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「豊かな自然に抱かれて暮らす、なんでもない日々を綴ってみたい(中略)大好きな武田百合子さんの、『富士日記』のように」。街の暮らししか知らなかった料理家の私とその夫が、里山の古民家を手に入れた。古い家財道具が眠るそこは百年の時を重ねた場所。街と山を行き来する新しい日々は輝きを増し、震災の哀しみの向こうに照り映える。生活する全ての人々の幸せを祈る「ぶじ日記」。※新潮文庫版に掲載の挿画は、電子版には収録しておりません。
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Posted by ブクログ
最初は読むのに苦労したけど、慣れてきたら日記にとっぷり浸かってた スイセイさんが「みいよう」と呼びかけるのが好き
料理家 高山なおみによる日記。 日々の暮らし、山の古民家を手に入れたこと、震災後の東北を訪れる旅の様子が記されています。 高山なおみの文章を読むと、素足で地面にしっかと立っているような感じがします。かと言って力が入っている訳でなく自然体で。無理をしていないという感じでしょうか。好きなことを好きなよう...続きを読むにやることは、案外力のいることです。それこそ踏ん張らないと、すぐに吹き飛ばされてしまいます。足全体で地面をぎゅっとつかむことが必要となります。でもだからと言って、体全体ガチガチに力を入れることもないのですね。そんなことに気付かされる文章なのです。 僕自身は山の中の古い古い家を改装して使う なんてことはできないでしょうが、その様子を読むと自然に自分の中に受け入れているのですね。それが心地よく、それこそが文章の持つ力なのだと思うのです。
前段の被災地訪問はよく分からなかった。 山の家を少しずつ直していく過程は、読んでいて楽しかったな。 日々のごはんの記録も。
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