作品一覧

  • 身代わりの贄はみなそこで愛される
    -
    1巻781円 (税込)
    【電子版巻末には篁ふみ先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】 三百年に一度、秋の満月の夜。湖に住む神に「一番美しい娘」を花嫁として捧げなければならない。 そんな伝承がある湖のほとりの村で生まれた、双子の姉妹・宵(よい)と環(たまき)。 姉の宵には、生まれつき顔に青い痣があったため、妹の環が「神の花嫁候補」に選ばれた。誰からも愛される娘に育ち、その運命を哀れまれる環。逆に虐げられて育つ宵。だが、彼女たちが十六歳になったとき、環に恋をした男の策略で、実際に神に「花嫁」として捧げられたのは、宵だった。湖に沈められ、死を覚悟した宵。しかし彼女が水底で見たものは、美しい水色の瞳を持つ神様と赤子、愛猫がいる、閉じられた静かな優しい世界だった。そこで穏やかに暮らし始めた宵は、ある日水面の向こうに、助けを求めて自分を呼ぶ環の顔を見る。 そして「村が水没する」ことを、それを仕向けたのが目の前の優しい神様であることを知り――。
  • ドーナツ屋の夜のつれづれ
    5.0
    1巻726円 (税込)
     十八歳の深沢信也は優秀な兄への劣等感をこじらせ、大学受験も失敗し鬱々としていた。  そんなある日、京都にある大好きな祖母のドーナツ屋の手伝いを頼まれる。  けれど京都で信也を待っていたのは思い出にある素朴なドーナツ屋ではなく、SNS映えするネオン輝く夜営業のドーナツショップ。  さらに店長は軽薄そうな超美形の大男のレンに変わっていた。  始めは意地を張っていた信也はレンに甘やかされ、ドーナツ屋の手伝いを通して少しずつ変わっていく――深夜のドーナツ屋が贈る、お腹と心が満たされる優しい物語。
  • 京都烏丸のいつもの焼き菓子 母に贈る酒粕フィナンシェ
    3.9
    1巻726円 (税込)
    小さな焼き菓子屋「初」は、無愛想な青年菓子職人が営む和の食材を使った西洋菓子店だ。丁寧に作られた「初」のお菓子は食べるとちょっと心が満たされて――しんどくも愛おしい、豊かな日常とおいしいお菓子の物語。
  • 木崎夫婦ものがたり 旦那さんのつくる毎日ご飯とお祝いのご馳走
    4.0
    木崎ゆすら、職業文筆家。先日結婚しました。旦那さんは毎日美味しいご飯をつくってくれます。天気がいい日も悪い日も、普通の日もお祝いの日も、私が書けても書けなくても。父が残したこの家で。ゆったり夫婦の物語

ユーザーレビュー

  • ドーナツ屋の夜のつれづれ

    Posted by ブクログ

    人生は思いどおりにはいかない。
    人生の岐路に立った時、いい出会いがあり、人の優しさに触れたらきっと一歩前に進めるはず。そしてその優しさで救われた人が、次の困っている人に手を差し伸べることができたらどんなに素敵なことだろう。
    この本はそんな優しさを感じられる一冊です。
    甘くて美味しそうなドーナツ屋でのお話がさらにほっこりと温かな気持ちにさせてくれます。
    感謝の気持ちをきちんと伝え、相手に敬意を払うことはとても大切なんだなぁと改めて感じました。

    0
    2025年01月29日
  • ドーナツ屋の夜のつれづれ

    Posted by ブクログ

    カナドーナツのプレーンが食べてみたくなる!
    ドーナツ食べたくなる!!
    予想以上に優しくとても良い本だった。
    信也の優しさ、優也に対する劣等感もよくわかる。
    雄也も優しいし、カナコさんがまた素敵です可愛いらしい。
    もちろん店長のレンもふわっとしていて、とてもいい。
    どんな過去があるのかと思ったけど、なるほど。
    うん、良いお話だ。

    0
    2024年10月15日
  • 木崎夫婦ものがたり 旦那さんのつくる毎日ご飯とお祝いのご馳走

    Posted by ブクログ

    食べるということは、自分に取り込むということなのだなぁ
    いづれ自分を形づくるものならば、美味しく楽しく良いものを食べたい

    0
    2024年05月21日
  • 京都烏丸のいつもの焼き菓子 母に贈る酒粕フィナンシェ

    Posted by ブクログ

    モノはなくなるけど、思い・想い出は残る

    店員さんと店長さん、いいコンビw
    本の中の通ってみたいお店がまた増えたな〜( ˘ω˘ )

    0
    2023年11月14日
  • 京都烏丸のいつもの焼き菓子 母に贈る酒粕フィナンシェ

    Posted by ブクログ

    無骨でシュッとした職人気質のイケメン店長とかわいらしくもスパッとクールなツッコミを入れてくれる店員さんの二人で営む焼き菓子専門店「初」をめぐる連作短編。
    入れ替わり立ち替わり現れる主人公の視点で繰り広げられる物語は砕け過ぎず、装飾過多にもなり過ぎずの程よい塩梅でサクサクテンポ良く進み、これぞライト文芸ジャンルの持ち味なんだろうなぁ。
    皆それぞれに日々の中で答えの出ない迷いに揺らされ、そんな中、丁寧に仕立てられた焼き菓子に出会うことで「自分なりの答え」を見つけていく。
    遠慮のないご近所さんの煩わしさや親世代との確執を描きながらも、物語を通して描かれるのは『程よい塩梅』でそれぞれの抱える軋轢に向き

    0
    2020年12月06日

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