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がん治療に関する妄言が蔓延している。「放置するべき」「抗がん剤は毒だ」「早期発見なんて無意味」――動揺し弱っている患者や家族は、ついこうした言葉に吸い寄せられてしまう。だが、それで苦しむのは、他ならぬ患者や家族である。外科医であり腫瘍内科医でもある立場から、冷静かつ科学的に「近藤誠理論」の嘘を見破り、誤りを徹底批判。そのうえで私たちが知っておくべき「がんとの賢い闘い方」をやさしく説く。
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Posted by ブクログ
著者の大場大氏は、金沢大学医学部卒、東京大学医学部付属病院などを経て、自らクリニックを開業する外科医・腫瘍内科医。 本書では、前段で近藤誠理論に対する批判を、後段で癌との闘い方の持論を展開している。 著者が主張する癌との闘い方は、日本の医学界の本流に近いものと想像するが、概ね以下のようなものである。...続きを読む ◆近年では、各種の癌について「世界中のどこの先進国へ行っても通用する、推奨レベルのもっとも高い「最善治療」」のことを指す「標準治療」が確立しており、その「標準治療」を安全に受けられる環境を探すことが第一。 ◆それぞれの癌は、癌本体の状況、リンパ節転移の状況、遠隔転移の状況の3因子により、進行ステージ(完治の確率)が判断され、癌の種類や進行ステージにより、「標準治療」の方法(手術、抗癌剤、放射線治療等)が決まる。 ◆但し、癌治療には唯一の正解は存在しないため、患者自身が人生に対する明確な価値観を持つこと、自身の癌について理解しようとする積極的な姿勢を持つこと、何を目指すための治療なのかを理解すること、とりわけ「標準治療」についての基本的な知識程度は備えておくことが重要である。 ◆「先端医療」、「先進医療」、「免疫療法」、メディアの報道等には、科学的な根拠が証明されていないものが少なくなく、ひとりひとりが健全な思考を働かせて、癌と向き合うべきである。 また、近藤誠理論批判の部分では、近藤医師が取り上げる根拠・データ等の不適切性を具体的に指摘すると同時に、近藤医師のそもそもの“思考のクセ”として、①敵を設定する、②自説にとって都合のいい根拠ばかりを集める、③少数のケースを一般法則にすりかえるという特徴を挙げている。 しかし、「患者自身が、自身の病状を出来る限り理解し、自らの人生の価値観に基づいて、治療法を判断するべき」という点においては、近藤医師も大場医師も共通しているのである。 いざ病気(癌に限らない)になったときに最終判断をするのは自分である。そうしたときに、医者や病院の言いなりにならずに、自分自身で判断できるよう、様々な考え方(近藤誠理論だろうが反近藤理論だろうが)を知っておくことは無駄ではないだろう。 (2015年10月了)
ガンとの闘い方について医師の立場から述べた一冊。 書いてあることは至極真っ当な内容だったが、前半の近藤誠批判は良いとして、後半も他の医師の批判が目立った。
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がんとの賢い闘い方―「近藤誠理論」徹底批判―
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