無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
お仕事小説、こちらは大阪の新聞社が舞台。
若き記者武井の目線で労働組合と経営側とのにらみあいが語られる。
「がんばります」では少し独りよがりで「がんばってください」だとやや無責任、ちょうどいい塩梅なのがこの「ともにがんばりましょう」であるそう。
労使協議会は労協、労使の意見交換の場で、複雑な課題は専門委員会で解決。半沢直樹ばりの会議室での関西弁が飛び交う攻防、阪神甲子園球場のライトスタンドの様相というたとえ、交渉時はエレベーターを使わない、支部長が交渉本部発着時に拍手をして送り迎えする慣例、ビラを経営側に渡すときの様子を記念撮影するなど、泥臭い交渉場面が目白押し。
若き七人の侍、要求決定、交渉本部設置、闘争本部設置、祭りのあと、という各章のネーミングもドラマになりそうな熱気が帯びる。
最後のハッピーエンドは猫のニャー吾郎の写真が花を添える。
Posted by ブクログ
PP(パーフェクトポエマー)YASUSHIの新作「ゲット さてぃすふぁくしょん」は秀逸
笑いを堪えるために、俺は剣山で皮膚を痛め付けたっ!
以下、本文を抜粋
予はマンゾクじゃ
見つめられたらゾクゾクじゃ
はしゃいだおいらはテイゾクじゃ
予はボウソウゾクじゃ
仲間の絆をセツゾクじゃ
カゾクが連なりミンゾクじゃ
予はカイゾクじゃ
平日はキゾクじゃ
どちらもキキンゾクが好きじゃ
世の中みんな
ゲット さてぃすふぁくしょん
中山明正財政部長は執行委員の中で一番真面目に考えている
発言を求められただけで固まる武井とは次元が異なるっ!
ニャー吾郎だょ
武井の心中を察する気がないのか、遥は邪気なく繰り返す
彼女がちょっと○ホに見えたっ!
君たちは金をくれと言い、増収策はダメだと言い一体どういうつもりなんだっ! 文句ばかりだなっ!
朝比奈労担はキレかかったヨ
奥さん、イッちゃうの?
イクぅ~
スーパー迫田の店長は川島冴子の父という衝撃っ!
Posted by ブクログ
はじめてやわ!
労働組合と会社の交渉の小説なんか!
更に、交渉ごとを関西弁でやるんで、激しいし、面白い!
塩田さんの描く小説は、関西弁が生きているけど、関西出身だけやなくて、高校の時、漫才もしてたんや!
激しく納得!
深夜手当なんか、法律通りにしかくれてへんし、羨ましい感じするけど、毎日、そんなんしてたら、しんどいか…
前の会社は、組合あっても御用組合、今は、ないし…まぁ、自身がそう労働組合とかに興味ないし、あんまりなら、辞めるぐらいの帰属意識しかないんで、今まで何してるんか知らんかったけど、頑張ってはる!
特に、一般企業やなく、新聞社が舞台やから、更にこの辺の交渉は激しくなるんやな。
でも、根底になくてはならないのは、双方の信頼感。
なので、「ともに……」ってタイトルにあるんかな。
「敵は倒すためにあるんやない。歩み寄るためや。」やね。
新聞人としての誇りもあるんやろな。上方新聞への愛着も。
ないしな〜その愛着…
ええことでは、ないんやろうけど…と言ってても、別に変える気もないし。
とはいえ、こんな激しい交渉乗り越えたら、やり遂げた感も半端やないし、更に、彼女絡んだら、達成感でいっぱいで良い感じ!
「食べてるときが一番幸せ」
「それ、まぁまぁ寂しいで」
「みんな大人になるんが嫌なんは、忘れたらあかん事情が増えていくからかもしれん。でも、だからこそ人の気持ちが分かるようになる。年取るごとに賢なったように錯覚してまうけど、犠牲の上に成り立つ学習を繰り返してるだけやったら、結局アホやと思わへんか?」
Posted by ブクログ
大阪の中堅(?)新聞社、上方新聞の記者である武井は、ある日曜にボーッとしていたところを、上司の寺内に捕まる。そこで突然、組合の教宣部長を任命されるが、そもそも組合とは何をするものなのか…。
塩田武士を読んでみたいと思って買ったものの、相変わらず何も考えずにあらすじも読まずに手にとったので、「あれ?応援団とちゃうんかい?」というのが最初の印象である。よく見たら「団交」と書いてあったな。
書き始めは、若干「雑」であるため、「七分丈がまだ立っていた」と服装で人物を描写するなど、誰のことやねん?という書き方が引っかかる。
それも、組合の12人の同士と会うまでの話。そこからは全キャラクターが例外なく濃く、忘れようにも忘れられないからたちが悪い(?)。いやほんと、主人公の武井がむしろキャラが立っておらず、準主役とも言える寺内と源さんが出てくると、ホッとする。
さて、内容の方は、新聞社の仕事は完全に横に置かれたまま、「一時金の金額」「深夜帯の手当カット」「セクハラ対策」という組合の仕事の話だけが進む。いくらなんでも新聞社なので、記者としての仕事もしていると思うのだが、一般的に組合の人って仕事せんのかな?
半分をすぎると、ひたすら団交(団体交渉)がメインステージとなるため、若干つまらないかなあ。☆マイナス1。
しかし、これまでほとんど目にすることのなかった組合の世界に着目したことと、黒川博行ばりの関西弁、面白くないわけがない。
最後に、どう考えてもそういうオチが来るよなあ、この「戦いの後に」で溜めて溜めて落とす方向はそっちやろなあと思ってたら、案の定。これ以外のオチはありえない。
また、解説を同級生の弟が書いてたのでちょっと甘めの採点かも。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。