あらすじ
十八歳の深沢信也は優秀な兄への劣等感をこじらせ、大学受験も失敗し鬱々としていた。
そんなある日、京都にある大好きな祖母のドーナツ屋の手伝いを頼まれる。
けれど京都で信也を待っていたのは思い出にある素朴なドーナツ屋ではなく、SNS映えするネオン輝く夜営業のドーナツショップ。
さらに店長は軽薄そうな超美形の大男のレンに変わっていた。
始めは意地を張っていた信也はレンに甘やかされ、ドーナツ屋の手伝いを通して少しずつ変わっていく――深夜のドーナツ屋が贈る、お腹と心が満たされる優しい物語。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
人生は思いどおりにはいかない。
人生の岐路に立った時、いい出会いがあり、人の優しさに触れたらきっと一歩前に進めるはず。そしてその優しさで救われた人が、次の困っている人に手を差し伸べることができたらどんなに素敵なことだろう。
この本はそんな優しさを感じられる一冊です。
甘くて美味しそうなドーナツ屋でのお話がさらにほっこりと温かな気持ちにさせてくれます。
感謝の気持ちをきちんと伝え、相手に敬意を払うことはとても大切なんだなぁと改めて感じました。
Posted by ブクログ
カナドーナツのプレーンが食べてみたくなる!
ドーナツ食べたくなる!!
予想以上に優しくとても良い本だった。
信也の優しさ、優也に対する劣等感もよくわかる。
雄也も優しいし、カナコさんがまた素敵です可愛いらしい。
もちろん店長のレンもふわっとしていて、とてもいい。
どんな過去があるのかと思ったけど、なるほど。
うん、良いお話だ。
Posted by ブクログ
「真面目。よく言われる。言葉自体の意味はともかく、自分に向けられるそれはあまりいい意味ではないことを信也は学習していた。融通が利かない、とかつまらない、とかの言い換えだ」
私も小さい頃から、真面目とよく言われましたが、信也と同様、褒められているとは思えずにいました。
それが、融通が利かないとかつまらないという意味に感じていたことが、この文を読んで、はっきりとわかり、長年もやもやしていたのが、スッキリしました。
エピローグのレンと信也のエピソードを読んで、じんわり温かな気持ちになりました。
根っから悪い人がひとりもいない、とても優しい物語でした。