古池ねじのレビュー一覧

  • ドーナツ屋の夜のつれづれ

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    人生は思いどおりにはいかない。
    人生の岐路に立った時、いい出会いがあり、人の優しさに触れたらきっと一歩前に進めるはず。そしてその優しさで救われた人が、次の困っている人に手を差し伸べることができたらどんなに素敵なことだろう。
    この本はそんな優しさを感じられる一冊です。
    甘くて美味しそうなドーナツ屋でのお話がさらにほっこりと温かな気持ちにさせてくれます。
    感謝の気持ちをきちんと伝え、相手に敬意を払うことはとても大切なんだなぁと改めて感じました。

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    2025年01月29日
  • ドーナツ屋の夜のつれづれ

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    カナドーナツのプレーンが食べてみたくなる!
    ドーナツ食べたくなる!!
    予想以上に優しくとても良い本だった。
    信也の優しさ、優也に対する劣等感もよくわかる。
    雄也も優しいし、カナコさんがまた素敵です可愛いらしい。
    もちろん店長のレンもふわっとしていて、とてもいい。
    どんな過去があるのかと思ったけど、なるほど。
    うん、良いお話だ。

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    2024年10月15日
  • 木崎夫婦ものがたり 旦那さんのつくる毎日ご飯とお祝いのご馳走

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    食べるということは、自分に取り込むということなのだなぁ
    いづれ自分を形づくるものならば、美味しく楽しく良いものを食べたい

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    2024年05月21日
  • 京都烏丸のいつもの焼き菓子 母に贈る酒粕フィナンシェ

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    モノはなくなるけど、思い・想い出は残る

    店員さんと店長さん、いいコンビw
    本の中の通ってみたいお店がまた増えたな〜( ˘ω˘ )

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    2023年11月14日
  • 京都烏丸のいつもの焼き菓子 母に贈る酒粕フィナンシェ

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    無骨でシュッとした職人気質のイケメン店長とかわいらしくもスパッとクールなツッコミを入れてくれる店員さんの二人で営む焼き菓子専門店「初」をめぐる連作短編。
    入れ替わり立ち替わり現れる主人公の視点で繰り広げられる物語は砕け過ぎず、装飾過多にもなり過ぎずの程よい塩梅でサクサクテンポ良く進み、これぞライト文芸ジャンルの持ち味なんだろうなぁ。
    皆それぞれに日々の中で答えの出ない迷いに揺らされ、そんな中、丁寧に仕立てられた焼き菓子に出会うことで「自分なりの答え」を見つけていく。
    遠慮のないご近所さんの煩わしさや親世代との確執を描きながらも、物語を通して描かれるのは『程よい塩梅』でそれぞれの抱える軋轢に向き

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    2020年12月06日
  • 京都烏丸のいつもの焼き菓子 母に贈る酒粕フィナンシェ

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    表紙買いしましたが、お陰でいい本に会えました。
    焼き菓子という小さな一口が救いになって胸に灯りを灯すようなお話が四篇、主役は移り変わるのにどれも共感できるような部分があって、響くものがありました。四話目は話の締めくくりとして店の中の人の話になりますが、その他の三話がただの客目線の話なのがいい。店員がしゃしゃり出て口を挟んで物語が進むのではなく、ただ客がこの店に出会い自分で感じるそのきっかけがこの店にあることが、このお店が本当に京都烏丸にあって私もいつか客として世界に入れるような地続き感を感じて嬉しくなる。
    実際読み終えて「京都」「烏丸」「焼菓子」で検索してしまいました。残念ながら焼菓子屋初は見

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    2020年10月04日
  • 木崎夫婦ものがたり 旦那さんのつくる毎日ご飯とお祝いのご馳走

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    ネタバレ

    小説家のゆすらは物腰柔らかで優しく、料理上手な主夫の木崎さんと父の残した古民家でゆるやかな二人暮らし。
    タイトルと装画の印象からはほのぼのほっこりスローライフに見えるかもしれませんが、生きていくことにひどく不器用で、喪失の悲しみに心を囚われたままのゆすらの目線で紡がれる物語には息苦しさと不穏な空気が終始漂う。
    偉大な小説家である「島田仁」の娘であり、同じく小説家になった「島田ゆすら」はあくまで二世扱いからは逃れられない。
    あたかも「島田仁」の作品のひとつとして筋書きを与えられたかのような人生を生きるゆすらは、物語の書き手である父を亡くし(おそらく自殺であったことがほのめかされる)、ひとり取り残

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    2018年08月14日
  • 木崎夫婦ものがたり 旦那さんのつくる毎日ご飯とお祝いのご馳走

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    ネタバレ

    ただのほんわか物語ではなく、文筆家であるゆすらの仕事への苦悩、同じく文筆家で偉大な父の娘とされる苦悩などがあり重くも描かれている。

    出会い方から結婚までの流れがすごい。


    旦那の木崎さんが作る数々のご飯が美味しそう。


    なにも言わずともゆすらのことがわかり、それとなくご飯を用意したり元気づけようとしているところが素敵。


    このふたりのほんわかした空気、雰囲気が、私もほっこりさせてくれた。

    とにかく木崎さんが優しくて優しくて、穏やかな微笑みが目に浮かぶ。


    私もこんな旦那さんが欲しいな。



    表紙や内容紹介とはイメージが異なるかもしれない。

    独特な文体や雰囲気があった。
    それもあ

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    2018年06月11日
  • 京都烏丸のいつもの焼き菓子 母に贈る酒粕フィナンシェ

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    無愛想な店長(関東人)と優しく明るい店員(京都人)が二人でやっている焼き菓子店。そこに訪れてくる何かを抱えたお客が、焼き菓子を通して少し前向きに一歩を踏み出す短編集。
    焼き菓子が美味しそうだし、四条のあたりに本当にお店がありそうな描写がいい!探しに行きたくなった。
    店長と店員も抱えてるものがあるんだけど、ラストの短編でお互いの問題を曝け出せる関係ができていて、ちょっと続きがあってもいいなあと思う。京都人である店員が京都人の厄介な部分に悩んでいる描写が好き。

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    2023年05月21日
  • 京都烏丸のいつもの焼き菓子 母に贈る酒粕フィナンシェ

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    ネタバレ

    つらいときに限らず甘いものは正義です。
    終始食べたいお菓子がずらずら出てくるので、飯テロならぬ菓子テロに遭うこと間違いなしです。
    こんな焼き菓子専門店行ってみたい。店長との仲はゆったり進展していきそうで最後のあたりはにやにやします。
    読み切りですが、続きが出てもいいなぁと思いました。

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    2021年08月08日
  • 木崎夫婦ものがたり 旦那さんのつくる毎日ご飯とお祝いのご馳走

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    最近多くみられる食べ物系のお話しかと思いきや、
    偉大な作家の父をもつ、1人の女性作家の苦悩のお話でした。

    でもでも結婚した相手が料理やおやつを作ってくれる優しい旦那様なのです。旦那様というより執事のように私には見えてしまう。
    旦那様の存在がゆすらという女性の心の安らぎ場所。

    父親も母親も他界してしまい、その悲しさの為か旅に出てしまった弟、
    そして同じ作家として活躍する幼馴染の崇。
    彼との関係も複雑。最後にはお互い笑顔になるけど。
    とにかく食べるシーン以外はゆすらの一人称というか、常に自分に問い続ける感じ。

    結構面白かったので、この作家さんの作品は読んでみたいと思ったけど、電子書籍が多い模

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    2020年01月20日
  • 木崎夫婦ものがたり 旦那さんのつくる毎日ご飯とお祝いのご馳走

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    独特のリズム感を持った文章がよかった。

    カバーイラストとは裏腹に、深い靄の中をさまようかのようにずーっと不安。大部分を占める語り手の思考も含め決して好きなタイプのストーリーではないのだけど、嫌いにもなりきれないまま一気に読み終えた。

    多分、おもしろかった。
    楽しいとは言いがたかったけど多分、おもしろかった。

    もっと読んでみたい作家さんリスト入り。
    期待をこめての☆4つ。

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    2019年07月09日
  • 京都烏丸のいつもの焼き菓子 母に贈る酒粕フィナンシェ

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    できたばかりの焼き菓子屋にやってくる人々。

    焼き菓子屋さんを中心に話が回っていますが
    人の話より、出てくるお菓子たち。
    非常に美味しそうです。
    食べてみたい! と思うものが多々。
    話が面白くないわけではないですが
    そちらの方が印象にあります。

    従業員も店長も、父親と確執があるようですが
    思う通りに行動してよろしいかと。
    後悔は、少ない方がいいです。

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    2023年04月14日
  • 木崎夫婦ものがたり 旦那さんのつくる毎日ご飯とお祝いのご馳走

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    親が偉大だと子どもたちは大変そう…
    ○○の娘(息子)というラベルを貼られてしまうから。
    結婚した旦那さんはそのラベルを貼らずにそのままの自分を見てくれる。
    ありのままの自分でいられる存在…
    そういう存在の人と出会いたいですね。

    同業者の幼馴染の登場で、何か展開に変化はあるのかな~と思いましたが、何も変わらず…
    約束を守ろうとした幼馴染。
    その約束は自分とのものではなく、死んだ人間とした約束…
    幼馴染は生きてる自分ではなく、死んだ人間を優先した…その事実がショックだった自分…
    本当に自分のことが大事だったら、生きてる自分を優先してくれるはずだと…
    幼馴染も何か一言かけてれば良かったのにな…

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    2023年01月15日
  • 木崎夫婦ものがたり 旦那さんのつくる毎日ご飯とお祝いのご馳走

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    文筆家の主人公が結婚した相手は、主夫になった。

    のんびりと、ふんわりと寄り添う二人。
    そんな日常に、主人公の同業者で幼馴染がこんにちは?
    地味に嫌みを言うような男は嫌だな、と思ったのですが
    幼馴染と同業者にしては、何か変だな、と。

    今のふんわりした状態と、過去のぎすぎすしたり
    淡々としたりする過去。
    何か因縁でも…と思っていたら、驚きの過去でした。

    約束を守ろうとする側と、破ってくれという側。
    確かに、生きている方が大事です。
    選択を誤った時点で、それはもう無理なのかと。

    しかし、じゃぁこの生活は? と
    若干思ってしまいました。
    いや、本人達が納得してるならいいですけど
    背景をしると、

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    2021年07月26日
  • 京都烏丸のいつもの焼き菓子 母に贈る酒粕フィナンシェ

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    1話目は出てくるお菓子にワクワクしたけど、3話目以降は文章の雰囲気が変わって、更にお菓子よりも人が中心になったような感じ。
    個人的好みとしては、お菓子が中心の方が好みなので、だんだんトーンダウンしてしまった。
    自分の行動範囲にあったら、是非行ってみたいお店ではある。

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    2021年02月22日
  • 京都烏丸のいつもの焼き菓子 母に贈る酒粕フィナンシェ

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    うーん。
    お菓子はとっても美味しそうなんだけど、一人称過ぎてちょっと読みにくい気もする。
    2話まではとても良かったんだけどなぁ。
    結局、わたしはこの人の文章が好みでなくて頭にあまり入ってこなったんだろうな。

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    2020年11月21日
  • 京都烏丸のいつもの焼き菓子 母に贈る酒粕フィナンシェ

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    とてもいい話なんですが、3話まで、とても切なくなってしまいました。でも、最後の終わりかたがとてもよかったです。

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    2020年11月15日
  • 木崎夫婦ものがたり 旦那さんのつくる毎日ご飯とお祝いのご馳走

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    ネタバレ

    文豪の娘だった主人公。父親と同業の文筆家の道を選んでしまう。元々の細やかな感性が自分を苦しめてしまう気質を持っていた。
    父親と母親の喪失によって自身も崩壊した中、料理上手で自分の事を全く知らない男性に出会う。好奇心という棘のない存在。何処かで居心地の良さを感じ結婚。

    人生って、ちょっとの時間と巡り合わせで、思わぬ方向に切り替わってしまうよね。

    この作者は、登場人物それぞれの心地をはっきりとした言葉で表現しなかったので、何処で回収するんだろうかと気を揉んでいたけれど、それは最後の最後で束ねられて、とりあえずホッとしました。

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    2020年01月02日