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Posted by ブクログ
文章の柔らかさ、優しさがとても好みでした!そして、お話も優しかった!
おばあちゃんが残した謎を解く、その明かされ具合も絶妙でした!交互に描かれる2人の語りで明らかになる、謎の組み立て方が心地よかった。
おばあちゃんの語りが、ただの答え合わせになるんじゃなくて、「あれ?現代とつじつまが合わないぞ、どういうことなんだ?」と更に謎が生まれるつくりになっています。もう少し読みたいところで、満ちるの語りに切り替わる。先におばあちゃんの語りで知っていた部分の秘密をほどいていくから「そうそう」って気持ちで見ていると、まだ語られていない謎が出てくる。どういうことだ?もっと読みたいと思ったところで、またおばあちゃんの語りに戻る..っていう感じ。
戦争直後のお話で、脱走兵に、村から追われたお嬢様に...緊迫しそうなのに、誰も悪い人はいなくて、こんな柔らかい話になるなんて、衝撃でした。
Posted by ブクログ
「さくら」の季節に因んで「さくら」が入った本を読んでみようと思いました。
柔らかい語り口調が物語全体をゆったりと穏やかな雰囲気にさせ、さくらの季節にぴったりな感じがする。
だけど、ちよっとミステリ要素もあって、「遺言書」と「謎の鍵」「秘密」を現代と戦後すぐの時代とで交互に語られ、「えー、ここでー!」ってところで視点が切り替わり、1つの謎が解けるとまた次の謎か生まれるからページをめくる手が止まらない。過去の物語は童話のようで、現代の物語はミステリも楽しめて違った面白味があって良かった。
そして3人の祖母が素晴らしい。十代後半の頃、まだまだ大変な時代にもかかわらず、人を助け、思い遣り、秘密を守る強い決意と絆、あと英語もペラペラで洋服も自分で作ったり、女性は強いなぁ。
戦後すぐということもあって、戦争への憤りも感じられた。多くの登場人物が「戦争は大嫌いだ!」と言っているのと、戦争で死ぬと恩給が出るから、戦争で死んでしまった方が良かったと思う親がいるとか、家族が暮らしていく為に女の子は町に売られていくとか、これが本当にあったことなら何とも言えない気持ちになるのと、もう二度と戦争や同じあやまちをしてはいけない。
「戦争の犠牲になる女性や子供をこれ以上増やしたくないのです。」「女性が、子供達が笑っている平和な世界を望む。」本当にその通りだなと思った。
3人の孫娘が謎解きをする設定も良かったな、3人の祖母の若い頃を彷彿させるのと明るい性格が物語が華やかな感じになって。
あと、楓さんのキャラも良い味出てた、宝くじが当たって好きなことだけをして自由気ままに生きてく、羨ましいー。自分だったら何をするかな?考えたけどちょっと虚しくなってやめた。でも、これって戦争のときと比較して「平和になって自由な時代がきたんだよ」という意味かなとも思った。
全ての想いが「さくらの丘で」というタイトルにつまってるように感じる。
来年もさくらの花が見れるようにと願い、たくさんの蕾が今か今かと待っているように、明日への希望と強い絆、命の尊さがたくさんこもった、切ないけど心温まるとても良いお話。
裏表紙にも書いてあったけど、次世代に語り継ぎたいそんな1冊のうちの1つです。
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小説・文芸
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