中脇初枝のレビュー一覧

  • 魚のように

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    現在40代の著者が高校3年生のときに書いたという、80頁足らずの短編2つ。

    表題作は、姉が家出をしてバラバラになった家族の弟の語り。どうしてよいのかわからない「僕」も家を出て、歩きながら考える姉のこと。もう1編の『花盗人』は、嫌われ者の祖母を亡くした孫娘の語り。副題に「隔世遺伝」と付けたくなります。

    どちらの話も読みはじめてしばらくは「僕」や「私」の年齢がわからずとまどう。なるほど高校生のときに書いた話なのだからと納得。この突き放した感覚。みずみずしいというべきか冷ややかというべきか。心にぽっかり穴があく。

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    2017年08月19日
  • わたしをみつけて

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    17/02/23 ⑬
    『きみはいい子』がすごくよかったので同じ著者の本をたまたま見つけて即借りました。
    このひとの紡ぐ言葉はやさしいね。でもちょっと今作は狙いすぎてる気もするなあ。

    ・「自覚してほしいの。看護師の仕事はなに?医師にしかできないことがあるとすれば、看護師にしかできないことがある。わたしたちはそれをするためにここにいる。わたしたちはここにいて、わたしたちにしかできない仕事をしなければいけないの。」(P75)

    ・あなたがたはここにいてね。あなたがたのいる場所は、いつも、患者のそばよ。」(P225)

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    2017年02月23日
  • こんこんさま

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    少し昔の北鎌倉のお屋敷が舞台。
    バラバラだった家族の再生?の物語。

    もう少し掘り下げて人物描写してほしかったし
    詐欺師とのあたりがもう少しあっても良かったと思う
    中編という感じで
    せっかくなら長編でしっかり書かれていたら
    もっとよかったけど…
    もつれてた家族の毛糸は
    そんな簡単にほどけないと思うから…

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    2017年01月03日
  • 魚のように

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    17歳で書いたのかー
    相当うつうつとした感じがあるけど、書いていて苦しかったのか、書くことですっきり?していたのか…
    とにかく書き上げているところがすごい。
    花盗人のラストはえーー…

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    2016年04月06日
  • きみはいい子

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    虐待をテーマにした短編集です。それぞれの立場から虐待に対するいろんな思いをいろんな視点から描かれていました。
    各章、虐待を受けてすごく嫌な思いをした人たちは最後、ほんのわずかな希望や幸せを持つところが印象でした。

    2014.9.10(1回目)

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    2021年09月11日
  • こんこんさま

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    さらりと読める短めの物語だった。始まりと終わりが印象的。
    終わりは、このあと結局どうなったんだろう?と、それぞれの登場人物について思いを巡らせるけれど、それがまた良いのだろう。
    食卓のシーンが、物語の進展とともに家族が再統合されていく様子をきちんと描写しているあたりがとてもいいなと思った。甲子が自室から今に出てきて、皆で高枝切りばさみの宣伝を見ながら買おうかという最後の情景が、これからの幸せをほんのり予感させるのに、ラストの一文が「寒が過ぎ、暖かくなるにつれて、森はますます深くなっていくだろう」なのは何でだろう?

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    2013年11月12日
  • わたしをみつけて

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    『きみはいい子』で一躍人気作家の仲間入りを果たした中脇初枝の著書。余白が多分にあるのですぐ読み終わる。『きみはいい子』のようにどこか胸の奥をつくような、やさしい文体ながらどこか危うさを孕んだような作品。施設出身の主人公が准看護師として働く病院での院長のミスに気がつきながらも“いい子”でいようとするあまり……といったようななんだか苦しくなる作品。2013/332

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    2018年11月01日
  • こんこんさま

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    よく行く北鎌倉が舞台ということと、
    表紙が酒井駒子さんだったので、
    興味を引かれて読むことに。

    基本は、家族の繋がりを結びなおす物語。
    鎌倉の景色を求めて読むと、物足りないことになります。

    読後感は悪くないです。

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    2013年05月24日
  • こんこんさま

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    家族の気持ちがバラバラになってしまった三河家。
    まだ9歳のさちは家族の目につかないように身を隠すことを覚え、お母さんに当たられても無表情で姿を消し1人で声を殺して泣いていた。
    自分の部屋のないさちが、どこで寝ているのかを誰も知らないという状況だった。

    そんな三河家を再生させるには何が必要だったのか?

    物語の中ではいろんなことが起きるけど、全てを動かしたのはお正月の朝だった。
    さちが着物を着たその瞬間、お母さんはまっさらな気持ちでさちを見たんだと思う。
    さちを疎ましく思っていた理由を抜きにして1人の娘として。もしかしたら初めて。

    親子に限らないけれど、この子はこういう子だという印象はなかな

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    2013年02月22日