あらすじ
十八歳の深沢信也は優秀な兄への劣等感をこじらせ、大学受験も失敗し鬱々としていた。
そんなある日、京都にある大好きな祖母のドーナツ屋の手伝いを頼まれる。
けれど京都で信也を待っていたのは思い出にある素朴なドーナツ屋ではなく、SNS映えするネオン輝く夜営業のドーナツショップ。
さらに店長は軽薄そうな超美形の大男のレンに変わっていた。
始めは意地を張っていた信也はレンに甘やかされ、ドーナツ屋の手伝いを通して少しずつ変わっていく――深夜のドーナツ屋が贈る、お腹と心が満たされる優しい物語。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
人生は思いどおりにはいかない。
人生の岐路に立った時、いい出会いがあり、人の優しさに触れたらきっと一歩前に進めるはず。そしてその優しさで救われた人が、次の困っている人に手を差し伸べることができたらどんなに素敵なことだろう。
この本はそんな優しさを感じられる一冊です。
甘くて美味しそうなドーナツ屋でのお話がさらにほっこりと温かな気持ちにさせてくれます。
感謝の気持ちをきちんと伝え、相手に敬意を払うことはとても大切なんだなぁと改めて感じました。