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Posted by ブクログ
通勤時に電車内で読んでたのだけど、これはすごくぶっ飛ぶ。夢枕世界に引き込まれすぎて危うく何度か電車乗り過ごしそうになった。
タイトルに書いてある「鳥葬」はやはり衝撃的。死体を解体したりしなかったり、宗教によって違うそうだ。途中、親族が葬儀に来ないのはどうなのだろうと思ったけど、その解釈を見た瞬間すごく納得。ま、それでも「解体屋やれ」と言われたら100%「だが断る」だけどね。
そして「頭の中の湿った土」は、これまた最近読んだ『腐りゆく天使』にまったく同じ文章があったからコピペかと驚いたw ただ途中からそれぞれ別の物語に繋がっていくのだけど、違う本に2回も出てくるくらいだから、すごく思い入れの強い物語だったんだろうな。
いずれにせよ、どの短編もすごく面白くて夢枕獏にしばらくハマってしまいそう。文章に中毒性のある作家さんだ。
Posted by ブクログ
訳が分からなくて、後味が悪くて、怖い。
柔らかい家→結局どういう家なのかが分からない。そもそも世界が分からない。鯨が部屋を横断してたり、畳の中に蛇が住んでたり、人面魚が窓の外を泳いでたりする。最後は家に喰われたって事でいいのかな?
頭の中の湿った土→切なかった。意識だけ残ったりするのかも。記憶がなくなってもなんとなく懐かしくて、涙なんて出ないはずなのに泣く。
鳥葬の山→話自体はホラーっぽいんだけど、題材になってる鳥葬はチベットで未だに行われているもの。こっちからすると猟奇的な事も、信じるものが違うとただの日常になってしまう。
閑古鳥→ものすごい短編。百舌と閑古鳥の組み合わせにちょっとときめく。確かに人間で考えると大分怖いけど、MOZUはそれがテーマだものね、怖いわけだよ。
あやかし→記憶にない。
超高層ハンティング→いきなりのバトルファンタジー。普通にかっこいい。これで一本かけちゃいそうなのに短編にしちゃうの贅沢だな。どちらの正義もあってる。ストレイヤーズクロニクル感がすごい。
羊の宇宙→世界が全部パステルカラーみたいな可愛い話。羊飼いにとっては、羊が歩ける距離が世界の全てで、その外は宇宙になる。ビー玉みたいな、ささやかで優しい世界だった。
渓流師→魚を通して悟るっていう、カフカの構造とほぼ同じ。最後に人が来る所だけが違う。
Posted by ブクログ
「夢枕獏」の短篇集『鳥葬の山』を読みました。
「夢枕獏」作品は6年前に読んだ『神々の山嶺』以来なので久しぶりですね。
-----story-------------
都内で小さなデザイン事務所を経営する「夏木」は、あくせく働く日常の代償に、二週間の休みをとり、チベットで過ごすことにした。
ラサの町でハゲワシに人間の死体を処理させる鳥葬を見ることができると聞き、「夏木」はその場に立ち会った。
以後、毎夜夢に現われる奇怪な光景の謎。
表題作以下、『羊の宇宙』『渓流師』『超高層ハンティング』等の「夢枕」ワールド八篇。
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おどろおどろしい作品から、SF作品、渓流釣りをテーマにしたドキュメンタリータッチの作品まで、バラエティ豊かな「夢枕獏」ワールドを体験できる8篇が収録されています。
■柔らかい家
■頭の中の湿った土
■鳥葬の山
■閑古鳥〈かっこう〉
■あやかし
■超高層ハンティング
■羊の宇宙
■渓流師
■あとがき
■解説―蚊屋と恐怖 中島らも
印象的だったのは、やはり『柔らかい家』、『頭の中の湿った土』、『鳥葬の山』、『閑古鳥〈かっこう〉』等の不気味な後味の残るおどろおどろしい作品ですね、、、
特に主人公の男が、夜道に迷い、たどり着いた山中の一軒家での恐怖体験を語る『柔らかい家』は、ホントに怖い… 奇妙な生き物が溢れ、家がひとつの生態系を成してるような世界観は圧巻でしたね。
怖いし、気味が悪く、悪夢のような作品ですが、「夢枕獏」の想像力の素晴らしさには感動を覚えましたね。
『鳥葬の山』の主題となっている鳥葬って、遺体をそのまま岩の上に放置して鳥に食べさせるものだと思っていたんですが、跡形もなく全てを鳥が食べ切り、この世から存在を消し去るために、料理で言うところの調理・仕込みにあたる、様々な手順を踏むということを初めて知りました… 凄惨なシーンですが、崇高な儀式なんでしょうね、、、
その後、チベットから日本に帰国してからの映画『鳥』のようなシーンも印象に残りましたね。
『羊の宇宙』は、カザフ族の少年が語る宇宙の心理に関する話の聞き役にまわっている老物学者が「アインシュタイン博士」だったというオチが印象的… 科学のことを、もっと良く知っていれば、何倍も愉しめたんじゃないかと思います、、、
それでも、なんだか解らないけど、科学のことがわかったような気分を味わえましたね。
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