中脇初枝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ本帯に書いてたとおり、ものすごいことが書かれてる。
だけど、きっと、現実、今、この世界のどこかで起きていることなのだと思う。
だけど 全ての物語の最後は 何か “救い”があって、自分の中で救いを見つけるのだけど、それが、他者との関わりやつながりによって見つけらているところがよかった。
どんなに自分が自分のことを嫌いで、そうなったのは誰かのせいだと思いたくて、そんな自分を更に嫌いになって、自分のことを分かる人なんていない と思っていても、向き合い、何かに救われるのだ と思わせてくれる。
べっぴんさん は特に自分自身にすごく響く物語だった。
このお母さんを救ってくれる人に出会えて本当によかった -
Posted by ブクログ
家族の気持ちがバラバラになってしまった三河家。
まだ9歳のさちは家族の目につかないように身を隠すことを覚え、お母さんに当たられても無表情で姿を消し1人で声を殺して泣いていた。
自分の部屋のないさちが、どこで寝ているのかを誰も知らないという状況だった。
そんな三河家を再生させるには何が必要だったのか?
物語の中ではいろんなことが起きるけど、全てを動かしたのはお正月の朝だった。
さちが着物を着たその瞬間、お母さんはまっさらな気持ちでさちを見たんだと思う。
さちを疎ましく思っていた理由を抜きにして1人の娘として。もしかしたら初めて。
親子に限らないけれど、この子はこういう子だという印象はなかな