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グリコ森永事件の闇を描いた『罪の声』で大ブレイクの塩田武士が、新聞社を退職して書いた渾身の長編。舞台は新聞社の労働組合。「組合」ってなに?状態の主人公・武井涼は執行委員を押しつけられ、上方新聞労働組合の「七人の侍」と出会った――。仕事とは何か? 誰のため、何のためにはたらくのか? すべてのはたらく人たちへ、勇気を届ける傑作長編!
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Posted by ブクログ
お仕事小説、こちらは大阪の新聞社が舞台。 若き記者武井の目線で労働組合と経営側とのにらみあいが語られる。 「がんばります」では少し独りよがりで「がんばってください」だとやや無責任、ちょうどいい塩梅なのがこの「ともにがんばりましょう」であるそう。 労使協議会は労協、労使の意見交換の場で、複雑な課題は専...続きを読む門委員会で解決。半沢直樹ばりの会議室での関西弁が飛び交う攻防、阪神甲子園球場のライトスタンドの様相というたとえ、交渉時はエレベーターを使わない、支部長が交渉本部発着時に拍手をして送り迎えする慣例、ビラを経営側に渡すときの様子を記念撮影するなど、泥臭い交渉場面が目白押し。 若き七人の侍、要求決定、交渉本部設置、闘争本部設置、祭りのあと、という各章のネーミングもドラマになりそうな熱気が帯びる。 最後のハッピーエンドは猫のニャー吾郎の写真が花を添える。
軽妙でいて手に汗握る。 脳内大爆笑シーンも多く、登場人物も個性的でまさにエンタメ。 社会人経験は長くとも組合経験は未熟なためとても興味深く、今後は組合活動に注目しようと思います。
はじめてやわ! 労働組合と会社の交渉の小説なんか! 更に、交渉ごとを関西弁でやるんで、激しいし、面白い! 塩田さんの描く小説は、関西弁が生きているけど、関西出身だけやなくて、高校の時、漫才もしてたんや! 激しく納得! 深夜手当なんか、法律通りにしかくれてへんし、羨ましい感じするけど、毎日、そんなん...続きを読むしてたら、しんどいか… 前の会社は、組合あっても御用組合、今は、ないし…まぁ、自身がそう労働組合とかに興味ないし、あんまりなら、辞めるぐらいの帰属意識しかないんで、今まで何してるんか知らんかったけど、頑張ってはる! 特に、一般企業やなく、新聞社が舞台やから、更にこの辺の交渉は激しくなるんやな。 でも、根底になくてはならないのは、双方の信頼感。 なので、「ともに……」ってタイトルにあるんかな。 「敵は倒すためにあるんやない。歩み寄るためや。」やね。 新聞人としての誇りもあるんやろな。上方新聞への愛着も。 ないしな〜その愛着… ええことでは、ないんやろうけど…と言ってても、別に変える気もないし。 とはいえ、こんな激しい交渉乗り越えたら、やり遂げた感も半端やないし、更に、彼女絡んだら、達成感でいっぱいで良い感じ! 「食べてるときが一番幸せ」 「それ、まぁまぁ寂しいで」 「みんな大人になるんが嫌なんは、忘れたらあかん事情が増えていくからかもしれん。でも、だからこそ人の気持ちが分かるようになる。年取るごとに賢なったように錯覚してまうけど、犠牲の上に成り立つ学習を繰り返してるだけやったら、結局アホやと思わへんか?」
組合の団体交渉一色。 こんな作品初めてでした。 私も会社の執行委員に誘われたこともありましたが、 こんなに大変なのか・・・・と。 YASUSHIも登場。 面白かったです。
労働組合エンターテイメント小説 それぞれ 一癖も二癖も あるような登場人物の 描かれ方が おかしく 楽しい 地方の新聞社につとめておられたころの 経験がそのまんま見事に活かされている おそらく、 そのモデルとなった「お人」たちも 読みながら苦笑されておられることでしょう 最後まで 興味深く読ま...続きを読むせてもらえました。
大阪の中堅(?)新聞社、上方新聞の記者である武井は、ある日曜にボーッとしていたところを、上司の寺内に捕まる。そこで突然、組合の教宣部長を任命されるが、そもそも組合とは何をするものなのか…。 塩田武士を読んでみたいと思って買ったものの、相変わらず何も考えずにあらすじも読まずに手にとったので、「あれ?...続きを読む応援団とちゃうんかい?」というのが最初の印象である。よく見たら「団交」と書いてあったな。 書き始めは、若干「雑」であるため、「七分丈がまだ立っていた」と服装で人物を描写するなど、誰のことやねん?という書き方が引っかかる。 それも、組合の12人の同士と会うまでの話。そこからは全キャラクターが例外なく濃く、忘れようにも忘れられないからたちが悪い(?)。いやほんと、主人公の武井がむしろキャラが立っておらず、準主役とも言える寺内と源さんが出てくると、ホッとする。 さて、内容の方は、新聞社の仕事は完全に横に置かれたまま、「一時金の金額」「深夜帯の手当カット」「セクハラ対策」という組合の仕事の話だけが進む。いくらなんでも新聞社なので、記者としての仕事もしていると思うのだが、一般的に組合の人って仕事せんのかな? 半分をすぎると、ひたすら団交(団体交渉)がメインステージとなるため、若干つまらないかなあ。☆マイナス1。 しかし、これまでほとんど目にすることのなかった組合の世界に着目したことと、黒川博行ばりの関西弁、面白くないわけがない。 最後に、どう考えてもそういうオチが来るよなあ、この「戦いの後に」で溜めて溜めて落とす方向はそっちやろなあと思ってたら、案の定。これ以外のオチはありえない。 また、解説を同級生の弟が書いてたのでちょっと甘めの採点かも。
まったくの個人的事情から書かせて頂くと、もう10年近く前、労働組合のない会社から組合活動が真っ赤に燃え上がる会社に転職しました。身の回りの単語すべてが不可解で、オルグなんてきっと怪しげな集まりなんだろうと新人ほぼ全員でサボって怒られた、なんて事もありました。 あの頃この本に接していたら、もうちょっ...続きを読むと上手く立ち回れたかなあ、と(笑)。労使交渉という取っつきにくい分野に果敢に手を出したエンターテイメント小説です。政治的に何か訴えるわけではなく、一方で活動の時代錯誤感を嗤うわけでもなく、ただひたすら読み物に徹する姿勢はこのジャンルではむしろ稀有と言ってよく、純粋に面白く、ためになりました。 ただ、舞台設定の秀逸さとは裏腹に、人物設定はちょっと甘いのかなあと。主人公は自己主張ができないダメ男と言うよりは、冷静な観察眼を持つ切れ者という要素が目立ちましたし、セクハラ広告のオチはちょいと酷いかと。楽しいんだけど、もうひと押し踏み込みたかった。惜しいなあ、という印象です。 ちなみに、身の回りの単語は今でも半分くらい分かっていません。役員、回ってこないといいなあ…。
前半が軽くて笑っちゃう場面多いのに後半は重くなる(よい意味で)本でした。初めてのパターンだったな。これは。面白くてかつ心に響く本であった!!
会社員だった頃は組合のある企業に勤めたことがなく縁がなかったが、派遣社員として働き始めた会社は組合活動がそこそこ活発で、ある日ストが行われた。 朝から会議室に閉じこもる社員を尻目に、残った部長と派遣社員2人で一日中電話対応の嵐。電話の向こうの取引先に怒鳴られながら、部外者の私はどんどん心が冷え切って...続きを読むいった。新聞社ではないが同業界の会社だったのだが、あの裏側にはこんなにドラマチックでないにせよそれぞれの人間ドラマがあったのかな、と読み終えて少しだけ共感できる自分がいた。 関西人ノリのちょこちょこ差し込まれるツッコミが小気味よくニヤリとさせられ、最後は組合活動という未知の世界ながら登場人物の”志し”にグッときて胸が熱く込み上げてきた。 爽やかな読後感に溢れる一冊。
デフォルメ、カリカチュアライズは一部にあるが、全体的にはリアルで生真面目な「お仕事小説」。ただ、題材はふつーの仕事ではなく(いや、仕事というわけでもなく)組合役員としての組織活動、団交などを取り上げている。塩田の神戸新聞勤務での経験に取材とのこと。
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塩田武士
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