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Posted by ブクログ
人間模様があたたかく、読んでいてほっこりする作品。
母親を事故で失った父娘家庭で、一人娘が結婚に至るまでの心の葛藤を父の視点・娘の視点で交互に描く。父も決して結婚に反対しているわけではないのだが、そこに至る準備というか解決しておきたい課題にどう向き合うかが丹念に描かれていて、その姿に心打たれる。
「結婚とは、相手の何もかもをお互いに背負い続けることを約束するということ」、「親子という言葉の通り、子に支えてもらっていた親は、子がいなくなればただの親だ。木の上に立ち、我が子の行く末をただ見ていればいい」など印象に残る深い言葉も数々散りばめられており、ページ数以上に重厚感のある感涙小説に思う。
Posted by ブクログ
「会ってほしい人がいるの」
娘を持つ親ならいつか聞かされるかもしれない言葉。
自分にも娘がいるのでどうしても重ねてしまう。
まだ幸いにも学生なので当分は大丈夫だろう。
でも、いつかはと思うと複雑な気持ちになる。
ましてや、主人公の孝彦のように男手ひとつで育てた娘への愛情ははかりしれない。
そんな大切な一人娘だからどうしても慎重になるのはしょうがない。
相手の母親に変な噂があればなおさら!
結婚って当事者だけでなく相手の家族との関係もあるから、嫁がせる身としては心配だよ。
苦労するの目に見えているからね。
父親の孝彦と同じように娘にただただ「幸せになってほしい」という願い、それ一心。
結婚式で娘「実希」から父への手紙
父が手を握っていてくれた話、最高に良い!
もし、自分が結婚式で言われたら号泣しそう。
娘にそんなふうに思って貰えたら嬉しい。
最後の孝彦のこのことばもすごい好き。
「娘は私の生きる支えだった
私が実希を支えたのではない。実希が私を支えてくれていた。」
本当にこれはそう!子供の笑顔見ると頑張ろうってパワーもらってるの実感する。
あと、妻の佳美が孝彦と実希のなかで今でもちゃんと生き続けているのも良かった。
佳美が生き続けることで家族の愛の深さがより一層感じられて。やっぱり花嫁姿見たかっただろうな。
娘が結婚するまでの父と娘の感動の物語
親と娘、人間関係、結婚とは?を改めて考えさせられた。
いつかこんな日が来るのかな~
変なの連れてこなければ良いけど。
娘を信じるしかない。
自分だったら孝彦のように凛としていられるだうか?
孝彦のような父親でありたい!
Posted by ブクログ
9歳で母を亡くし、17年間男手ひとつで育てられた一人娘の、「会ってほしい人がいる」という父に向けた一言から始まる感動的な家族の物語です。
自分の娘を信じ尊重する父親なのですが、愛娘のことでオロオロと悩み心配する様子、娘も父や婚約相手へする心遣いなど、人の感情の機微が上手に描かれています。
ドタバタ劇ではなく、父娘ともに実直な性格・行動なのが、物語に奥行きを与えている気がします。
父親と娘交互の視点で物語は綴られ、ふとしたきっかけで出てくる不安材料が、大きく物語の中心に置かれます。
人に対する噂や一面をどう捉えればよいのか、憶測だけでの判断はダメだと分かっていながら疑心暗鬼になり…と、誰もが経験しているからこそ、父親の心の揺れ動きに共感するし、読み手の心に響くのだと思います。
結婚とは、家族とは、ということを改めて考えさせてくれる、心温まる物語でした。
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小説・文芸
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