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都内の2LDKマンションに暮らす男女4人の若者達。「上辺だけの付き合い? 私にはそれくらいが丁度いい」。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め…。発売直後から各紙誌の絶賛を浴びた、第15回山本周五郎賞受賞作。
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Posted by ブクログ
都内の2LDKマンションに暮らす男女4人(良介、琴ちゃん、未来、直樹)と新たに加わったサトルの群像劇。 章が進むごとにそれぞれの心のうちに抱えた闇や葛藤、気持ちが明らかになっていきました。 それと同時に、他の章での共同生活での装いと語り手であった時の本心とのギャップが全員にあるように感じました。心...続きを読む地よい共同生活を続けるために一定の距離感を保つ5人の姿に少し共感してしまった…。 生きていると誰にでもあるよね、こういうとき 解説で川上弘美さんがこわい小説だと書いていました。ラストが急展開で驚き! そして、ラストを知った上で最初から読み返したくなりました!!
とにかく怖かった。ゾゾゾってなった、思わせぶりな雰囲気も若干あったものの、楽しく笑えるところもたくさんある横道世之介ストーリーなのかなと思ってた。吉田修一の作風幅広すぎ。真夏の世にぞぞぞぞってしたい人におすすめしたい。
この読後感よ……感情を咀嚼するまでに時間かかってしまった。みんなそれぞれがその場所にいられるような自分を演じてるから、居るけど居ない。居ないから居られる。会話劇がとにかくリアルで、うわ〜こんな共同生活良いなとか思って笑わせられるんだけど、絆っぽい関係が首の皮一枚で繋がってる危うさが見えてきて薄ら寒く...続きを読むもなる感じ。心の暗さのグラデーションが綺麗。本当に狂ってるのは誰なのか?下世話な事には興味あって、少しでも自分の領域が犯されそうになると見て見ぬふりしてしまうよなー…。個人的に平山夢明「他人事」と同じホラージャンルに区分したいと思う。
リアルな日常を描かれていて妙にリアルでした。 日常に嫌気がさしてきた時に読み返そうと思えました。彼の作品は2作目でしたが、どの作品も日常をリアルに描かれていて不思議な気持ちになりました。
#エモい
「お前が知っているサトルしか、 お前は知らないんだよ」 直輝の言葉にはっとする 誰もがそうしてそれぞれの一部分 しか知らない そうしてみんな生きている きっと家族であっても そう思っているはず 知るはずのない何かを でも‥ 何気ない日常を描いているのだけど なんだか怖い 怖い
ただのほのぼの作品かと思いきや、最後の最後で驚かされた!ものすごく恐ろしいようで、だけどどこか暖かくて、どう解釈するべきか迷い考えさせられる作品だった。 「この部屋での、この共同生活は、そういったものを持ち込まないからこそ、成立しているんじゃないか、とも思う。話したいことではなく、話してもいいこと...続きを読むだけを話しているから、こうやってうまく暮らせているのだと。」 ーー良介 「飽こうが飽くまいがこの世に悪意は存在するし、目をつぶって過ごそうなんて、そんなの楽観的すぎるよ、と笑う人がいるかもしれない。ただ、そう言って笑おうとする、その悪意にも、私はもう飽きている。」 ーー琴ちゃん 「ここでうまく暮らしていくには、ここに一番ぴったりと適応できそうな自分を、自分で演じていくしかない。そしておそらく、ここではシリアスな演技は求められない。」 ーー未来 「ふぬけの大学生。恋愛依存気味の女。自称イラストレーターのおこげ。健康おたくのジョギング野郎。どう考えても、あそこで知り合っていなければ、絶対に口もききたくないタイプの奴らばかりだ。それなのに、どうもあの連中の中に入ってしまうと、自分でも不思議なくらい、一緒にいて楽しくて仕方ない。」 ーーサトル 「俺のことになど、誰も構っていないようだった。その時だ。こいつら、本当に知っているのだと肌で感じた。本当に知っていたのだと、肌で感じた。」 ーー直輝 これらの5人の独白が、本書で一番重要な部分なのではないかと思う。 直輝をきっかけにして徐々に集まった彼らの最優先事項は、この部屋の平穏を維持すること。そのためなら、無理ない程度に自分を演じるし、知らないふりだってする。適度な心地良い距離感を保つことで、彼らはそこでの生活を楽しむことができるのだ。 他人と深く関わりすぎない関係は、とても楽だ。その究極の形が彼らなのだと思う。 極悪な犯罪者を放っておくことは本当に怖いし、私がもし被害者側だったら本当にあり得ないと怒りに震えるであろうことなのに、なぜか彼らの関係性に魅力を感じてしまった。そう思わせる作者の筆致に脱帽した。
シェアハウスの内情
昨今シェアハウスをしてる人が増えている中、それぞれの暮らしの日常を、部屋の上から見ている感覚で読めました。人には必ず影がある。しかしシェアハウスと言う空間の中では、自分の意思ではなく、自然と別人格を演じる事になる可能性を感じる作品でした。ラストは衝撃的な展開です。
4人の男女がマンションの部屋をシェアして暮らしている。適当な距離を保って快適だと思っていた。それが長引くとお互いのかかわりも深まって。 第15回山本周五郎賞受賞作 都内の2LDKのマンションに男女4人が暮らしている。男部屋、女部屋と名づけて一部屋に二人ずつ住んでいる。 最初は「直樹」と「美咲」が...続きを読む住んでいた。二人の仲が冷め始めた頃、「美咲]の友人が行きどころが無くなり一緒に住み始めた、これが雑貨店の店長をしている「未来」。そこに直樹の後輩の後輩「良介」が上京して同居することになる。その頃美咲は新しい恋人を見つけて、マンションを出て行く。 「美咲」は大手化粧品メーカーの秘書、「直樹」はインディペンデント映画の配給会社に勤めている。 そこに「琴美」という娘が、田舎のコンパで知り合った若者が人気俳優になったので追って上京してくる。彼女はナンパした男の子のお兄さんのトラックに乗って築地まで来た。「良介」が迎えに行き、住む所のない「琴美」は「未来」の部屋に同居する。 四人はうまく距離を保っていて、これが居心地がいい暮らしだと感じている。 「良介」は大学の先輩の彼女に一目惚れして、先輩のいないときは彼女と付き合うようになる。同居人が彼女は二股だといったりするが気にしない。両親に大切にされ、心身ともに柔らかい人柄で、みんなとうまく暮らしている。 古い車を買って姓名判断で「桃子」と言うぴったりの名前をみつけて可愛がり、同居人の気分転換にドライブに誘ったりして付き合っている。 4階のベランダから、退屈で下の道路をぼんやり見ている。次々と走ってくる車が、交差点では停止線の前で距離を保って止まる。信号が青になるとまた次々に走り出して事故が起きることが無い、そのうち自分も時間の輪の中にいるように思えてくる。 そして、誰かと本音をぶちまけて正直に話してみたい、本音でぶつかってみたい、相手は可愛い子でなくてもいい、少し能天気ぐらいがいいと思ったりもしている。 「未来」はイラストレーターでもあって、体の一部のイラストを書いている。同居の男たちをモデルにして撮影し、そのイラストを公園で売っている。美人の琴美が隣に座ると、買い手がつくといって喜んでいる。 未来は ここで暮らしている私は、間違いなく私が創り出した「この部屋用の私」である(「この部屋用の私」はシリアスなものを受け付けない)よって、実際の私は、この部屋には存在しない。ここの住人(良介や琴や直樹やサトル)とうまくやっているのは「この部屋用の私」だと思う。・・・がしかし、ここにいる彼ら(良介や琴や直樹やサトル)が、私と同じように「この部屋用の自分」を創り出していないとも言いきれない。とすると、彼らも実際にはこの部屋に存在していないことになり、畢竟、この部屋には誰もいないことになる。 そして、ここは無人の部屋?いや無人になるには私たちがいなくてはならない などと考えて、結局は、今の状況が良くわからないと思う。 「琴美」は日がな一日、その人気俳優の電話を待っている。枝毛を切ったり眉毛を抜いたりして、ほとんど家にこもっているが、綺麗好きで料理上手なので、一応兄貴分で部屋の借主である「直樹」は同居を認めている。 酒癖の悪い「未来」が「サトル」を連れてくる。だが本人は酔っ払っていて連れてきた覚えが無いと言うが、「サトル」も「未来」の部屋だと思って入ったが、朝になって、どたどたと目を覚ました同居人たちが現れ、あたふたと出掛ける支度をして消えるのにあっけにとられてしまう。 「未来」は、男娼の群がる地域で見かけた「サトル」を不審に思っているが、「サトル」は昼間うちにいる「琴美」と気があったらしく出たり入ったりし始める。 みんなは思っている。こうして居心地がいいというのは、言わなくてもいいことは言わない、住みやすい距離を保って暮らしているからだろう。 「直樹」は同居人たちと十分距離をとって無関心でいたいと思っている。ところが何かしら相談事を持ち込まれて関わりを深めていく。 彼は家出をしたことがある。道に迷って恐ろしくなっていた時に、古い山小屋を見つけた。そこには食べ物が蓄えられていて、恐怖心が薄れると火をたいて温まりながら数日そこで暮らした。 「あそこで暮らした時間はほんとにすばらしかったよ。すばらしいなんて、今どき使わない言葉だろうけどさ、あそこで過ごした数日間は、ほんとにすばらしかったんだ。・・・・・すばらしかった、ウン、マジですばらしかったんだ」 と「直樹」は「サトル」に話した。 そして、恐ろしい事件が起きる。犯人のやり場のない気持ちについては巧みな文章の中にこめられている。 誰も気づかないふりをしている。この部屋の住人は「未来」の言うように、みんないるから無人なのである。 考えれば生きていることはそれぞれの距離が保たれて生活できる時間が流れている、しかし、内心をむき出すと、それが自分の本心だと改めて気がつき、なかまがそれをふと見聞きしてしまうと恐怖感が湧くかもしれない、といって生活の外に出てしまえば、結果は自由であっても、繋がっていると思っている現実から孤独な世界に放り出されることになる。 地球の外の宇宙に出てしまいたい、「直樹」の見る夢の中の宇宙、そこには彼が望む開放感がある、だが宇宙の広さはやはり孤独で、目覚めれば5人が暮らすこの部屋は、窮屈でも本音さえ話さなければ住みやすい。 最近の若者の付き合い方はこんな風に内面を語らず、気楽な付き合いで日々を過ごしていくのはたやすい、それを世知というのかもしれない、若者に限らず……。 ただ、それはどこと無く淋しい。そんなことを感じさせる話だった。 映画化されている 直樹・・・藤原竜也 良介・・・小出恵介 未来・・・香里奈 琴美・・・貫地谷しほり サトル・・林遣都
びっくりした。 クスッと笑える描写もあって、人々の暮らし、性格を細かに描いた会話劇のような面白い小説だと思って読み進めてたけど、もうページ数も少なくなってきたな、読みおわるな,って思ってた頃に衝撃的な文章が現れて、思わず、あれ?同じ本読んでたよな?まってこれ私の解釈が違う?あれ?という不思議な感覚が...続きを読むした。
恋愛関係にはない男女4人の共同生活を描いたストーリー。シェアハウスでもないのにこんな共同生活なんて、個人的には考え難いが、まあこういう若者もいるんだろうな。あらすじに「男娼のサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め…」とあるが、特にそんな波紋というほどのことは起こってないよね、サトルのことはあま...続きを読むり好きになれないけど…と、のんきに読んでいたら、びっくりした!読み返したいけど、読み返す勇気が今のところ湧かない…。 「国宝」を読んで以来すっかり吉田修一作品にハマっている。なんてことのない平坦な日常をうまく掬うこの文章力に唸らされる。
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