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あなたが眠るまでの物語
緩和ケア病棟で看護師をする倉田さんの仕事は、余命宣告をうけた患者さんのケアをし、その最期の時まで寄り添うこと。チームカンファレンス、介助、エンゼルケア。ときに複雑な事情を抱える患者と家族に向き合いながら、いくつもの死を見送ってきた。 この静かな病棟で、ある日起きた幽霊騒ぎ。出所不明の噂は、患者、主治医、新人看護師、配達中の売店スタッフまでを巻き込んで、棟内に波紋を広げていき……。誰にも等しく訪れる〈最後の夜〉を描いた、号泣必至の感動作。 -
私が大好きな小説家を殺すまで
突如失踪した人気小説家・遥川悠真。その背景には、彼が今まで誰にも明かさなかった少女の存在があった。 遥川悠真の小説を愛する少女・幕居梓は、偶然彼に命を救われたことから奇妙な共生関係を結ぶことになる。しかし、遥川が小説を書けなくなったことで事態は一変する。梓は遥川を救う為に彼のゴーストライターになることを決意するが――。才能を失った天才小説家と彼を救いたかった少女、そして迎える衝撃のラスト! なぜ梓は最愛の小説家を殺さなければならなかったのか? -
蜜と罰
一日に何枚穿きかえているんだ?あの部屋のベランダに干してある洗濯物は、パンティの数が多すぎる。-女子大生の有紀が一日に何度も下着を濡らすのは、幼い頃の記憶のせいだ。預けられた伯父の家で、留守番の度に行われたお仕置き。浴室に緊縛・放置された少女は、恥ずかしい苦しみの中、陶酔を知り、歪んだ快楽から逃れられない体になる。 -
明け方の若者たち
2021年12月、北村匠海主演で映画化決定! ! 9万部突破の話題作、早くも文庫化。 「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」 その16文字から始まった、沼のような5年間。 明大前で開かれた退屈な飲み会。そこで出会った彼女に、一瞬で恋をした。本多劇場で観た舞台。「写ルンです」で撮った江の島。IKEAで買ったセミダブルベッド。フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり。 世界が彼女で満たされる一方で、社会人になった僕は、“こんなハズじゃなかった人生”に打ちのめされていく。息の詰まる満員電車。夢見た未来とは異なる現在。深夜の高円寺の公園と親友だけが、救いだったあの頃。 それでも、振り返れば全てが、美しい。 人生のマジックアワーを描いた、20代の青春譚。 -
伝言猫がカフェにいます
もう会えない人からの「想い」を猫が届けます。『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』の著者が贈る、心があたたかくなる感動の連作短編集。あの世とこの世の境にあり、「会いたい人に会わせてくれる」と噂のカフェ・ポン。天寿を全うした猫のふー太は、「仕事を5回達成すると、会いたい人に会える」という報酬につられ、店主・虹子のもとで働くことに。亡くなった父に個展を見てもらいたい絵本作家、生まれなかった我が子を思い続けている保育士など、彼らが「会いたい」人からの言葉を“伝言猫”が伝えるべく奮闘するハートフルストーリー。文庫書き下ろし。 -
夫妻集
結婚して三十年、初めて意識した妻との乖離。 仕事に子育て、中年の夢……。 四組の夫婦が相手に向き合い、乗り越える人生の分岐点。 ***** 娘が婚約者を連れてきた。 他人の分の寿司も遠慮なく口にする、だらしのない男。 娘が選んだ人ならば。自分は、心が広く先進的な父親。そう思っていたはずなのに。 神保町にある出版社、景談社で働く佐原滝郎は、娘の結婚に心が揺らぐ。 「娘が結婚すべきではない」と感じた婚約者は、意外にも滝郎の妻には好印象。 妻もあの婚約者のことは気に入らないと思っていたのに、一体なぜ? 積み重ねてきた夫婦生活の中で初めて見えた、自分と妻の間にあるひずみ。 もしかして、妻と自分はーー。 社内の三組の夫婦の姿を見ていくうちに、滝郎はある決意を固める。 転勤、再婚、中年の夢……。 四組の夫婦が直面する、結婚生活の危機。 連れ添ってきた相手と向き合い、それぞれが出した答えとは? -
起終点駅
終点はやがて、始まりの場所となる――。人生の終わりに向かう男女が、果ての街で出会い、分かち合ったものは。直木作家の代表作! 愛する女性を失い、己を罰するように生きてきた鷲田完治。国選弁護人として静かに暮らす彼の前に、弁護を担当した椎名敦子が現れる。ある人を捜してほしいという。個人の依頼は受けないはずだったが、寄る辺のない彼女の人生を知り、やがて完治の心は動き始める(表題作「起終点駅」)。北海道に生きる人々の孤独と光を描いた名篇集。 解説は本屋大賞作家・町田そのこ氏! 24年5月から桜木紫乃、4作連続刊行! 第一弾『凍原』、第二弾『氷の轍』に続き、本作『起終点駅 ターミナル』、8月『霧』と続きます。 -
明日町こんぺいとう商店街
巻末に特典イラスト付き! この路地を曲がれば、そこはもう、すこし不思議な世界の入口――。ひとつの架空の商店街を舞台に、七人の人気作家がお店を開店し、短編を紡ぐほっこりおいしいアンソロジー。商店街のマスコット「招きうさぎ」がなつかしくあたたかな物語へといざないます。 -
吾が身をもって、叶えよと 陰陽師・安倍晴明
叶えよ。 吾が身をもって、 吾が血をもって。 叶えよ。 叶えよ。 叶えよ――。 化生の血を引く、稀代の陰陽師―安倍晴明。 ある日、宮腹の中納言と呼ばれる帝の血を引く貴族から、禁域の沼で瀕死の状態で見つかった息子を助けて欲しいと依頼がくる。 「夢に出てきた不動明王が、安倍晴明に助けを乞えと告げた」という中納言の言葉をいぶかしむ晴明の前に、禁域の沼の主・みずちが現れ!? 辺り一面を埋め尽くす屍――そこに数多の命が在ったことすら、消えていく。 命尽きるその時、「それら」はいったい何を望んだのか。 その願いとは。その願いを聞き届ける者は、誰なのか――。 新説・安倍晴明伝第5弾! -
女人追憶
少年の性の目覚めを描いた巨編が待望の復刊。 小学五年の春、母の裸に女を感じた宮崎真吾。すでに性を意識することはあり、女体に対する興味もあったが、母への冒涜と思った真吾はその後も優等生でむじゃきなこどもを装いつづける。 時は戦時中。小学六年の秋に、友だちから自転車旅行に誘われた真吾は、その姉である良子から誘惑的な行為を受け、中学に入った夏には、女学校三年のいとこ千鶴とのエロチックな戯れに興じる。幼なじみでひとつ年上の妙子に恋心を抱きながら、性に目覚めていく真吾。 終戦を迎え、軍関係への道を断たれた中学二年の真吾は妙子に告白、ふたりはようやく恋仲になる。妙子との良好な関係の一方で、不良女学生の文江や遊女のみよ、汽車のなかで出会った女学生の路子など、さまざまな女性たちが、真吾を甘美な世界へと誘っていく。 戦中から戦後へ、時代や価値観が変わっていくなか、不変でありつづける、男と女、愛と性。その狭間で揺れ動きながらも、未知なる世界へ足を踏み入れていく少年の心情を丁寧に描く、青春大河ロマン待望の復活。 -
すみれ
「私がはじめて頭ではなく、心で書いた小説です」 そう作者が語る、今年度最高の感動作! 「一九九六年の秋から一九九七年の冬にかけて、レミちゃんはわたしたちと一緒に暮らした。」 ――十五歳のわたしの家にとつぜんやってきて、一緒に棲むことになった三十七歳のレミちゃん。 むかし作家を目指していたレミちゃんには「ふつうの人と違う」ところがあった……。 季節の移り変わりとともに描かれる人の人のきずな、人間のみにくさと美しさ。 そして涙がおさえられない最後が待ち受ける。 いま筆力を最も高く評価されている、日本文学の正統な担い手による最高傑作。 -
信仰
信じることの危うさと切実さに痺れる11篇 「なあ、俺と、新しくカルト始めない?」 好きな言葉は「原価いくら?」 現実こそが正しいのだと強く信じる、超・現実主義者の私が、 同級生から、カルト商法を始めようと誘われて――。 世界中の読者を熱狂させる、村田沙耶香の11の短篇+エッセイ。 表題作は2021年シャーリィ・ジャクスン賞(中編小説部門)候補作に選ばれました。 文庫化にあたり、短篇小説「無害ないきもの」「残雪」、エッセイ「いかり」を追加。 書き下ろしエッセイである「書かなかった日記――文庫版によせて」を巻末に収録。 〈収録作〉 「信仰」「生存」「土脉潤起」「彼らの惑星へ帰っていくこと」「カルチャーショック」「気持ちよさという罪」「書かなかった小説」「最後の展覧会」「無害ないきもの」「残雪」「いかり」 単行本 2022年6月 文藝春秋刊 文庫版 2025年5月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。 -
この夏のこともどうせ忘れる
高校三年、受験生の圭人は塾の夏季合宿に参加し、学校で同じクラスの香乃と同室になる。苦手なグループにいる相手を窮屈に感じていたが、眠れない夜を過ごすうち、圭人は香乃にある秘密を知られてしまう――「空と窒息」など書き下ろし5編。 夏休みという長い非日常、いつもと違う場所で出会い、交流する二人。暑さに眩む視界と思考の中で、変わっていく関係を描く。記憶に濃い影を落とすような青春小説。 -
夜までに帰宅
累計45万部突破! 『最後の医者』シリーズの著者が贈る <既刊発掘シリーズ>第4弾、新装版で登場! うっかり足を踏み入れた人間は命を奪われ、バラバラに解体される――「夜」は人が入っていい世界じゃない。 覚めない悪夢があなたを酔わせる、壮絶サバイバルホラー! 【あらすじ】 17時58分、日本中の灯りが一斉に消えた。もう外出は許されない。非常事態のため日本が導入した「夜」制度のせいだ。日没とともに、電力が途絶え通信・警察・医療などが完全に停止する。禁じられた時間に街で遊ぼうと、高校生のアキラたちはこっそり家を抜け出した。だが彼らは知らなかった。「夜」には「何か」が目を覚ますことを――。道に並んだバラバラの死体、殺されていく仲間たち。闇に蠢く見えない敵に抗い、彼らは生きて帰れるのか!? 壮絶サバイバルホラー開幕!【新装版】 -
愛に殺された僕たちは
恋人に貢ぐために、義理の母から保険金殺人の標的にされている高校生・灰村瑞貴。 父親の身勝手な愛情により虐待され、殺される瞬間をただ待つだけの少女・逢崎愛世。 歪んだ愛に苦しむ彼らが見つけたのは、連続殺人の予定が記された絵日記だった。 共犯関係になった二人は、絵日記を利用して殺人鬼に親たちを殺させる計画を立てる。 しかし、愛を憎んでいた瑞貴は、愛世に対して生まれたある感情に気づいてしまい――。 彼らが選択する結末とは? 真実の愛を問う衝撃の青春小説。 -
君と過ごした透明な時間
勉強もピアノも中途半端で挫折ばかりな高校生・中村朱莉は、熱心に絵に打ち込む同級生・染谷壮吾に憧れていた。 遠巻きに眺めるしかない片思いの毎日。そんなある日、染谷が階段から落ち意識不明の重体で発見される。 悲しみに暮れる朱莉だが、入院中のはずの染谷によく似た人物を校内で目撃してしまう。 「……俺が視えるの?」 それは幽体離脱した染谷本人だった。 失われた染谷の記憶を取り戻し事故の真相を明らかにすべく、朱莉は協力を申し出ることに。 ちょっと不思議な二人の透明な一ヶ月が始まる――。 魔法のiらんど大賞2020 小説大賞〈青春小説 特別賞〉受賞! 夏の終わりを告げる切ないラストに心打たれる純愛青春ストーリー。 -
小説 仮面ライダーガッチャード University
仮面ライダーガッチャード=一ノ瀬宝太郎たちが悪の錬金術師・グリオンとの戦いを経て、循環と永遠を司る存在・ウロボロスを消滅させてから1年が経ったある日、新地球に謎の光が飛来した。ケミー達の報告を受けた宝太郎と錬金アカデミーの教師・黒鋼スパナは調査を開始するが、時を同じくして謎の生命体「HOPE」を売りさばく組織「フラクタル」が暗躍を始め……。テレビシリーズ&Vシネクスト『仮面ライダーガッチャード GRADUATIONS』に続く、宝太郎たちの新たな活躍を描いた仮想シーズン2から名エピソードを小説化したガッチャードファン必読の一冊! -
タイマ
大麻所持で逮捕された僕と彼女の運命の恋 ある日、新宿をひとりで歩いていた小説家の「僕」は警官に呼び止められ、大麻所持の現行犯で逮捕される。 「ふざけんじゃねぇよ!」 警官の恫喝を浴びながら、僕は執拗な尋問と家宅捜索を受け、過酷な留置場での生活に入る。だが、僕にとって何よりも辛かったのは、最愛の恋人・あいとの連絡が全く取れなくなってしまったことだった。 ストリップ嬢のあいと僕は、お互いを唯一の理解者として、不器用に愛を育んでいた。事情も知らされず連絡が途絶えた「僕」を、あいがどれほど心配しているだろう‥‥。 裁判を終え、ようやく釈放されて彼女と再会した僕を待ち受けていたのは、しかし、さらなる悲劇だった。 著者が小説家として、自身が起こした事件への答えをはっきりと表明した、悲しいほどに一途なラブストーリー。 -
SPA!文庫 坂口杏里をデリヘルで呼んだ男、涙の全記録・・・【完全版】
総移動距離1000キロ!費用総額10万円!平成最後にして最低の恋物語! 2018年5月、webサイト「日刊SPA!」にある体験記事が掲載されると、瞬く間に拡散され話題となった。その記事名とは、「坂口杏里をデリヘルで呼んだ男、涙の全記録…会話から驚愕サービスまで」。ナント、彼女に会う(プレイする)ためだけに、千葉から勤務先のデリヘルがある神戸まで(費用は友人から借りて)駆け付けた男がいるという・・・ webでは語られなかった「その後」も完全収録 ※本書はwebサイト「日刊SPA!」に2018年5月29日に公開された記事を電子書籍化したものです。 -
不機嫌な恋人
三条油小路に住む小侍従は、宮廷きっての美女、という噂。香を調合したり、染め物をしたり、ちょっとした縫物をしたり、というのがとても上手。蓄財の才に長け、女一人で生き抜くのにもそつはない。今、年下の恋人・二条の少将に首ったけ。男と恋が楽しみなのだ。少将は名うてのプレーボーイ。恋の冒険に明けても暮れてもうつつを抜かして倦むことを知らない。ほんの遊び心でかいま見た女(ひと)は、暗い妖しい情趣と愛らしい少女の雰囲気を合わせもつ子持ちの未亡人だったが……。恋、背信、心がわり。――揺れる大人の恋を美しい季節の移ろいとともに描く、王朝の長編恋愛小説。 -
三日間の幸福
どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。 未来を悲観して寿命の大半を売り払った俺は、僅かな余生で幸せを掴もうと躍起になるが、何をやっても裏目に出る。空回りし続ける俺を醒めた目で見つめる、「監視員」のミヤギ。彼女の為に生きることこそが一番の幸せなのだと気付く頃には、俺の寿命は二か月を切っていた。 ウェブで大人気のエピソードがついに文庫化。 (原題:『寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。』) -
逢う日、花咲く。
13歳で心臓移植を受けた僕は、それ以降、自分が女の子になる夢を見るようになった。 きっとこれは、ドナーになった人物の記憶なのだと思う。 明るく快活で幸せそうな彼女に僕は、瞬く間に恋をした。 それは、決して報われることのない恋心。僕と彼女は、決して出逢うことはない。言葉を交すことも、触れ合うことも、叶わない。それでも―― 僕は彼女と逢いたい。 僕は彼女と言葉を交したい。 僕は彼女と触れ合いたい。 僕は……彼女を救いたい。
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