孤舟

孤舟

660円 (税込)

3pt

大手広告代理店の上席常務執行役員まで務めた大谷威一郎。関連会社の社長ポストを蹴って定年退職した。バラ色の第二の人生を思い描いていたが、待ち受けていたのは夫婦関係と親子関係の危機。そして大きな孤独だった。犬のコタロウが側にいるだけのさみしい日々がつづく。人生最大の転機を迎え、威一郎の孤軍奮闘が始まる。定年退職後、いかに生きるかという一大社会問題に肉迫した異色の傑作長編。

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孤舟 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年07月31日

    引退したら暇になるのだろうか。
    今はまだ想像出来ないけど、何か準備はしておいた方が良さそうな気がする。
    男の言動や思考がリアルで面白かった。

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    Posted by ブクログ 2018年09月28日

    定年を主題にした小説。定年後、自宅にいる時間が多くなる古老男性。自宅での妻の仕草やかまってくれないことへの不満と苛立ち。子供たちはすでに自立。かまってくれるのは、犬ばかり。定年を迎える前の男性に薦めたい1冊。

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    Posted by ブクログ 2020年04月18日

    2010年に出版された時点から2020年の今日から見ると、背景は大きく変わっている。しかも悪い方向である。でも読むべき価値は十分にある。そして、この本は働きはじめの人に読んでもらいたい。特に会社に社畜となった時点で読んでみるといいと思う。また個人事業主の両親をもつ(自分がそうだった)人にも学ぶべき点...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月28日

    2015年19冊目
    大手広告代理店で役員までなった男が定年になった。
    働いている時は寝に帰るだけの日々。
    定年になって自分がうちにいることになれば妻は喜ぶ事になるだろうと思ったが、妻は妻の世界を作っており、夫がいることでストレスが溜まっていく。
    男にはそんな妻なことがわからない。
    ついに妻は家を出て...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年10月24日

    定年後の自分はどうなるんだろうか?と自分と重ねながら読み進めた。多分プライドとか過去の役職とか、そんなものを身にまといチュージィなじじいになってしまうのだろうか?車に乗っていて目にするのは結構な渋滞の時、年配の特におじさんの中には意地でも割り込みさせないという人が時々いる。あそこまで必死な態度は一体...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年02月11日

    きっかけから、普段ない読み方でもあったので、このストーリーは、どこへ向かうのかと、ちょっとハラハラというのは言いすぎでも、先がわからず読み進む感じでしたが、文章自体は読みやすく、ただ連載小説なりの、章ごとの重複もあって、と、叙述がやっぱり間延びする感じというのを覚えつつ読みました。
    最後、おおとりと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年05月31日

    定年退職後、仕事に打ち込んでいた主人公は
    思いもよらなかった事にことごとく直面していく。

    妻と旅行したり買い物に行ったりのんびりしたり…。
    そんな夢を思い描いていたにもかかわらず
    現実はまったく違うもの。
    それに理不尽に起こる主人公。
    ものすごく亭主関白、といえばまだ大丈夫そうですが
    単なる自己中...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年12月22日

     この著者の作品といえば男女のどろどろとした愛憎を描いた作品が思い浮かぶ。いくら制したくても制しきれない情念が生み出す悲劇が得意だ。しかし本作の主人公は哀れな退職者だ。会社という特殊な社会に特化したために、一般社会に適合できず、家族にも見放される哀れな老人なのである。それは孤独でもあり、滑稽でもある...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年10月28日

    定年退職後、いかに生きるべきか?! というオビにそそられて、この歳になって初めて「渡辺淳一」本を購入しました。

    こうはなりたくないという反面小説でしたね。

    主人公のアホさ加減にムカムカさせながら、スラスラと読めてしまうところはさすが人気作家ということなんでしょうね。

    自分の退職後の人生はもう少...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年01月19日

    定年退職した威一郎の生活を描いた小説。定年後、家にずっといるので妻とうまくいかず、出て行かれてしまう。その間にデートクラブの女性と知り合い、少しは気が紛らわせ、自分のことを自分でできるようにもなった。妻が戻ってくるといなくなった間に自分が変わったことに気づかされ、今後の生活を見直すことになる。

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