羆嵐

羆嵐

作者名 :
440円 (税込)

2pt

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作品内容

北海道天塩山麓の開拓村を突然恐怖の渦に巻込んだ一頭の羆の出現! 日本獣害史上最大の惨事は大正4年12月に起った。冬眠の時期を逸した羆が、わずか2日間に6人の男女を殺害したのである。鮮血に染まる雪、羆を潜める闇、人骨を齧る不気味な音……。自然の猛威の前で、なす術のない人間たちと、ただ一人沈着に羆と対決する老練な猟師の姿を浮彫りにする、ドキュメンタリー長編。

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    新潮文庫
  • 電子版発売日
    2013年03月01日
  • 紙の本の発売
    1982年11月
  • コンテンツ形式
    XMDF
  • サイズ(目安)
    1MB

羆嵐 のユーザーレビュー

感情タグBEST3

    購入済み

    とにかく怖い

    mulkei 2014年06月11日

    いや、なにがコワいって表紙のクマがこれでもかってくらいコワいんですけど、読んだら中身はもっと怖かった。

    大正時代の北海道開拓民の山村を巨大な羆が襲い6人惨殺...という実話を基にした小説だが、前半はエイリアン並みの、姿の見えない巨大羆と、その陰惨な襲撃シーンに恐怖する。
    一転して後半は、羆を...続きを読む

    2

    Posted by ブクログ 2023年09月07日

    読む前はテーマになんの興味も抱かなかったが、
    読み始めると羆の恐ろしさや北海道の厳しい冬の情景が伝わってきて、有無を言わぬ筆力とテンポで圧倒されました。

    伏線回収やドンデン返しなど必要のない、圧倒的な表現力だと思います。

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月30日

    かなり昔の本だけど読みやすかった

    三毛別羆事件はWikipediaで読んだことがあったけど、小説になると臨場感が全然違って、羆から逃げているところや追いかけているところ、休息の時でさえ油断出来ない緊張感が伝わってきて、最後までずっとゾワゾワしながら読んだ

    本当に羆は恐ろしい

    0

    Posted by ブクログ 2022年09月28日

    先月読んだ『高熱隧道』に感化され、手に取った吉村昭の2冊目。
    大雪山の紅葉を見ようと、北海道旅行に行くフェリーの中で一気読みしてしまった。
    いやいや、登山前のタイミングで恐ろしいモノを読んでしまった、と後悔(失笑)。

    苫前三毛別羆事件という、史実に基づく小説。
    二度と起こらないであろう高熱隧道の時...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年09月24日

    ただただ恐ろしかった。私が住んでいるのは田舎だが山間でもないし、読んだ時期は夏だった。それでもふいに夜、熊が壁を突き破って来やしないかと怖くなる。淡々と書かれた文章が冬の寒さや熊の気配を際立たせていた。

    0

    Posted by ブクログ 2022年08月06日

    引き込ませる文章が大変素晴らしく、読み始めたら止まりませんでした。

    三毛別の羆事件は、Wikipedia文学として名高く(?)読んだことがありましたが、この本はより臨場感溢れる仕様になっており恐怖や感動があります。
    ノンフィクションではなく、事件をモデルにした本なので脚色めいた部分はあるかもしれま...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年06月11日

    そんなに長くない小説だけど、そうとは思えない濃厚さ。淡々とした描写が、羆と自然の恐ろしさを掻きたてた。
    あと、土地と人間の結びつきに関する記述が興味深かった。確かに、冠婚葬祭等についてその土地の仕来りに従うこと、その地に骨を埋めることは「根付く」という意味でとても大切なのかもしれない。

    ちなみに、...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年06月14日

    2022/05/28予約 1

    恥ずかしながら、熊嵐、この作品を知らなかった。

    北海道の開拓村であった、一頭の羆の出現の話。
    日本獣害史上最大の惨事は大正4年12月。
    冬眠の時期を逸した羆が、わずか2日間に6人の男女を殺害した。鮮血に染まる雪、羆が身を潜める闇、人骨を齧る不気味な音……。自然の猛威...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年05月25日

    吉村昭による北海道を北東部を舞台にして第一次世界大戦ごろの熊による獣害を題材にした小説。
    現在、この地方に住んでいる方々にとっては大変失礼な物言いになってしまうけれど、人間の開拓精神というかフロンティアスピリットの凄まじさに感じいってしまった。とはいえ本人たちは積極的な理由でこの地まで来たのではなく...続きを読む

    0
    購入済み

    見えない圧倒的恐怖

    匿名 2020年10月20日

    普段は姿を見せない圧倒的な力ほど、恐ろしいものはない。筆者が描く津波や吹雪然り、この作品の羆も恐ろしいことこの上ない。ゴジラで描かれているような、人の行為に対する自然界からの戒めといったテーマも読み取れる。

    0

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