    家族再生のささやかなものがたり、とあらすじにあるのだが、ほんの少し語弊があるように感じる。

    一家を牛耳っていたと言っても過言ではない祖母の石。
    その陰で生きてきた存在感のない祖父、甲子。
    大きな事業を興しては失敗し、石の遺産を食い潰してゆく父の主計。
    美しいだけが取り柄で、誰が父か分からない次女を産んだ母、都。

    父の不甲斐なさに幻滅し、従順だった娘時代から水商売へと転向する長女、はな。
    誰からも、その出生に目を逸らされ、器用に隠れることだけを学んだ次女、さち。

    歪すぎる家族関係の中で、それが生々しさの一歩上へ昇華しているのは、「こんこんさま」という不思議な守り神のいる古いお屋敷でのお話、

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    2014年05月18日
  • 愛子さん

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    「穴の中の戦争」は、隣組で作られた防空壕の中でのやり取りが描かれています。
    弱い者、持たざる者への圧力、お国のためにと差し出される命、新たに生まれる命、何度も繰り返される空襲に翻弄される隣組という小さな社会。
    焼け野原となった大空襲でも、この隣組は犠牲者なく戦争が終わる。

    「愛子さん」は、犠牲になった側の物語です。防空壕は何も守ってはくれませんでした。
    何も失わなかった側とは、大きな隔たりがあります。
    同じ戦争の時代を生き抜いて来たはずなのに、愛子さんは、持てるはずだった多くの未来を奪われることになります。戦争からだけではなく、戦後の生活からもまた奪われ続けます。
    安定した生活を長く続けるこ

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    2026年08月08日
  • 伝言

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    偶然にも満州時代の話が出てくる本を続けて読んでいる。

    風船爆弾、そんなものがあったという事を初めて知る。
    人が「伝言」という形で伝えていかなければいつか消えてしまう歴史がある。

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    2026年02月18日
  • はじめての世界名作えほん 7 かちかち山

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    2年生に読み聞かせ。
    イソップ物語や有名な絵本作家さんを知らない子たちでしたが、このお話は学級の半数ほどの子が知っていました。おばあさんやたぬきに対して、ひどいなぁ。と声を漏らす子がいました。

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    2026年01月31日
  • きみはいい子

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    ネタバレ

    虐待がテーマの短編集。小学校の学級崩壊は、教師の力量関係なく、家庭環境の原因や保護者間で結託して起こることもある。全ての登場人物に恵まれない家庭環境があるので、一筋縄ではいかないもどかしさがある。
    (短編のそれぞれの内容)学級崩壊の小学校教師。自分の母のように、娘に虐待する母。友達がいない男の子と遊んでくれる少年。障碍のある子どもと年老いた老女。認知症が進んだ虐待母と娘。

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    2025年12月30日
  • きみはいい子

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    3.5⭐︎
    たまたま私の心のタイミングと合ったからなのか、これを読みながら私の頭の中のごちゃごちゃが片付けられた気がした。
    シンプルに読み進められた。
    読みやすくて。ほんと、どこの家庭も色々あるんだよねって。
    短編集になっているので、それぞれに深く書かれすぎていなくてそこが重く暗くならなかった良さだった。短編集って軽すぎてあまり好きじゃないからほとんど読まないけど、この本は逆に短編集なのが良かったです。

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    2025年12月23日