中脇初枝のレビュー一覧
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購入済み
せつない
満洲国での生活から日本に帰って来てその後までの話。自分が生まれる数十年前にこんな経験をした人が本当にいる。マイナス30℃にもなる極寒の地。沢山の夢を抱いて渡った家族達は敗戦後生きて帰って来れたのは運が良かっただけ。日本に帰るためにどれだけ辛い思いをしたのだろう。持ち物を全部奪われ食べるものも無く殺されたり女の子は売られないように髪を全部切ってしまったり。救われたのは優しい中国人もいたということ。伯母から聞かされた話そのものの本でした。
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Posted by ブクログ
ネタバレ両親がいない弥生は施設で育ち、人から嫌われないよう捨てられないよう常にいい子で生きている。
施設を出ると住居を確保し手に職をつける為、准看護師になった。勤め始めた病院では医者から見下され疑問を持っても口には出せない。
上司が変わり藤堂師長の元で、病院の問題や看護師の仕事について考えるようになる。
弥生は近所で出会った菊地さんに心を開いた事で長年の苦しみから解放されていく。
そして、院長の誤診を許さない師長と共に行動に出る。
一歩一歩、強くなるために。そして患者さんを心で見て看護師にしか出来ない看護をするために。
生きていくために働く、そして信じる人に出会い苦しみの中から抜け出していく、読 -
Posted by ブクログ
この作者、初読み。裏表紙に2016年本屋大賞第3位とあったけれど、それ以外はどういう本かも知らずに読み始める。
開拓団として満州に渡り、敗戦で日本へ逃げ帰る途中、攫われて中国人夫婦に買われた珠子。
横浜での何不自由ない生活から空襲で父母を亡くし養護施設に預けられる茉莉。
朝鮮半島で生まれて満州から日本へと流れ、終戦後もそのまま日本で暮らし続ける美子。
生まれも育ちも異なる3人が、一瞬だけ満州で交わり、その時の記憶を胸にその後の苛烈な人生を生き抜く。
大きな歴史の流れを辿りながら3人の生きた様を語る話は少し駆け足の感はあるが、それでも当時の過酷な状況が余さず描かれ、こうした人々の人生の上に今 -
Posted by ブクログ
思っていたのとかなり違いました。表紙とタイトルの印象から、座敷童のような超現実的な何かによって再生される家族の物語だと思ったのです。
読み進めていると詐欺師の占い師が出てきて家族に取り込みます。この占い師の言動によって家族が変わっていく物語なのかなと思ったらそれもまた違いました。でもこの「思っていたのと違う」ということが、この作品の根幹にあるのではないかとも思えたのです。
家族であっても親子であっても長い間寝食を共にしていても、気付かない一面があります。この人はこんなことを言うんだ、こんなことをするんだ、こんな顔をするんだ。新たに気付くことにより変わることもあるのでしょう。
視点がスルスルと